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23曲目のトップ10入りとなった1995年、クイーンの「A Winter’s Tale」
The show must go on(どんなことがあろうと、ショーは終わらない)
そんな風に歌ったのは、ほかでもないフレディ・マーキュリーその人だった。そしてその言葉の通り、彼が亡くなってから実に4年以上が経過した1995年12月23日、クイーンは、フレディ・マーキュリーが作曲した「A Winter’s Tale」でイギリスのシングル・チャートのトップ10に返り咲いた。
「A Winter’s Tale」は、その数週間前にリリースされ、瞬く間に英チャートのトップに立ったアルバム『Made In Heaven』に収録されている。フレディ・マーキュリーは、クイーンのアルバム『Innuendo』のレコーディング・セッションの終了からほどなくして亡くなっているが、この曲はその最後の数ヶ月のあいだに書かれたものだった。
このシングルとアルバムをリリースしたことで、ブライアン・メイ、ロジャー・テイラー、ジョン・ディーコンは、彼ら3人とフレディ・マーキュリーがイギリスの大衆から深く愛されていることを改めて実感することになった。この時期、チャートの首位を占めていたのはマイケル・ジャクソンの「Earth Song」で、「A Winter’s Tale」は最高位6位をマークする留まり、その翌週にはトップ10圏内から外れたが、同曲のヒットをもって、クイーンは23曲目のトップ10入りという記録を打ち立て、その後、さらに2曲のトップ10ヒットを残した。
「A Winter’s Tale」はオーストリア、オランダ、そしてスイスのチャートでもトップ30入りを果たすまずまずの成功を収めた。スイスは、クイーンの面々がしばしばレコーディングも行った彼らのお気に入りの場所だった。またフレディ・マーキュリーがこの曲を書いたのもスイスで、彼は、彼の地で窓越しにレマン湖を眺め、この曲を作曲したという。
Written by Paul Sexton
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