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1974年4月16日、クイーンの初のアメリカでのコンサート
1974年の春は、クイーンにとってものすごいスピードで進んでいた時期だった。イギリスでは、最高位10位に達した「Seven Seas Of Rhye」で初のヒットを堪能していた一方、アルバム『Queen II』がTOP5入りを果たしたことで、その前のアルバム 『Queen』が遅すぎるチャート・デビューを飾っていた。
そんな中バンドは、22日間のイギリス・ツアー(そのうちの1公演は『Live At The Rainbow ‘74』として発売)に続き全米ツアーのため海を越えてに上陸し、1974年4月16日、初めてアメリカでライヴを行った。
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その全米ツアーは19日間の日程で、最後6日間はニューヨーク、ブロードウェイ、今ではガーシュウィン劇場として知られるウリス・シアターでの公演も予定されていた。自分たちのイメージにさらに注意を払うようになったクイーンは、ツアーの衣装の一部のデザインにザンドラ・ローズを起用していた。
このツアーでは、イギリスで当時売れっ子だったモット・ザ・フープルのサポート・アクトでツアー最初に訪れた街はコロラド州のデンヴァー。会場はロックの歴史に登場するような有名な場所ではなく、大学にある会場レジス・カレッジ・フィールドハウスという場所だった。ポスターには、「初の全米ツアー、初パフォーマンス」、「チケット:7.5ドル、学内書店にて販売中」と書かれていた。
デンヴァーの公演はアルバム『Queen II』と同じく「Procession」のインストから始まった。そしてそのセットリストには、「Father To Son」、「White Queen (As It Began)」や「Ogre Battle」といった新曲も含まれていた。また、バンドはイギリスで既にヒットしていた「Keep Yourself Alive」に加えてエルヴィス・プレスリーの「Jailhouse Rock」やシャーリー・バッシーで有名になった「Big Spender」といったカヴァー曲も演奏している。
全19公演を行うつもりだったが、彼らの全米公演は短縮せざるを得なかった。ウリス・シアターでの最終パフォーマンスで、ブライアン・メイが肝炎で倒れ、その後十二指腸潰瘍を併発したのだ。しかし、全米での最終ギグと同じ日のチャートでは『Queen II』が134位でチャート入りを果たし、その後13週かけて、49位まで上り詰めることになる。
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