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クリス・コーネル、栄光の軌跡

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Photo: Jason Merritt/Getty Images

2017年5月に52歳という若さで亡くなったクリス・コーネルの死は、彼にとって忙しくクリエイティブな時期での出来事であったが故に、にわかに受け入れがたいものであった。彼は、最後のソロ・アルバムとなってしまった『Higher Truth』のワールド・ツアーに没頭している最中であり、彼のキャリアの中でも最も忙しかった時期にいたのだ。

ChrisCornell EuphoriaMourning
2015年8月、彼のファースト・ソロアルバムが本来のタイトルである『Euphoria Mourning』としてリイシューされた(*註:オリジナル発売の1999年には『Euphoria Morning』として綴りに「o」のがないタイトルで発売されていた)。1999年にリリースされたこの作品は、全米チャートのトップ20に入りを果たしている。最後の作品となってしまった『Higher Truth』も含め、彼の4枚のスタジオ・ソロ・アルバムは全てチャート入りを果たしている。『Higher Truth』のプロデュースはブレンダン・オブライエン(ブルース・スプリングスティーン、パール・ジャム、ニール・ヤング)が手がけており、全米19位を記録している。

Chris Cornell Higher Truth

1964年7月20日に生まれたクリス・コーネルは、ソロ以外にもこの四半世紀の間にサウンドガーデン、テンプル・オブ・ザ・ドッグ、そしてオーディオスレイヴという3つの偉大なバンドで活躍した。その間に、グラミー賞を受賞、ゴールデン・グローブ賞ノミネート、また彼のあらゆる銀幕のプロジェクトの中でも特筆すべきは、映画『007カジノ・ロワイヤル』でアメリカ人男性アーティストで初めてジェームス・ボンドのテーマ曲「You Know My Name」を手がけたことだ。またクリス・コーネルは数多くのアーティストとコラボレーションを手がけ、2015年にはアメリカで人気のザック・ブラウン・バンドのアルバム『Jekyll + Hyde』に収録されている「Heavy Is The Head」にゲスト参加している。

クリス・コーネルと彼の妻にとって音楽と等しく博愛的な情熱を傾けていたのが、貧困や虐待などの困難な環境から子供達を守る為の資金やパートナーを集めるチャリティー慈善団体であるクリス・アンド・ヴィッキー・コーネル・ファンデーションの運営であった。これも彼が残した数多くの栄光の軌跡の1つである。

Written by Paul Sexton



ChrisCornell EuphoriaMourning

ファースト・ソロ・アルバム『Euphoria Mourning』

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Chris Cornell Higher Truth

最後のアルバム『Higher Truth』

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