Stories
ビル・ヘイリー&ヒズ・コメッツ代表曲「Rock Around The Clock」に続くヒット曲「See You Later, Alligator」
ビル・ヘイリー&ヒズ・コメッツは、レコード、ステージ、そして映画を通じてロックン・ロールを広めた筆頭格に挙げられる。その代表曲「Rock Around The Clock」は、1955年に映画『暴力教室』によって世に知られて以来、その斬新な音楽性で話題を集め、コロンビア・ピクチャーズが同名の映画『邦題:ロック・アンド・ロール/狂熱のジャズ』も制作。これは1956年3月に公開された。
既に30歳を過ぎていたビル・ヘイリー率いるこのグループは、その後も「Razzle Dazzle」や「Burn That Candle」といたレコードを次々にヒット・チャートに送り込み、その後、新たな成功を求め、R&Bを取り上げるようになっていく。
その年の最後の1週間、ビル・ヘイリー&ヒズ・コメッツはプロデューサーのミルト・ゲイブラーとともにスタジオ入りし、ロバート・ギドリー作で当時流行語だったフレーズを用いた「Later Alligator」をレコーディングした。この「Later Alligator」を書いたルイジアナ出身のミュージシャン、ボビー・チャールズも、これを1955年に録音。チェスからリリースしていたが、こちらは同年3月に、R&Bチャートにわずか1週、エントリーするに留まり、ポップ・チャートを賑わすには至っていない。
ビル・ヘイリー&ヒズ・コメッツは、この曲に彼ら特有の要素を加え、さらに「See You Later, Alligator」と改題。1956年1月2日にデッカからリリースされたこの曲は、それから2週間足らずでビルボードのポップ・チャートで6位を記録し。19週に亘ってチャート圏内に留まり続けた。彼らの勢いはその後も衰えず、同年4月には映画『ロック・アンド・ロール/狂熱のジャズ』でスクリーンに登場。劇中にもフィーチャーされた「R-O-C-K」でまたもチャート入りを果たすことになった。
Written by Paul Sexton
「See You Later, Alligator」が収録されたビル・ヘイリー&ヒズ・子メッツの『Universal Masters Colllection』をSpotifyで聴く
uDiscoverの50年代ロックン・ロール・プレイリストをSpotifyで聴く