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セレーナ・ゴメス、難病を乗り越え大活躍を続けるアメリカの恋人
自身の病気やゴシップ・メディアとの戦いを乗り越え、力強く復活した元スター子役の世界的ポップ・センセーション、セレーナ・ゴメスが2020年7月22日で、28歳になったばかりだという事実はにわかに信じ難い。
2007年にテレビ・デビューを果たしたこの才能溢れる若き歌手/女優は、これまでに3,400万枚以上のアルバムを売り上げ2020年に発売した最新アルバム『Rare』も全米1位を記録、評論家から高い評価を得たNETFLIXのテレビ・ドラマ『13の理由』のエグゼクティヴ・プロデューサーを務め、2017年には<ウーマン・オブ・ザ・イヤー>を受賞し、彼女の成功は一重に商業的な栄誉だけでは測り切れない。
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大人になってからの人生のほとんどの時間を世間の目に晒され成長してきたセレーナ・ゴメスは、過去に経験したありとあらゆるセレブティが陥る落とし穴に対して、気品と大人らしさ、そしてファンへの率直さをもって対応してきた。難病であるループスの治療のために腎臓移植を受けてから、彼女は完全復活を遂げた。
トーキング・ヘッズの「Pcyho Killer」をサンプリングして彼女が共作した曲「Bad Liar」はビルボード誌が選ぶ”ベスト・ソング・オブ・2017″に選出され、DJマシュメロとコラボしたダンスフロア・スマッシュヒット「Wolves」やラッパーのグッチ・メインをフィーチャリングした「Fetish」、そしてTVドラマ『13の理由』シーズン2サウンドトラックからのリード・シングル「Back To You」と、昨年だけでも4曲のヒット曲をリリースした。
彼女がBeats 1のラジオ番組でゼイン・ロウに「私はいつも”快適は進歩の敵だ”と思っていました」と語った通り、努力をやめない現在のセレーナ・ゴメスは絶好調で、今後さらなる映画のプロジェクトを控えつつ、彼女の過去のミュージック・ビデオを掘り下げ、縦型ビデオを試作してみたり、「Back To You」や 「Fetish」などの楽曲を映画のようなストーリー仕立ての映像作品として制作したりしている。
ファンが彼女の新作を待ち望んでいる中、今年5月には、親友であるテイラー・スウィフトの”Reputation tour”に飛び入り参加し、2016年のヒット曲「Hands To Myself」を二人のデュエットでサプライズ披露し、彼女があらためて素晴らしいライヴ・パフォーマーであるということをみせつけた。これは、彼女が「Wolves」の演出で注目を集めたアメリカン・ミュージック・アワードでの最新TVパフォーマンス後の出来事である。
そして2020年にはソロ3作目のアルバム『Rare』を発売して全米アルバムチャート1位を記録。アルバム収録曲の「Lose You To Love Me」は自身初の全米シングルチャート1位を獲得している。
現在のセレーナ・ゴメスは20代の成功者として、それが作曲でも、若者たちの葛藤を繊細に描写したNETFLIXシリーズのプロデュースだとしても、その芸術的プロセスにおいて、彼女自身がより多くの役割を担い、自らクリエイティブな選択をしていけるほど自立しているだけに、この若きポップの天才が次に何をやってくれるのかが楽しみである。
Written By uDiscover Team
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