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【全曲試聴付】最高のクリスマス映画を彩るサントラ・ベスト25 : 年末に欠かせない名画と音楽
ソファにもたれかかって、ホット・チョコレートを楽しみながらお気に入りのクリスマス映画を観るという以上にすてきなクリスマスの過ごし方はないだろう。しかしその映画のサウンドトラックをかけながら一緒に歌うことも忘れてはならない。すぐに定番曲となるようなオリジナル・ソングを生み出した映画もあれば、時代を越えて愛される名曲を数多く使用した映画もある。以下に挙げるのは、あなたをクリスマス気分にしてくれる映画と、そのすばらしいサウンドトラック・アルバムだ。(*サントラ、及びプレイリストがあるものは映画タイトルをクリックするとSpotifyの該当のURLに飛びます)
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25位 : 『ホーム・アローン2』 (1992年)
前作『ホーム・アローン』に続いて1992年に公開されたこの映画の影響で、世界中の子供たちが小さなボイスレコーダーをクリスマスに欲しがったものだ。もちろん、何らかのアクシデントが起きてひとりニューヨークへ旅行してしまうというドラマの設定も大変魅力的に思ったことだろう (プラザホテルで無制限にルームサービスを頼むことは誰にとっても魅力的だが) 。
主人公ケビン・マカリスターことマコーレー・カルキンがミッドタウンの路上で悪漢ハリーとマーヴから巧みに逃げ回っている中、劇中に流れる現代的なクリスマス・ソングの数々は、それぞれのシーンを効果的に演出している。ジョニー・マティスが歌う1986年の作品「It’s Beginning To Look A Lot Like Christmas」もそのひとつで、同曲は。『Home Alone 2: Lost In New York』のサウンドトラック・アルバムにも収録され、ポップ・チャートを再び上昇している。
24位 : 『クレイジー・パーティー』 (2016年)
もしもあなたが世界で最も愉快な社内パーティーを開こうと思うなら、それに相応しいすばらしい音楽を用意しなければならないだろう。ジェニファー・アニストン、ジェイソン・ベイトマンやケイト・マッキノンのいった人たちが出演しているこの群像劇には、ザ・ストラッツの「Kiss This」、ブラック・ジョー・ルイスの「Come To My Party」、マドンナによるキャピタル・シティーズの「Holiday」のカヴァー・ヴァージョンなど、聴けば踊らずにいられなくなるような多数の楽曲が使われている。しかしながら、それらの中でも群を抜いてすばらしいのは、クイーン・オブ・バウンスとして知られるビッグ・フリーディアによるオリジナル・ナンバー「Make It Jingle」だろう。
23位 : 『フォー・クリスマス』 (2008年)
この映画ではともに両親が離婚しているカップルをリース・ウィザースプーンとヴィンス・ヴォーンが演じている。彼らが4人の親の元へ行ったり来たりしているうちに、家族の秘密が明らかになり、多くのドラマやコメディーが生まれるといったシナリオだ。
この映画のサウンドトラックは少し変わっていて、普通のクリスマス映画のサウンドトラックよりも深みのあるものになっている。ルイ・アームストロングのジャジーな「Cool Yule」はそのひとつで、こうした楽曲ゆえに『Four Christmases』は、伝統的なクリスマス映画のサウンドトラック以上の支持を得ている。
22位 : 『バッド・ママのクリスマス』 (2017年)
破天荒な母親たち ―― エイミー (ミラ・クニス) 、キキ (クリステン・ベル) 、カーラ (キャスリン・ハーン) ―― が再び出演した人気クリスマス映画の続編。この3人の母親が、自分たちの母親をクリスマスに招かなければならなくなったというのが映画の大筋である。
劇中で次々に起こる大騒動のバックには、同時代の大物シンガーたちが歌う往年のクリスマス・ナンバーが流れている。ザ・ルミニアーズがカヴァーした「Blue Christmas」、ケリー・クラークソンによる「Run Run Rudolph」、そしてグウェン・ステファニーが艶っぽく歌いあげる「Jingle Bells」といったスタンダード・ナンバーがその一例だ。
21位 : 『ジャック・フロスト』 (1998年)
マイケル・キートン演じるあまり家にいない父親 (表題そのままのジャック・フロストという名前だ) が、気の毒にもクリスマスの日に事故死してしまう。しかし雪だるまに生まれ変わったフロストは、クリスマスの魔法のおかげで、父親として子供たちと過ごす時間を与えられるというストーリーだ。
映画のサウンドトラックは、時代を色濃く反映したもので、リサ・ローブやスパイス・ガールズといった1990年代の人気アーティスト/グループの楽曲が収録されている。ハンソンによる「Merry Christmas Baby」のカヴァー・ヴァージョンは驚くほどソウルフルだ。
20位 : 『クランク家のちょっとすてきなクリスマス』(2004年)
主演のティム・アレンとジェイミー・リー・カーティスが演じる夫婦は、娘が海外に行ってしまったためにクリスマスのお祝いを中止することを決意。それを残念に思ったふたりの友人、同僚、隣人たちは……といったストーリー。
この映画が誇る爽快で当世風なクリスマス・サウンドトラックは、スティーヴ・ヴァン・ザントによってプロデュースされた。ヴァン・ザントは往年の定番曲と共に、さまざまなインディー・バンドを起用して新しい楽曲を集めたが、ザ・レヴォネッツもそのひとつだ。「Santa’s coming to town/With sequins in his hair… (サンタが町にやってくる。スパンコールを髪に散りばめて……)」と歌われるこのグループのオリジナル「The Christmas Song」は、市場最もグラム・ロック的なクリスマス・ナンバーと言っていいだろう。
19位 : 『かわうそエメットのがらくたバンド』(1977年)
O・ヘンリー作の同名の児童書『賢者の贈り物 (The Gift Of The Magi) 』の改作をベースに、ジム・ヘンソンのマペットがそれぞれの役を演じるという作品で、テレビ・スペシャルとして放送された。お互いに贈るクリスマスプレゼントの費用を工面するために、かわうそエメットとそのお母さんは別々にタレント・ショーにエントリーする。問題は、この一大イベントの準備を進めながらお互いが相手の生活を犠牲にしてしまうことだった…。
この映画にはポール・ウィリアムズが作曲した、数多くの記憶に残りやすいオリジナル・ナンバーが使われている。悪役リヴァーボトム・ナイトメア・バンドが歌うこの「Riverbottom Nightmare Band」もそのひとつだ。この邪悪なキャラクターたちは、ぶっきらぼうだが確かにロックというものをわかっている。
18位 : 『ダイ・ハード』(1988年)
『ダイ・ハード』がクリスマス映画かどうかということは熱心に議論されるところだが、アクション満載のこの映画のサウンドトラックは、同時に最高のクリスマスのサウンドトラックでもある。ジョン・マクレーン (ブルース・ウィリス) がドイツ人テロリストたちの包囲から彼の妻とその同僚たちを守るシーンに用意されたマイケル・ケイメンによる刺激的な楽曲はこの映画に不可欠な役割を果たしている。
『ダイ・ハード』には、よりコンテンポラリーなアーティスト/グループのクリスマス・ソングも使用されている。映画のオープニングに流れるRun-D.M.C.のラップ・ナンバー「Christmas In Hollis」はその一例で、こうした作品が、このサウンドトラックを、大人から子供まで、家族全員が楽しめる、貴重なアルバムにしている。
17位 : 『34丁目の奇蹟』(1994年)
クリスマスの法廷映画は最高だ。1947年のクリスマス映画をリメイクしたもので、クリス・クリングル役でリチャード・アッテンボロー主演のこの映画は、最も厳格な懐疑主義者でさえも心温まるような物語である。
ソウルフルなサウンドトラックには、クリスマス・ソングとして愛されている曲の数々に現代的な要素を取り入れたものが収録されている。ナタリー・コールが歌う朗らかな「Jingle Bell」のカヴァー・ヴァージョンもそのひとつだ。
16位 : 『3人のゴースト』(1988年)
チャールズ・ディケンズの『クリスマス・キャロル』を現代的にアレンジした1988年のこの映画では、ビル・マーレイが主人公フランク・クロスを演じている。テレビ会社の重役で冷血な心の持ち主であるフランクのもとへ何人かの幽霊が訪れ、彼の人生の選択や態度を見つめ直す機会を得るというストーリーだ。
『3人のゴースト』は時代を越えて愛される作品になっただけでなく、7枚のヒット・シングルも生んでいる。わけてもアニー・レノックスとアル・グリーンのデュエットによる「Put A Little Love In Your Heart」のカヴァー・ヴァージョンはヒット・チャートのトップ10圏内に入る成功を収めている。
15位 : 『グリンチ』(2000年)
ドクター・スースが1957年に発表した子供たちに人気の絵本『グリンチ(原題:How The Grinch Stole Christmas)』が、テレビ・スペシャル用の映画として最初に映像化されたのは1966年のこと。そそれから半世紀近く経って、ジム・キャリー主演のこの長編映画でグリンチとフーの村のフーたちに命が吹き込まれた。
その映画『グリンチ』は、これまでのクリスマス映画で最も興行収入をあげたもののひとつであり、サウンドトラック・アルバムもまた、クリスマスものとしては異例の成功を収めている。これにはイン・シンク、スマッシュ・マウス、ベン・フォールズといったアーティスト/グループが参加。キャリーが熱く歌い上げた「You’re A Mean One, Mr. Grinch」も収録されている。
14位 : 『ナショナル・ランプーン / クリスマス・バケーション』(1989年)
クラーク・グリスウォルド (チェビー・チェイス) とその家族が、人気シリーズ『ナショナル・ランプーン』の第3作目に集結して、クリスマス・シーズンに大騒動を巻き起こした。彼の周りで大混乱が起こる中、クラークは銀行から冬のボーナスを引き出し、家の裏庭にプールを作ろうと計画する。ナショナル・ランプーンのバケーション・シリーズではお馴染みの、クラークの妄想シーンでは、そのプールにセクシーな美女が付いてきた……。
この物語は未来の彼のプールを中心に展開し、そこに女優ニコレット・スコセッシがやってくるシーンが印象的だが、その間のバックグラウンド・ミュージックとして、ビング・クロスビーのエキゾチックな「Mele Kalikimaka」が流れる。
13位 : 『ラブ・アクチュアリー』(2003年)
好むと好まざるとにかかわらず、このラブ・コメディーは現代の定番クリスマス映画だ。『ラブ・アクチュアリー』のサウンドトラック・アルバムには、ダイド、シュガーベイブス、ケリー・クラークソンやノラ・ジョーンズといった錚々たるラインナップが名を連ねている。
噂では、脚本家兼監督のリチャード・カーティスは映画の脚本を書いているあいだ、マライア・キャリーの「All I Want For Christmas (恋人たちのクリスマス) 」をノンストップで聴いていたという。彼がこの曲を映画のクライマックス・シーンで同曲を使用したのはおそらく偶然ではないだろう。
ほかにもクリスマスを祝う曲が多く収録されているが、一方でこのサウンドトラックにはドラマチックなシーンを演出する趣のあるナンバーも収録されている。旧いところではジョニ・ミッチェルの「Both Sides, Now」から新しいものではノラ・ジョーンズの「Turn Me On」がその例で、後者はジョーンズをブレイクさせたデビュー・アルバム『Come A Way With Me』に収録されたヒット曲だ。
12位 : 『ホーム・アローン』(1990年)
家族がうっかりクリスマス休暇のパリ旅行に彼を連れていくのを忘れてしまい、ひとり家に残されたケビン・マカリスターは知恵を働かせて少し間抜けな泥棒たちから家を守らなければならなくなる…。
1990年代に子供時代を過ごした世代から今も愛されている『ホーム・アローン』には、ジョン・ウィリアムズによる陽気な楽曲とたくさんのクリスマスの定番曲、そして数えきれないほどの思い出深いシーンが詰まっている。そんな中のひとつ、独創的な8歳の少年が実際には行われていないホームパーティーを演出する場面ではブレンダ・リーの「Rockin’ Around The Christmas Tree」が流れる。
11位 : 『ディス・クリスマス』(2007年)
寒い冬の夜、温りがほしいなら、クリスマスをテーマにしたラブ・コメディー、とりわけイドリス・エルバ主演のこの『ディス・クリスマス』に優るものはないだろう。
『ディス・クリスマス』のサウンドトラックにはTLC、マーヴィン・ゲイ、アレサ・フランクリンといったソウル・グループ/シンガーの楽曲が数多く収録されている。特筆すべきはアーロン・ネヴィルがアレンジした「Please Come Home For Christmas」で、この、この上なくソウルフルなクリスマスのサウンドトラックは、きっとあなたの気持ちを満たしてくれることだろう。
10位 : 『ピーウィーのプレイハウス : クリスマススペシャル』(1988年)
今も熱狂的な支持を得ているテレビ番組『ピーウィーのプレイハウス』の1988年のクリスマス・スペシャル『ピーウィーのプレイハウス : クリスマススペシャル』には、主役のピーウィー・ハーマン (ポール・ルーベンス) に加え、ザ・ザ・ガボール、リトル・リチャード、ジョーン・リバーズ、オプラ・ウィンフリー、シェールらが客演し、ショーに彩を添えている。劇中でピーウィーは無私無欲のありがたい教えを学び、世界中のクリスマスの伝統に触れていく。
そしてそんな彼にセレナーデを贈るのがショービジネスの大御所たちというわけだ。K.Dラングは「Jingle Bell Rock」、チャロは「Feliz Navidad」を披露。比類ないアーティスト、グレイス・ジョーンズのパフォーマンスも期待を裏切らないすばらしさで、「Little Drummer Boy」でドラマティックに迫る。
9位 : 『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』(1993年)
ダニー・エルフマンが作曲したゴシック調の魅力的なオリジナル・スコアは、ティム・バートンが監督を務めたこのストップモーション・アニメーションの舞台を効果的に彩っている。
陽気で、同時に空恐ろしくもある映画『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』は、ハロウィン・タウンの王様ジャック・スケリントンがクリスマス・タウンに向かうところから始まる。きわめつきは「This Is Halloween」で、映画のテーマ曲になっているこの曲が、『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』のサウンドトラックを最高のクリスマス・アルバムのひとつにしている。
8位 : 『最高の贈りもの』(2013年)
前作『ベストマン』の公開から実に14年を経て、テイ・ディグス、ニア・ロング、モリス・チェストナットらのキャストを再び招集し、制作された作品。ほろ苦いクリスマスをテーマにしたこの続編だ。
サウンドトラックにはジョン・レジェント、ニーヨ、モニカといったコンテンポラリーR&Bの著名アーティストが楽曲を提供。クリスマスを祝う、印象的なトラックが並んでいる。ここでお勧めしたいのはメアリー・J.ブライジが歌う1曲。喜びに溢れた「This Christmas」である。
7位 : 『ペットのクリスマス・キャロル』(1992年)
ディケンズ作の不朽の名作を原作としたこの映画では、マイケル・ケイン演じる不愛想なエベネーザ・スクルージと、誰もが大好きなマペットたちが芝居を進めていく。この映画には、監督であるヘンソンと長年に亘って仕事を続けてきたソングライター、ポール・ウィリアムズがオリジナル・ナンバーを提供。
「One More Sleep ‘Til Christmas」「When Love Is Gone」、劇中で”クリスマスの亡霊”が歌う「It Feels Like Christmas」といった楽曲で、高く評価されているソングライティングの技量を発揮している。クリスマス映画のサウンドトラックの大半は、定番の楽曲で構成されているが、ここでポール・ウィリアムズは、新たなクリスマス・スタンダードで勝負し、上々の成果を収めたのだった。
6位 : 『スノーマン』(1982年)
レイモンド・ブリッグズ作の児童向けの人気絵本を基に作られた、このセリフのない神秘的なアニメーション映画は、1982年のクリスマスに特別番組として初めて放送され、テレビを観ていたすべてのイギリスの子供たちの心を鷲掴みにした。
ハワード・ブレイクが作曲した感動的なインストゥルメンタル・ナンバーをバックに配したこの映画の中で、ひときわ耳を奪うのが、この作品のために用意された唯一のヴォーカル・ナンバー「Walking In The Air」で、今やクリスマスには欠かせないポピュラーな1曲になっている。サウンドトラックでこの曲を歌っているのはセント・ポール大聖堂少年合唱団に所属するピーター・オーティで、オーティのヴァージョンは『スノーマン』の放送から間もなくシングルとしてリリースされた。
より広く知られているのはアレッド・ジョーンズによるリメイクで、1985年にリリースされたジョーンズによるカヴァー・ヴァージョンはポップ・チャートで最高位5位を記録。全国的な話題を集め、その後も多くのアーティスト/グループによるカヴァー・ヴァージョンが生まれている。ここでは映画に使用されている、ピーター・オーティによるオリジナル・ヴァージョンをお勧めしたい。
5位 : 『エルフ~サンタの国からやってきた~』(2003年)
現代の人気作であるこの2003年の映画は、北極でエルフとして育った人間バディ (ウィル・フェレル) の物語だ。バディは彼の生物学上の父 (ジェームズ・カーン) に会うためにニューヨークへ旅立ち、そこで人間の世界の生活に適応しようと奮闘する。
ジャズやソウル、そして意外なカヴァーなどが絶妙なバランスで並ぶ『エルフ~サンタの国からやってきた~』の洒落たサウンドトラックはアメリカで好調に売り上げを伸ばし、やがてゴールド・ディスクに認定。史上最もヒットしたクリスマス映画のサウンドトラックに数えられるまでになっている。ここで紹介するのはエラ・フィッツジェラルドが歌う「Sleigh Ride」のスウィング・ジャズ・ヴァージョン。このサウンドトラックの目玉のひとつだ。
4位 : 『ルドルフ 赤鼻のトナカイ』(1964年)
クリスマスの特別番組の中でも最も息の長い作品のひとつで、1964年以来、子供たちのために毎年放送されている。クリスマスを救うことになるはぐれ者トナカイの冒険を描いたこの『ルドルフ 赤鼻のトナカイ』を制作したのは、1960年代から1980年代まで、季節ごとにさまざまなアニメーション特番を制作してきたランキン・バス・プロダクションで、そのトレードマークともいえるアニメーション技法”AniMagic”は本作でも惜しみなく使用されている。
サウンドトラックには、作曲でジョニー・マークス、歌唱でバール・アイヴスが参加。アイヴスが陽気に歌う「A Holly Jolly Christmas」、「Silver And Gold」、お馴染みの「Rudolph The Red-Nosed Reindeer (赤鼻のトナカイ) 」といった楽曲は、今やクリスマス・シーズンに欠かせないスタンダード・ナンバーになっている。
3位 : 『若草の頃』(1944年)
ジュディ・ガーランドが主演を務めたこのミュージカル作品は、実のところ”クリスマス映画”ではないが、現代史における最もポピュラーなクリスマス・ソングのひとつがこの作品のために作られている。
これは、1904年の万国博覧会に至るまでの1年間の、セントルイスに暮らすある家族の生活を描いたミュージカル映画で、クリスマス・イブのシーンで、ガーランド演じる主人公が彼女の妹を励ますために歌っているのが、その曲「Have Yourself A Merry Little Christmas」である。数十年を経て、現在では歌詞が少しばかり変わってはいるが、この甘くてほろ苦い曲は色褪せることなく人々に愛され続けている。
2位 : 『ホワイト・クリスマス』(1954年)
アーヴィング・バーリンの楽曲をフィーチャーしたこの1950年代のミュージカル映画では、ともに主演を担ったビング・クロスビーとダニー・ケイがブロードウェイのプロデューサーになる第二次世界大戦の退役軍人を演じている。クロスビーとケイが演じる主役は、彼らの上官だった人物が、バーモント州で経営しているロッジの窮地を救うために、ローズマリー・クルーニーとヴェラ=エレンが演じるパフォーマーと共に、途方もないクリスマスのショーを計画するというのがこの映画のストーリーだ。
「White Christmas」が初めて使用された映画は1942年の作品『スイング・ホテル』 (ホテルを題材にしている点だけは、『White Christmas』と偶然に一致している) だったが、この曲がクリスマスに欠かすことのできないスタンダード・ナンバーになったきっかけはこの同名のミュージカル映画への採用だった。
1位 : 『スヌーピーのメリークリスマス』(1965年)
1965年、チャールズ・M・シュルツ作の人気漫画『ピーナッツ』が初めてアニメーションになり、テレビで放送され、アメリカ全土の子供たちを歓喜させた。その記念すべき1作が『スヌーピーのメリークリスマス』だ。以来、このアニメーションの放送はアメリカの年中行事のひとつになり、同時に、同作以降に制作された一連のクリスマス特番に大きな影響を残した。
サンフランシスコのベイエリアに拠点を置くこのアニメーション映画の制作チームは、サウンドトラックにポップ・ミュージックを使用するのではなく、洗練された作曲技法で知られる地元のジャズ・ミュージシャン、ヴィンス・ガラルディを起用した。そしてガラルディが提供した鮮やかなテーマ曲は、言うまでもなくクリスマス・スタンダードに数えられるまでになり、『スヌーピーのメリークリスマス』のサウンドトラック・アルバムもまた歴代最も高いセールスを記録したクリスマスのサウンドトラックのひとつになった。
Written By Sophie Smith
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