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1972年の元旦にチャート・インしたジャクソン5の『Greatest Hits』

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ジャクソン5のデビュー後の2年間に匹敵するインパクトを残したアーティスト/グループはわずかだろう。インディアナ州ゲーリー出身のジャクソン一家からなるグループは、ダイアナ・ロスによって”発掘”され、1970年にデビュー・シングルから立て続けに4枚のシングルがアメリカのヒット・チャートで1位になるという信じられない経験をした。その後も2位とトップ20にそれぞれ2曲ずつ送り込んでいる。そして1972年1月1日、大成功を収めていた彼らはまたもやってのけた。初めてとなるベスト盤『Greatest Hits』がチャートにエントリーしたのだ。

「I Want You Back(邦題:帰ってほしいの)」と「ABC」という2曲のNo.1ヒット曲で幕を開けるこのアルバムには、彼らの最初のヒット曲すべてが順不同で収録。3曲目のナンバー・ワン・シングル「The Love You Save」に両A面扱いで収められていた「I Found That Girl」も収録されている。

同じく1位を記録した4枚目のシングル「I’ll Be There」や、2位まで上昇した「Mama’s Pearl」、「Never Can Say Goodbye」、そして20位を記録した比較的地味なシングル「Maybe Tomorrow」、さらに10月に録音されたばかりの「Sugar Daddy」といった曲がここに並んでいる。マイケル・ジャクソンとジャーメイン・ジャクソンの2人がリード・ヴォーカルを分け合う「Sugar Daddy」も、ポップ・チャートで10位、R&Bチャートで3位という成功を収めた曲だ。

アルバムは、1970年の元旦に全米アルバム・チャートに153位という存外に低い順位でチャート入りしたが、その後、41週に亘ってチャート圏内に留まり、この間に12位まで上昇した。ジャクソン 5はその後も「Little Bitty Pretty One」や「Lookin’ Through The Windows」といった作品をシングル・チャートに送り込み、4年後に、モータウンは再びコンピレーションを企画。これは『Anthology』のタイトルでリリースされている。

Written by Paul Sexton



ジャクソン 5、1972年の輝きに満ちたスタート

ジャクソン 5『Greatest Hits』

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