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ジョン・ボン・ジョヴィ『Blaze of Glory』:大ヒットとなったソロデビューアルバム
1990年8月7日に発売されたジョン・ボン・ジョヴィ(Jon Bon Jovi)のソロ・デビュー・アルバム『Blaze Of Glory』は、大成功を収めた。最終的にダブルプラチナの認定を受け、タイトル曲はミリオンセラーとなり全米シングル・チャート1位を獲得、本作は全米アルバムチャートでもすぐに3位まで上昇した。
リード・シングル「Blaze Of Glory」の起源は、80年代のハリウッド青春映画で名を馳せたブラットパック俳優であるエミリオ・エステヴェスが、ボン・ジョヴィのヒット曲「Wanted Dead Or Alive」を、彼が伝説の無法者ビリー・ザ・キッドを演じる西部劇シリーズ第2作『ヤングガン2』のテーマソングとして使う許可を求めてきたことにある。しかしながら、ボン・ジョヴィはそれを拒否した。
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映画の主題歌
エミリオ・エステヴェスが連絡を取ったとき、ボン・ジョヴィは、マルチプラチナの成功となった4枚目アルバム『New Jersey』をサポートする16ヶ月の過酷なツアーの後、待望の休止期間に入っていた時期だった。
しかし、ジョン・ボン・ジョヴィは、「Wanted Dead Or Alive」の歌詞が映画に不適切であると感じながらも、エステベスの提案には興味を持ち、「Wanted Dead Or Alive」の代わりに、ジョンはすぐに熱のこもった新曲「Blaze Of Glory」を作成し、ニューメキシコで『ヤングガン2』の撮影をしていたエステベスと映画のプロデューサー、ジョン・ファスコのためにアコースティックで披露した。
エステベス、ファスコ、そして制作チームは、この楽曲「Blaze Of Glory」を『ヤングガン2』のテーマソングにすることに同意。フォーク音色のスライドギター、ジョー・ハープ、そしてジョンのガッツあふれるヴォーカルがアクセントとなったルーツ・ブルース・ロックの鮮やかな一片は、瞬く間にアメリカ国民の想像力をかき立て、1990年6月にシングルとしてリリースされると全米シングル・チャートで首位を獲得した。
主題歌からアルバムへの発展
『ヤングガン2』のテーマである贖罪と裏切りからインスピレーションを受けたジョンは、別の新しい曲を書き上げ、すぐにフル・アルバムへと発展させた。プロデューサーにニール・ヤングやドン・ヘンリーを手掛けるダニー・コーチマーを迎えて制作に入った。
アルバム『Blaze Of Glory』のセッションは、ハードな「Billy Get Your Guns」やブルージーな「You Really Got Me Now」などでスターダストを振りまき、エルトン・ジョンは、ピアノフレームを使ったショーアップした「Dyin’ Ain’t Much Of A Livin」をジョンと共にデュエットしている。
アルバム『Blaze Of Glory』の収録曲で、テクス・メクス風味の強烈な「Miracle」は2曲目の全米トップ20ヒットとなり、大西洋を越えても持続的な成功を収めた。アルバムは英国でゴールドディスクを獲得し、表題曲は1991年のアメリカ音楽賞でゴールデングローブ賞を獲得。
リード・シングル「Blaze Of Glory」だけでなく、「Santa Fe」やボブ・ディラン風の「Blood Money」は、1992年にボブ・ロックがプロデュースしたボン・ジョヴィのアルバム『Keep The Faith』でバンドが再集結した際に、強力なバラードと激しい叙事詩への道を示していたのである。
Written By Tim Peacock
ジョン・ボン・ジョヴィ『Blaze of Glory』
1990年8月7日発売
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