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テンプテーションズ『Psychedelic Shack』で進化する

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ヒントはタイトルにあった。『Psychedelic Shack』はテンプテーションズのよりエクスペリメンタルなサウンドへの旅を完成させたアルバムであり、サイケデリック・ロックと彼らの野心溢れるプロデューサー、ノーマン・ホイットフィールドに強く影響された作品となった。1970年3月6日にモータウンよりリリースされた。

その発展は、1968年後半のシングル「Cloud Nine」のリリースに始まった。全米R&Bチャート2位を達成したヒットとなり、続いて「Run Away Child, Running Wild(邦題:ランナウェイ・チャイルド)」を翌年初めにリリース。アルバム『Cloud Nine』が1969年2月にリリースされると、ニュー・シングルはソウル・チャートのトップに駆け上がり、テンプテーションズは昔からのタムラのサウンドから、よりモダンで当時のロックの風潮を反映したスタイルへの変遷の旅に、間違いなくファンを一緒に引き連れていた。

とはいえ、『Cloud Nine』にはオールド・スクールのテンプテーションズの楽曲も十分に詰まっていた。1969年後半の『Puzzle People』でのノーマン・ホイットフィールドとのコラボレーションでその変貌は続き、「Don’t Let The Joneses Get You Down」や大ヒットだったクロスオーヴァー作「I Can’t Get Next To You」を収録し、共にR&Bとポップ・チャートのトップを達成した。

Psychedelic Shack
そしてノーマン・ホイットフィールドといつものパートナーであるバレット・ストロングが書いた「Psychedelic Shack」で、テンプテーションズは最もグルーヴィーなスタイルで1960年代とお別れした。グループ全体がヴォーカルで輝き、特にオーティス・ウィリアムスのバス・パートと楽曲とプロダクションが持つ近未来のフィーリングが印象的だった。

全曲ノーマン・ホイットフィールドとバレット・ストロングが書いたアルバムも同じく冒険的だった。デニス・エドワーズとエディ・ケンドリックスがリード・ヴォーカルを分け合い、「Psychedelic Shack」がシングル・チャートで上昇中のタイミングでリリースされた。「Psychedelic Shack」がアルバムからの唯一のシングルだったが、アルバムにはテンプテーションズのヴァージョンの「War(邦題:黒い戦争)」も収録されており、これはその社会意識や議論を引き起こす歌詞であることから、ベリー・ゴーディがエドウィン・スターにシングルとしてリリースさせたことで有名な楽曲だ。また、アルバムには「Take A Stroll Thu Your Mind」と「You Make Your Own Heaven and Hell Right Here On Earth」が収録されていた。

エドウィン・スターのシングルが世界中でチャートを駆け上がり、テンプテーションズが「War」のシングルとしての栄光を掴むことはできなかったにせよ、アルバム『Psychedelic Shack』はまたも確実なヒットとなった。1970年4月半ばにはR&Bチャートでの4週間トップの記録を始め、ポップ・チャートでは9位を達成した。

Written by Paul Sexton



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