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史上最高のブルース・アルバム100選
我々はもうひとつ、不可能に近い課題を定めた。今回は史上最高のブルース・アルバム100枚リスト決定版を作成することにした。他のリストと同じように、このリストはふと考え出したようなものではなく、どの100枚が良いのか色々な意見を集めようと、インターネット上を探し回り、無数の雑誌や本に目を通した。
さて、我々は目的達成出来ただろうか? ここに挙げられたブルースの幅広さはもちろんのこと、ブルース・スタイルの種類の多さに驚いている。ジャズ寄りのブルースもあれば、フォーク・ブルース、ブルース・ロック、ストレートフォワード、正真正銘の素朴なブルース、シカゴ・ブルース、ブリティッシュ・ブルース、カントリー・ブルースもあれば、白人男性がプレイするブルースもある。
大多数のブルース・ファンはご存じのとおり、ベストな演奏はライヴであることがよくある。このリストには、素晴らしいライブ・パフォーマンスも幾つか含まれている。ライトニン・ホプキンス、クリーム、マディ・ウォーターズ、B.B.キング、オールマン・ブラザーズ・バンド、ジミー・リードが、マイク・ブルームフィールド、そしてアル・クーパーと共に並べられていることで、このリストの規模のイメージが伝わるだろう。
誰もが名作だと認めるアルバムも含まれる。例えばロバート・ジョンソンの『King of The Delta Blues Singers』、ジュニア・ウェルズの『Hoodoo Man Blues』、アルバート・キングの『Born Under a Bad Sign(邦題:悪い星の下に)』、そしてマジック・サムの『West Side Soul』。それからご存じではないかもしれないアルバムもピックアップしている。例えば、ブラインド・ミシシッピー・モリスの『Back Porch Blues』、コーナー・レイ&グローヴァ―の『Blues, Rages and Hollers』、それからタンパ・レッドの『Don`t Tampa With the Blues』。これらも同様に含める価値がある。
ナンバー・ワンまで順番にリストアップすることを諦め、アルファベット順にリスト・アップすることにした。敢えて言うなら、ここにある全アルバムは見識の高いブルース・ファン全員のコレクションに入れられるべき作品だ。「あなたは何枚持っていますか?」 と同時に大事な質問を「我々が入れ忘れたものはなんでしょうか?」。
(*本記事およびリストは本国uDiscovermusicの翻訳記事です)
アルバート・コリンズ “Ice Pickin”
アルバート・コリンズ “Robert Cray & Johnny Copeland Showdown!”
アルバート・キング “Born Under a Bad Sign”(邦題:悪い星の下に)
アルバート・キング “King of The Blues Guitar”
アレクシス・コーナー “Alexis Korner’s Blues incorporated R&B From The Marquee”
アレサ・フランクリン “The Delta meets Detroit: Aretha’s Blues”
B.B.キング “Singin’ The Blues”
B.B.キング “Live At Cook County Jail”
B.B.キング “Live at the Regal”
ベッシー・スミス “The Complete Recordings, Vol. 1”
ビッグ・ビル・ブルーンジー “The Big Bill Broonzy Story”
ビリー・ホリデイ “Songs For Distingue Lovers”(邦題:アラバマに星落ちて)
ブラインド・ブレイク “Ragtime Guitar’s Foremost Fingerpicker”
ブラインド・レモン・ジェファーソン “The Folk Blues of Blind Lemon Jefferson“
ブラインド・ミシシッピ―・モリス “Back Porch Blues”
ブラインド・ウィリー・ジョンソン “The Complete Blind Willie Johnson”
ブラインド・ウィリー・マクテル “The Definitive Blind Willie McTell”
ボ・ディドリー “His Best”
ボビー‘ブルー’ブランド “The Voice (Duke Recordings 1959-69)
ボニー・レイット “Give It Up”
バディ・ガイ “I Was Walking Through the Woods”
キャンド・ヒート“Boogie with Canned Heat”
チャンピオン・ジャック・デュプリー “Blues from the Gutter”
チャーリー・マッスルホワイト “Stand Back! Here Comes Charley Musselwhite’s South Side Band“
チャーリー・パットン “Complete Recordings: 1929-1934”
クリス・バーバー “Good Morning Blues”
チャック・ベリー “ One dozen Berrys”
クラレンス・ゲイトマウス・ブラウン “The Original Peacock Recordings”
クリーム “Wheels of Fire”(邦題:クリームの素晴らしき世界)
デレク・アンド・ザ・ドミノス “Layla, And Other Assorted Love Songs” (邦題:いとしのレイラ)
ダイナ・ワシントン “Dinah Sings Bessie Smith”
エルモア・ジェイムス “The Sky is Crying”
エリック・クラプトン “From The Cradle”
エタ・ジェイムズ “At Last”
フリートウッド・マック “Mr. Wonderful”
フランク・フロスト “Jelly Roll King”
フレディ・キング “Let’s Hide Away and Dance Away with Freddy King”
フリー “Tons of Sobs”
ゲイリー・ムーア “Still Got The blues”
ギター・スリム “Sufferin’ Mind”
ガイ・デイヴィス “Butt Naked Free”
ハウンド・ドッグ・テイラー “Hound Dog Taylor and the Houserockers”
ハウリン・ウルフ “Howlin’ Wolf”
ハウリン・ウルフ “Moanin at Midnight”
ジェイムズ・コットン “Superharps”
ジミー・リード “ Jimmy Reed at Carnegie Hall”
ジミー・ロジャーズ “Chicago Bound”
ジョン・リー・フッカー “Alternative Boogie: Early Studio Recordings 1948 – 1952”
ジョン・リー・フッカー “House of the Blues”
ジョン・メイオール “Blues Breakers with Eric Clapton”
ジョン・メイオール “Crusade”
ジョニー・ウィンター “Second Winter”
ジョニー・ラング “Lie to Me”
ジョシュ・ホワイト “Free & Equal Blues”
ジュニア・ウェルズ・シカゴ・ブルース・バンド “Hoodoo Man Blues”
ケブ・モ “Keb’ Mo’”
コーナー・レイ&グローヴァー “Blues, Rags and Hollers”
ラリー・ジョンソン “Blues From Harlem”
レッドベリー “King of the 12 String Guitar”
リロイ・カー “Hurry Down Sunshine”
ライトニン・ホプキンス “The Swarthmore Concert”
ライトニン・ホプキンス “Lightnin’ Hopkins”
リトル・ブラザー・モンゴメリー “Chicago – The Living Legends”
リトル・ミルトン “Greatest Hits”
リトル・ウォルター “His Best”
ロニー・ジョンソン “The Essential”
ローウェル・ファルソン “Blues Masters”
マ・レイニー “Ma Rainey’s Black Bottom”
マジック・サム “West Side soul”
メンフィス・ミニー “Bumble Bee: The Essential Recordings of Memphis Minnie”
メンフィス・スリム “Blues Great”
マイク・ブルームフィールド・アンド・アル・クーパー “The Live Adventures of Mike Bloomfield and Al Kooper” (邦題:フィルモアの奇蹟)
ミシシッピ・フレッド・マクダウェル “I Do Not Play No Rock and Roll”
ミシシッピ・ジョン・ハート “Avalon Blues The Complete 1928 Okeh recordings”
モーズ・アリソン “Back Country Suite”
マディ・ウォーターズ “Muddy Waters at Newport 1969”
マディ・ウォーターズ “The Folk Singer”
ニーナ・シモン “Nina Simone Sings The Blues”
オーティス・ラッシュ “Otis Rush, 1956–1958: His Cobra Recordings”
ポール・バターフィールド・ブルース・バンド “The Paul Butterfield Blues Band”
ポール・バターフィールド・ブルース・バンド “East-West”
R.L.バーンサイド “Wish I Was In Heaven Sitting Down”
ロベン・フォード&ザ・ブルー・ライン “Handful of the Blues”
ロバート・クレイ “Strong Persuader”
ロバート・ジョンソン “King of the Delta Blues Singers”
ロリー・ギャラガー “Irish Tour”
スキップ・ジェイムス “The Complete Early Recordings”
スキップ・ジェイムス “Today”
サン・ハウス “Father of The Delta Blues”
サン・ハウス “Son House & The Great Delta Blues Singers”
サニー・ボーイ・ウィリアンソン “The Real Folk Blues”
サニー・テリー&ブラウニー・マギー “The Folkways Years 1944-1965”
スティーヴィー・レイ・ヴォーン&ダブル・トラブル “Texas Flood” (邦題:テキサス・フラッド~ブルースの洪水)
T-ボーン・ウォーカー “T-Bone Blues”
T-ボーン・ウォーカー “The Complete Imperial Recordings”
タジ・マハール “Taj Mahal”
タンパ・レッド “Don’t Tampa With the Blues”
オールマン・ブラザーズ・バンド “At Filmore East”(邦題:フィルモア・イースト・ライヴ)
ザ・ローリング・ストーンズ “The Rolling Stones (UK debut album)”
タッツ・ワシントン “New Orleans Piano Professor”
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