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サム・クック人生最後のヒット曲「That’s Where It’s At」
サム・クックはゴスペルから世俗音楽へと切り替えた結果、わずか7年足らずで、R&Bのトップ10入りを果たした20曲を生み出し、そのうちの6曲は1位を獲得した。サム・クックは7月に発売した「Good Times」に続く新曲を1964年9月16日にリリースした。他の多くのシングルと同じく、B面に収録された「Tennessee Waltz」もヒットした。しかし、この新曲が彼の人生最後になるとは誰も予想だにしていなかった。
このシングルのA面は、共同制作のJ.W.アレキサンダーとサム・クック自身によって書かれた軽快な「That’s Where It’s At」だった。サム・クックがロサンゼルスのRCAスタジオにて一年早くレコーディングを行ったその曲のB面「Cousin Of Mine」と共にRCAビクター・レコードからリリースされた。その組み合わせの結果、サム・クックは連続でチャート入りすることになった。
シングル両サイドともにR&Bのトップ10にチャートに入り、それぞれ6位と8位に登場した。「That’s Where It’s At」はポップ・チャート上では93位と渋い結果だったものの、「Cousin Of Mine」はトップ40のランキングの31位に食い込んだ。しかしサム・クックのカタログの中で定番曲となったのは、ルー・ロウルズやボビー・ウーマック、その他多くの友人やコラボレーターたちによってのちにカヴァーされたことも手伝った「That’s Where It’s At」であった。
サム・クックは1964年12月に33歳で逝去、この12月が彼の名前をチャート上で見ることができる最後の時となってしまった。しかし1965年1月、「Shake」が時代を特徴づける「A Change Is Gonna Come」と共にヒットし、彼の死後に、さらにもう一枚の両面サイドのヒット作品が生まれた。
「That’s Where It’s At」は、1968年にジョニー・テイラー、1989年にレイ・チャールズとルー・ロウルズなど仲間のソウルマンたちによってカヴァーされた。1994年には「So Quiet In Here」と共にメドレーの一部としてヴァン・モリソンがレコーディングしている。
Written by Paul Sexton
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サム・クック『30 Greatest Hits: Portrait of a Legend 1951-1964』