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T.レックス大成功を受け、改名前ティラノザウルス・レックスの初期2枚のアルバムが全英1位を記録
T.レックスとなる随分前にティラノザウルス・レックスとして活動していたグループは、自身の非常に長いタイトルのファースト・アルバム『My People Were Fair and Had Sky in Their Hair…But Now They’re Content to Wear Stars on Their Brows(邦題:ティラノザウルス・レックス登場!!)』が全英チャートに登場した時、自分たちは成功したと思ったことだろう。1968年7月にリリースされた同作は瞬く間に22位まで上昇し、その2週後に最高位となる15位を達成した。
しかし状況は後退してしまった。そのわずか3ヶ月後にマーク・ボーランとパートナーだったスティーヴ・ペレグリン・トゥックは次作のアルバム『Prophets Seers & Sages The Angels of the Ages(邦題:神秘の覇者)』をリリースしたが、チャート入りすらできなかったのだ。しかし、そのリリースから4年後、その2枚のアルバムはともに1位を達成したのだ。
その期間に何があったかというと、その後ティラノザウルス・レックスとして2作のアルバムを発表してから(『Unicorn』と『A Beard of Stars』)、バンド名をT.レックスと短くし、一世を風靡した。1971年夏の改名後初のアルバム『T.Rex』は7位、初期の作品を収録した『Best Of』が21位を記録、10月には『Electric Warrior』がチャート入りし、クリスマスから新年にかけて1位を達成した。
その頃にフライ・レコードを設立していた音楽パブリシャーのデヴィッド・プラッツがティラノザウルス・レックスとして『My People Were Fair…』と『Prophets Seers & Sages…』を『Tyrannosaurus Rex: A Beginning』と題し、1972年4月中旬に見開きジャケットの2枚組として再びリリースしたのだ。
マーク・ボーランの新たなファンは、彼のバンド名がついたものは何でも欲しがるようになり、2枚組のアルバムが2位を記録した同じ週に「Debora」と「One Inch Rock」のシングルの再発がすでに7位とトップ10入りを果たしていた。その1週間後にこの2枚組アルバムはディープ・パープルの『Machine Head』を追い越し、1位の座に輝いた。マーク・ボーランの初期のクリエイティヴな作品は、新たな聴衆を完全に虜にしたのだ。
Written by Paul Sexton
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