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映画『ブレックファスト・クラブ』に起用され全米1位を記録したシンプル・マインズの「Don’t You (Forget About Me)」

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シンプル・マインズがアメリカでブレイクするまでには8年の期間を要した。結成してから初めて全米シングル・チャート入りを達成するまで、それほどまでの時間がかかったわけだが、最終的には大ヒット曲を生み出すことになる。1985年5月18日、「Don’t You (Forget About Me)」が全米シングル・チャート1位に輝いたのだ。

それまではバンド自身で楽曲を制作することが多かったが、この曲は珍しく外部の人物であるキース・フォーシーとドイツのロッカー兼女優のニナ・ハーゲンのギタリスト、スティーヴ・シフが書き下ろしたものだった。シンプル・マインズは自分達が書いていない曲を収録することに消極的だったが、その当時について、フロントマンのジム・カーが2016年にガーディアン紙にこう話している。「当時の妻だったクリッシー(ハインド)は年上で頭も良くて、その彼女にずっとしつこく言われていたんだ “私はこの曲が好きよ。何が問題なの?”ってね。最終的に曲を書いたキース・フォーシーから電話があって、けっこう巧みに“君たちバンドの大ファンなんだ。例えば数日ただ一緒に過ごしてみるのはどう?この先何か一緒にできるかもしれないし”と言われたんだ」。そして、その日は思ったより早く訪れることとなり、それはお互いにとって功を奏したのだ。

シンプル・マインズは、2015年5月にラスヴェガスで開催されたBillboard Music Awardで、「Don’t You (Forget About Me)」、そしてこの曲がオープニング曲とエンディング曲になった映画『ブレックファスト・クラブ』の30周年を祝った。そのイベントでは映画に出演していたスターの1人、モリー・リングウォルドが、テイラー・スウィフトジェニファー・ロペス、エド・シーランらを含む豪華な観客にバンドを紹介した。

Simple Minds – Don't You (Forget About Me)

 

「Don’t You (Forget About Me)」がチャート入りしてから、当時トップの座にいたマドンナの「Crazy For You」を抜いて頂点にたどり着くまでに3か月かかった。イギリスでは、スコットランド出身のシンプル・マインズにとっては11枚目のシングル・チャート入りした作品で、アメリカより3週間前に初のトップ10入りを達成。今日までのシンプル・マインズが誇る8枚の全英トップ10を達成したシングルのうち、最初に快挙を上げた曲だ。

シングル「Don’t You (Forget About Me)」は、アメリカで2月に公開された映画『ブレックファスト・クラブ』とのクロス・プロモーションを展開するため、イギリスより2か月早くリリースされた。この曲と映画は完璧な組み合わせであり、30年経った今もこの曲の魅力は衰えることがない。

Written by Paul Sexton




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