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アトランタ・リズム・セクションの忍耐力と『ロックン・ロールの魂』
これは、1970年代にゆっくりではあるが、確実にオーディエンスを増やし讃えられたバンドと、そのバンドの忍耐力についての話だ。ジョージア州のドーラビル出身のアトランタ・リズム・セクションは、1971年に結成され、初めて米国シングル・チャート40位を獲得してから不滅のバンドとなった。チャートに入らなかったものや、売れ行きが控えめであったものの数々のアルバムをリリースした後、1977年1月15日にバンドの初ゴールド獲得作品『A Rock and Roll Alternative(邦題:ロックン・ロールの魂)』が全米アルバム・チャートにランク・インした。
バンドがはじめにリリースした2枚のアルバムは、全米アルバム・チャートに順位を残す事ができなかったが、その後の2枚は、それぞれ113位と146位にランク・インした。彼らのバンドのスタイルはソフトロックであり、イーグルスほどカントリーの要素は強くないが、素晴らしい音楽性と洗練されたアメリカ南部の曲調で、大規模な宣伝をせずに強いファン層を手に入れる事ができた。1974年にシングル「Doraville」が全米チャート35位にランクインした後、彼らは全米シングル・チャートに度々ランク・インするようになるが、もどかしくも上位に上がる事はなく、その後リリースした6枚のシングルは、40位より低い順位となった。
チャート上位を獲得した曲は、『A Rock and Roll Alternative』に入っている大ヒット・シングルだった。それは、夜中に流すロックのような、スムーズな曲調でありながら、日中でも聞きやすい普遍的な「So Into You」だ。アルバム『A Rock and Roll Alternative』が米国チャートの順位を上るにつれ、シングル「So Into You」もポップな名曲となり、1977年1月末にはシングル・チャート7位となった。
アルバム『A Rock and Roll Alternative』のプロデューサーは、バンドのマネージャーであり共作者のバディー・バイだ。また、バンドのキーボード担当ディーン・ドートリーは、フロリダ出身のバンドであるクラシック・フォーのメンバーであった事もあり、クラシック・フォーのヒット曲「Spooky」をアトランタ・リズム・セクションはリメークした。シングル「So Into You」の人気により、『Rock and Roll Alternative』は4月にバンド初のゴールド・ディスクとなり、1970年後半にバンドは全盛期を迎える事となる。1978年にリリースした『Champagne Jam』は最高7位を獲得したプラチナ・ディスクとなり、その後の『Underdog』もゴールド・ディスクとなったのだ。
Written by Paul Sexton
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