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デラニー&ボニー&フレンズの曲をカーペンターズが「Superstar」として歌い大ヒットに
ボニー・ブラムレットとレオン・ラッセル作の1969年の「Superstar」は、リチャード・カーペンターとカレンが1971年初めにカヴァーする以前から歴史のある曲だった。しかし、カーペンターズの洗練されたカヴァー・ヴァージョンは、1971年9月4日の週に全米シングル・チャートに最高位にランクインした新曲になり、この楽曲の絶対的なポップ解釈となった。
本記事下部の「Superstar」プレイリストで視聴できるが、デラニー&ボニーは1969年後半にこの曲の最初のヴァージョンをレコーディングし、さらに当時デラニー&ボニー&フレンズのサポートメンバーだったエリック・クラプトンの繊細なギター・プレイが収録されている。この曲はアトランティック・レコードのシングル「Comin’ Home」のB面として収録、デラニー&ボニー&フレンズ・フィーチャリング・エリック・クラプトン名義でリリースされ、アメリカでは最高位84位だったが、イギリスでは16位を達成した。当時、この曲は「Groupie (Superstar)」というタイトルだった。
1970年にジョー・コッカーが後にライブ盤にもなる『Mad Dogs & Englishmen』ツアーを行った際、レオン・ラッセルがバンド・リーダーでリタ・クーリッジがそのヴォーカルという大役を任され、当時すでに「Superstar」として知られていたこの曲を自身の解釈でカバーしていた。これら全てはカーペンターズがアール・ダムラーの物悲しいオーボエと、ジョー・オズボーンのベース、そして多区の作品に参加しているセッション・ドラマーのハル・ブレインのサポートのもと自身のヴァージョンを作る以前のことだった。
リチャード・カーペンターは、デラニー&ボニーや『Mad Dogs & Englishmen』のヴァージョンを知らなかったが、チャート入りする前のベット・ミドラーがアメリカのテレビ番組『Tonight Show』で歌っているのを聴いた時に曲に魅了された。ベット・ミドラーのデビュー・アルバム『The Divine Miss M』にも収録され、カーペンターズのヴァージョンは1971年5月にリリースされた彼らの3枚目のセルフ・タイトル・アルバム『Carpenters』に収録された。
カーペンターズは『Carpenters』に収録された「Rainy Days And Mondays(邦題:雨の日と月曜日は)」で全米2位という大ヒットを獲得したが、またすぐにチャートで勝利を獲得することになる。ジョニ・ミッチェルの「Carey」やグラハム・ナッシュの「Military Madness」なども同じ週に地味なチャート入りを果たす中、「Superstar」は全米シングル・チャートに49位で力強くチャート入りした。その後たった6週間で2位に登り、2週間そのランクをキープし、ロッド・スチュワートの「Maggie May / Reason To Believe」に続く大ヒットとなった。日本やカナダでもトップ10入りし、イギリスでは3枚目のヒットとなり、18位を記録して2度目のトップ20入りを果たした。
また、2002年にボニー・ブラムレットがアルバム『I’m Still The Same』で再度レコーディングしたヴァージョンやルーサー・ヴァンドロスの1983年の最高のヴァージョンでは「Superstar」を「Until You Come Back To Me (That’s What I’m Gonna Do)」とのメドレーで披露したが、それらもプレイリストに含めている。イギリスのヴォーカリスト、エルキー・ブルックスの1981年のビッグ・セラー『Pearls』に収録されたヴァージョン、そしてインディ・ロックのヒーローであるソニック・ユースの1994年のトリビュート・アルバム『If I Were A Carpenter』での思いもよらない解釈も今回のプレイリストに含まれている。
Written by Paul Sexton
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