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U2が1985年にアメリカを目覚めさせる(Wide Awake)
『The Unforgettable Fire(邦題:焔(ほのお))』のリリースから8ヵ月後、『The Joshua Tree』のリリースの21ヶ月前、U2 はひとつのEPを発表した。4曲が収録されたEP『Wide Awake In America』は北米と日本で1985年6月10日に発売され、彼らのリリース・スケジュールにおけるきわめて重要な中継地点となった。
EPにはアルバム『The Unforgettable Fire』のリリースに伴って1984年秋から行われたUnforgettable Fireツアーから2曲のパフォーマンスが収録され、ファンはいち早くその音源を聴くことができた。11月12日にバーミンガムのナショナル・エキシビジョン・センターで行われた「Bad」の演奏と、その3夜あとにロンドンのウェンブリー・アリーナで行われた「A Sort Of Homecoming」を捉えたものだ。
EPのB面は、世界中のファンのためのものとなっていて、今までにイギリスでしかリリースされていなかった2曲のBサイド楽曲が収録されている。その2曲とはブライアン・イーノ、ダニエル・ラノワとU2によるプロダクションの「The Three Sunrises」と「Love Comes Tumbling」。両楽曲とも、EP発売2ヶ月前の1985年4月に、『The Unforgettable Fire』からのセカンド・シングルのBサイドに収録されイギリスでリリースされた。
『Wide Awake In America』はアメリカで37位を獲得、その後プラチナ認定され、「The Three Sunrises」はラジオ・ヒットとなった。イギリスでもこのEPへの需要が高まり、最終的には2年後の1987年7月にイギリスでも発売され、アルバム・チャートにもエントリーを果たし、11位を獲得している。
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