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【動画付】1995年に発売されたアルバム・ベスト63:30年前の名作たち
AOLやProdigyなど使い勝手の良いポータル・サイトが登場した1995年は、テクノロジーとエンターテインメントの関係における転換点となった。たったの数秒 (場合によっては数分) でインターネットにダイアルアップ接続できるようになり、ファンたちは以前と違った方法で盛んに交流するようにもなった。それによって、世界中の新たな音楽との出会いの可能性が広がったのである。では当時、リスナーたちはどんなアルバムに熱狂していたのだろう?
1995年にはグランジが全盛期を迎え、ラップもシーンを席巻。また、世界中のリスナーがブリットポップに夢中だった。さらに電子音楽とレイヴ・カルチャーもメインストリームに進出しつつあったし、ポップ・パンクの騒々しいサウンドもメディアにしょっちゅう取り上げられていた。
他方、この年は女性アーティストの活躍が目立った1年でもあった。アラニス・モリセット、PJハーヴェイ、ナタリー・マーチャント、シャナイア・トゥエイン、カサンドラ・ウィルソンらが素晴らしいソロ・アルバムを発表したほか、ノー・ダウト、エラスティカ、ガービッジなど女性ヴォーカリストを中心に据えたバンドもメディアで人気を博した。
大ヒットを記録したフー・ファイターズのデビュー作から、2パックの内省的な傑作『Me Against The World』まで、1995年にリリースされた名作アルバムをランキングに纏めた。
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63位: フィルター『Short Bus』
フィルターは、当時そこかしこで流れていた「Hey Man, Nice Shot」のヒットにより名を成した。彼らが1995年に発表した『Short Bus』は、グループの強みであるギター中心のオルタナティヴ・ロック・サウンドを存分に堪能できる一作である。
62位: AC/DC『Ballbreaker』
『Ballbreaker』はハード・ロック界の王者がリフを中心に作り上げた、実に楽しいアルバムだ。
61位: オウテカ『Tri Repetae』
オウテカの『Tri Repetae』は、メンバー二人に影響を与えたという80年代のヒップホップやアシッド・ハウスから思想的なヒントを得た一作。そしてそのサウンドは、ほかにほとんど類を見ないものだった――本作では、何度も聴き込まないと解き明かせない複雑な電子音楽が展開されるのである。
60位: ブラック・グレープ『It’s Great When You’re Straight… Yeah!』
ブリットポップとブレイクビーツが融合した『It’s Great When You’re Straight… Yeah!』では、楽しく、高揚感に満ち、少々頭のネジが外れたような1990年代中盤ならではの”サンプラデリック・ロック”を堪能できる。
59位: ブラインド・ガーディアン『Imaginations From The Other Side』
容赦なく、エネルギーに満ちた荒々しいメタル・サウンドの『Imaginations From The Other Side』。フォークやプログレッシヴ・ロックの要素を興味深い形で取り入れたことにより、そのハードなエッジがさらに際立っている。
58位: プライマス『Tales From The Punchbowl』
『Tales From The Punchbowl』はメタルとファンクとプログレが融合した、風変わりだが楽しさに満ちた一作。そのサウンドは一見無秩序だがしっかり纏め上げられており、すべての要素が見事に調和している。
57位: ディセクション『Storm Of The Light’s Bane』
ディセクションの1995年作『Storm Of The Light’s Bane』では、猛烈なヘヴィ・メタル・サウンドが繰り広げられる。しかし時折顔を覗かせる美しいメロディーが、その激しさを中和するのである。
56位: エクスケイプ『Off The Hook』
それぞれがソロとしても十分に通用する4人のパワフルなシンガーで構成されていたエクスケイプ。彼女たちの強みは緻密なハーモニーと、愛らしくキャッチーな楽曲にある。
55位: シルヴァーチェアー『Frogstomp』
ヘヴィなギターとそれ以上にヘヴィなヴォーカルを特徴とする1995年作『Frogstomp』や、同作のハイライトである「Tomorrow」「Leave Me Out」「Findaway」などの楽曲の魅力は、現在もまるで薄れていない。
54位: サフォケイション『Pierced From Within』
常軌を逸した激しさと混じり気のない凶暴性を備えた『Pierced From Within』は、音楽による悪魔払いといった趣のアルバムだ。
53位: ハイウェイメン『The Road Goes On Forever』
カントリー・ミュージック界を代表する大物たちで構成されたハイウェイメンの最終作。タイトル・トラックや「Live Forever」などの優れた楽曲を含む本作は、グループの幕引きに相応しいアルバムである。
52位: カサンドラ・ウィルソン『New Moon Daughter』
幻想的で、音楽的に充実した内容の『New Moon Daughter』は、カサンドラ・ウィルソンのブレイク作となった。本作で彼女は、世代を代表するジャズ・ヴォーカリストとしての評価を確立したのである。
51位: ビッグ・L『Lifestylez Ov Da Poor & Dangerous』
卓越した技術を持つMCにして魅力的な個性の持ち主であるビッグ・Lは、1995年に発表されたこのデビュー作でまばゆい輝きを放った。だが残念ながら、本作のリリースから4年後に彼は殺害され、そのキャリアが長く続くことはなかった。このアルバムはいまなお愛され続ける名作であると同時に、彼の将来的な可能性を感じさせるほろ苦い一作なのである。
50位: ア・ガイ・コールド・ジェラルド『Black Secret Technology』
『Black Secret Technology』は、元808ステイトのア・ガイ・コールド・ジェラルドがドラムンベースの可能性を探求した魅力的な一作にして、アフロフューチャリズムの世界観を取り入れた傑作である。
49位: DCトーク『Jesus Freak』
才気と道義心に満ちたDCトークの『Jesus Freak』は、大衆の心に訴えかけるキリスト教の教えを1990年代オルタナティヴ・ロックに持ち込んだアルバムだ。
48位: エリオット・スミス『Elliott Smith』
印象的なオープニング・ナンバー「Needle In The Hay」で幕を開ける『Elliott Smith』は、強く胸を打つ一作だ。その力強さと繊細さは、いまも聴く者に多大な影響を与えている。
47位: グリーン・デイ『Insomniac』
グリーン・デイが1995年に発表した『Insomniac』は生意気で、エネルギッシュで、アンセム満載の一作。つまり本作は、ポップ・パンクの真髄をきわめた傑作なのである。
46位: クイーン『Made In Heaven』
フレディ・マーキュリーがこの世に遺した素材を使用し、クイーンの面々が作り上げた彼らの最終作。そうして完成した『Made In Heaven』は、壮大で真心のこもった名作になった。
*関連記事:クイーン『Made In Heaven/メイド・イン・へヴン』制作秘話
45位: ジ・オーブ『Orbus Terrarum』
『Orbus Terrarum』を再生すると、幻想的で浮世離れした音世界へと誘われる。この作品は、自然界の美しさに思いを巡らせずにはいられなくなるような電子音楽を生み出すオーブの才能を浮き彫りにしている。
44位: ブラー『The Great Escape』
「Stereotypes」、「Charmless Man」、「Country House」など優れたヒット曲を含む『The Great Escape』で、ブリットポップ界のピラミッドの頂点におけるブラーの地位は揺るぎないものになった。
43位: ナタリー・マーチャント『Tigerlily』
繊細で、ソウルフルで、一貫した作風が特徴の『Tigerlily』は、感情的なエネルギーに満ちたアルバムだ。特に「Wonder」、「San Andreas Fault」、「I May Know The Word」などの楽曲には、シンガーとしてのマーチャントが持つ奥深さと力強さが顕著に表れている。
42位: ブルース・スプリングスティーン『The Ghost Of Tom Joad』
『The Ghost Of Tom Joad』は抑制が効いた作風ながら、聴く者の心を掴む瞬間に満ちている。驚くほど膨大なスプリングスティーンのカタログの中では過小評価されがちだが、注目に値する力強い作品だ。
41位: ジョデシィ『The Show, The After Party, The Hotel』
聴くたびに味わいを増す『The Show, The After Party, The Hotel』は、愛や欲望といったテーマを掘り下げた官能的な一作。リリース時に高く評価されただけでなく、現在のR&B界にも影響を与え続けている。
40位: フガジ『Red Medicine』
歪んだサウンド、怒り、そして正義感に満ちたフガジの『Red Medicine』には、ハードコアの精神が宿っている。一方で、そのグルーヴはファンキーかつ魅惑的だ。
39位: ガービッジ『Garbage』
ガービッジによるセルフ・タイトルのデビュー作はリリース時に時代の最先端を行っていたが、そのサウンドは数十年が経ったいまも新鮮に響く。派手さと情熱を併せ持ったシャーリー・マンソンが率いるこのグループは、ロックと電子音楽の斬新な組み合わせが魅力の秀作を作り上げたのである。
38位: グッディー・モブ『Soul Food』
ディストピア的な世界観の「Cell Therapy」や、ジャンルの枠を越えたゴスペル・ナンバー「Free」などを含むグッディー・モブのデビュー作『Soul Food』は、ヒップホップに知性やアメリカ南部のソウル・サウンドを取り入れる余地があることを示した。
37位: エラスティカ『Elastica』
アンセムを数多く含んだ熱烈な作風の『Elastica』は、パンクやニュー・ウェーヴを1990年代らしいセンスで蘇らせた斬新なアルバムである。
36位: ソニック・ユース『Washing Machine』
ソニック・ユースは1990年代を通して、ノイズを多用した実験的なサウンドと、前衛的なギター・ロックの中間に位置する心地良い音楽を作り上げていった。「Little Trouble Girl」や「The Diamond Sea」などを収録した『Washing Machine』は、彼らには珍しいほど陰鬱な楽曲やポップな楽曲も含んだ一作である。
35位: モービー『Everything Is Wrong』
多幸感溢れるダンス・アンセム「Everytime You Touch Me」にしろ、強烈なブレイクビーツが特徴の「Let’s Go Free」にしろ、『Everything Is Wrong』では完成度が高く実に楽しい電子音楽を堪能できる。
34位: オール・ダーティー・バスタード『Return To The 36 Chambers』
『Return To The 36 Chambers』は、オール・ダーティー・バスタードの頭の中を窺い知れる風変わりなアルバムであり、ウータン・クランのメンバーたちがそれぞれに発表した初期の傑作ソロ・アルバム群の中でも特に型破りな一作だ。
33位: オヴァル『94 Diskont』
オヴァルの『94 Diskont』は、アンビエントな楽曲を集めた素晴らしいアルバムだ。明日リリースされたとしても、先鋭的な作品に思えることだろう。
32位: ペイヴメント『Wowee Zowee』
1995年に発表された『Wowee Zowee』は、ほろ苦くもユーモアたっぷりなロック・サウンドの一作。一聴して皮肉に満ちた楽曲の中に人間らしい脆さが垣間見える瞬間が、この作品の醍醐味である。
31位: ブジュ・バントン『’Til Shiloh』
レゲエ史に残る不朽の名曲「Champion」を含む『’Til Shiloh』は、1990年代のダンスホール・レゲエを混じり気のない、ありのままの形で楽しめる一作だ。
30位: スーパーグラス『I Should Coco』
スーパーグラスが1995年に発表したデビュー作『I Should Coco』は、「Caught By The Fuzz」や時代を超えるヒット曲「Alright」など、ド派手なアンセムを数多く含んだ驚くべきアルバムだ。
29位: ティーンエイジ・ファンクラブ『Grand Prix』
中毒性のあるパワー・ポップ・ナンバーが並ぶティーンエイジ・ファンクラブの『Grand Prix』は、小粋で、キャッチーで、すっきりと纏められたアルバムである。
28位: ファーサイド『Labcabincalifornia』
『Labcabincalifornia』は、彼らのデビュー作『Bizarre Ride 2 The Pharcyde』よりずっと洗練され、抑制の効いたアルバムになった。そんな本作は、J・ディラ、ダイアモンド・D、M-ウォーク、そしてグループ自らが手がけた華のあるサウンドや、内省的なライムを堪能できる一作である。
27位: ボーン・サグズン・ハーモニー『E. 1999 Eternal』
オハイオ州クリーヴランド出身のボーン・サグズン・ハーモニー。彼らはハードコアなギャングスタ・ラップに、爽やかなメロディー・ラインやソウルフルなヴォーカル・ハーモニーという異質な要素を組み合わせることで、沿岸部出身のグループが圧倒的な力を持つラップ界に一石を投じた。
26位: フー・ファイターズ『Foo Fighters』
フー・ファイターズによるセルフ・タイトルのデビュー作には、愛らしく爽やかなもの (「Big Me」) からヘヴィでノリの良いもの (「Good Grief」) まで、よく作り込まれた楽曲が揃っている。グループが大ヒット作を世に放つようになるのはこの先のことだが、それでも『Foo Fighters』はメインストリーム・ロックの新たな可能性を提示したアルバムといえるだろう。
25位: ディアンジェロ 『Brown Sugar』
ディアンジェロのデビュー・アルバムは、1990年代のヒップホップ/R&Bのレンズを通して70年代のファンク/ソウルを再解釈した一作。当時の文化に大きな変化をもたらした作品であり、その影響力はいまも衰えていない。
24位: ベーシック・チャンネル『BCD』
ベーシック・チャンネルの『BCD』は、デトロイト・テクノ風のシンセサイザーやリズムと、ジャマイカのダブを想起させる深いエコーを組み合わせた印象的なアルバムだ。
23位: ランシド『…And Out Came The Wolves』
高速のヴァースと口ずさみたくなるコーラス・パートが特徴的な『…And Out Came The Wolves』は、多くのアンセムを生んだ1990年代パンクを象徴するような一作だ。
22位: ケニー・ウェイン・シェパード『Ledbetter Heights』
ケニー・ウェイン・シェパードの『Ledbetter Heights』は、「Shame Shame Shame」、「Riverside」、「Everybody Gets The Blues」など、情熱的かつ現代的なブルース・ナンバーが満載の作品である。
21位: ケミカル・ブラザーズ『Exit Planet Dust』
『Exit Planet Dust』は、力強くスケールの大きいビートや、アシッド・ハウス風のベースラインが印象に残る一作。そこには、1990年代中盤のレイヴ・カルチャーにおいて人気を博したサウンドが見事に凝縮されている。
*関連記事:ケミカル・ブラザーズの20曲:90年代からEDMの時代まで
20位: 川井憲次『Ghost In The Shell OST (GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊 オリジナル・サウンドトラック) 』
川井憲次による『GHOST IN THE SHELL (攻殻機動隊) 』のサウンドトラックは、その基となった名作アニメ同様、壮大で雰囲気満点の作品だ。荘厳な合唱隊の歌声やミニマルなパーカッションを多分に取り入れた本作は、刺激的で緻密に作り上げられた傑作である。
19位: ホワイト・ゾンビ『Astro-Creep: 2000』
強力なリフや大胆な展開を数多く含んだ『Astro-Creep: 2000』は、暗闇の支配する世界へとリスナーを誘う一風変わったアルバムだ。
18位: レフトフィールド『Leftism』
華やかで、温かみがあり、そしてグルーヴ感の強い『Leftism』は、ダブとハウスとアンビエントの中間に位置するような充実感のある一作だ。
17位: マライア・キャリー『Daydream』
「Fantasy」や「Always Be My Baby」など色褪せない魅力を持つ名曲を収録した『Daydream』は、ソウルフルで非の打ち所のないポップ・アルバムである。
16位: モブ・ディープ『The Infamous…』
モブ・ディープが1995年に発表したのは、ハードコアでありながらメロディアスで、荒々しく、同時に内省的な一作。1990年代半ばのニューヨークにおけるヒップホップ・シーンそのものに内在していた矛盾やパワーが本作には凝縮されているのだ。
15位: ジョウブレイカー『Dear You』
ジョウブレイカーの最終作は、クリーンなサウンドやブレイク・シュワルツェンバッハの歌声の変化などによりリリース当時は嘲笑の的になった。しかし時を経て、同作はエモ・シーンを代表する名作と評価されるようになったのである。
14位: ビョーク『Post』
ビョークはこの『Post』で、ビッグ・バンド・ジャズ (「It’s Oh So Quiet」) 、重厚なビートのヒップホップ (「Army Of Me」) 、ミニマルなサウンドのエレクトロ・ポップ (「Headphones」) など様々なスタイルに取り組んだ。本作はそんなビョークの幅の広い音楽性と実験的な姿勢によって、1990年代屈指に多様で刺激的なポップ・アルバムに仕上がっているのだ。
13位: 2パック『Me Against The World』
「So Many Tearz」や素晴らしいシングル「Temptations」などの楽曲を含む『Me Against The World』は、ラップ界随一の詩人であった2パックの心と魂の内側を窺い知ることのできる痛ましい一作である。
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12位: スマッシング・パンプキンズ『Mellon Collie & The Infinite Sadness (メロンコリーそして終りのない悲しみ)』
ほとんど完璧といえるこの2枚組アルバムには、ヘヴィなロック・ナンバーや感情溢れるバラードの数々が収められている。ビリー・コーガン率いるスマッシング・パンプキンズの芸術性が頂点に達した作品だ。
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11位: ゴールディー『Timeless』
美しいストリング・アレンジや最新技術を駆使したサウンドが特徴の『Timeless』は、この時代のダンス・ミュージック界でもっとも野心的なアルバムだった。中でも「Inner City Life」や「Kemistry」といった楽曲は、ドラムンベースがソウル・ミュージックの一種であり、1990年代イギリスの黒人社会を象徴する音楽であったことの証左といえる。
10位: パルプ『Different Class』
本作には「Common People」や「Disco 2000」など、ユーモアと洞察力に満ちた楽曲が数多く収録されている。ジャーヴィス・コッカー率いるパルプはそれらの楽曲によって、世代を超えて愛されるブリットポップの名盤を生み出したのである。
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9位: トリッキー『Maxinquaye』
1990年代ポピュラー音楽の転換点の一つとなったトリッキーのデビュー作。ヒップホップ、ソウル、ダブ、パンクを融合させた作風であり、燃えるような激しい感情のこもった楽曲群で構成される一作だ。
8位: PJハーヴェイ『To Bring You My Love』
PJハーヴェイの『To Bring You My Love』は有刺鉄線のように痛烈で、同時に優しさや繊細さも兼ね備えた一作。1990年代屈指に生々しく、赤裸々な内容の芸術的アルバムだ。
7位: ノー・ダウト『Tragic Kingdom』
ノー・ダウトが1995年に発表した『Tragic Kingdom』は、「Don’t Speak」、「Just A Girl」、「Sunday Morning」など人気楽曲が満載の大ヒット作である。
6位: レディオヘッド『The Bends』
レディオヘッドはのちに、ロック・サウンドを新たな形に作り変えた。だがこの『The Bends』は、彼らがそのはるか前に旧式のロックの道を極めていたことを示している。「Fake Plastic Trees」や「High And Dry」などはヒットして然るべき楽曲だが、いまでもその魅力や力強さは薄れていない。
5位: オアシス『(What’s The Story) Morning Glory?』
「Wonderwall」、「Don’t Look Back In Anger」、「Champagne Supernova」などヒット曲が目白押しの本作は、一つの時代を決定付けた名盤である。
4位: レイクウォン『Only Built 4 Cuban Linx…』
『Only Built 4 Cuban Linx…』は、”ラップ・アルバムの形を取った超現実的な犯罪小説”といえる一作。物語の途中でレイクウォンとゴーストフェイスが繰り出す複雑でスラング満載の言葉遊びが、サンプル音源によるこもった音のビートに生命を吹き込むのである。
3位: シャナイア・トゥエイン『The Woman In Me』
作曲面でもプロデュースの面でも非の打ち所がない1995年作『The Woman In Me』は、カントリー・ポップのジャンルを代表する名作だ。シャナイア・トゥエインは卓越したヴォーカル・パフォーマンスで本作を見事に形にしてみせた。
2位: アラニス・モリセット『Jagged Little Pill』
『Jagged Little Pill』は、1995年にリリースされるや否や大ヒットとなった。本作でモリセットは、1990年代オルタナティヴ・ロックの特徴だった苦悩や力強さを、完璧に練り上げられた楽曲群から成る一つのアルバムへと昇華させたのである。
1位: ジニアス/GZA『Liquid Swords』
いくつかの格闘映画から着想を得て作られたという『Liquid Swords』は文学的な傑作だが、それだけではない。そのビートとGZAの落ち着き払ったパフォーマンスが、本作に硬派でダークなエッジを与えているのだ。
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Written By Sam Armstrong
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