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グレタ・ヴァン・フリート、新作『The Battle at Garden’s Gate』全曲本人解説

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Greta Van Fleet
Photo by Alysse Gafkjen

2021年4月16日に発売となったグレタ・ヴァン・フリート(Greta Van Fleet)のセカンド・アルバム『The Battle at Garden’s Gate』。ロックがメインストリームでなくなっている全米アルバム・チャートにて初登場7位を獲得、英チャートでも8位を記録したこのアルバムを解説する特設3Dサイトが公開となりました。

サイトの“Garden’s Gate”を入るとそこにはアルバムのビジュアルが広がり、12の鍵が見える。鍵をクリックすると、各曲のシンボル、バンドによる楽曲解説、視聴リンクがあります。この記事ではこのサイトで記載されている楽曲解説の日本語訳を掲載します。

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特設3Dサイト

1. Heat Above

“ひとつになって星の世界へ浮上”に関しては誤解の余地は無い。アルバムの冒頭ではあるけれども、『The Battle at Garden’s Gate』の文脈はこの「Heat Above」をもって完結する。このアルバムは、人間性が直面する困難が主成分になっているが、そこには常に仄かな希望がある。「Heat Above」は人類のユートピアを思い描いている。

Greta Van Fleet – Heat Above (Official Video)

 

2. My Way, Soon

「My Way, Soon」は自由の歌。人はそれぞれの考え方と能力に応じて、時と手段を問わず自らのミューズを追求できるというリマインダーだ。アルバムで唯一、幾重にも重なる文脈の一端を成さない曲…いや、成しているかもしれない。

Greta Van Fleet – My Way, Soon (Official Video)

 

3. Broken Bells

世界を目の当たりにするうちに本来の純粋さを失っていく、ということ。この世に産み落とされた時、人の魂は完璧な状態だ。が、人の手による社会の艱難辛苦に直面し、その制約等々に対応していく中で自己が痛手を負う。

Greta Van Fleet Candlelight Sessions – Broken Bells (Live)

 

4. Built By Nations

戦争に走る男たち。地獄の入り口へと行進していく、迷える若い脱走兵の一団を追う反乱の記録。「Built By Nations」は軍事的権力者や殺戮マシーンの製造、戦士の精神など、難しいテーマに首を突っ込んでいる。

Greta Van Fleet – Built By Nations (Official Live)

 

5. Age Of Machine

「Heat Above」が完璧な人間の物語(楽園の門の内側の世界)であるのに対して、「Age Of Machine」はその外で待ち受けるものすべて。欲望、産業、戦争産業、21世紀的催眠状態、その典型的なところを僕らは巡り歩く。つまるところ、僕らに必要なのは幾ばくかの癒し、原因からプラグを抜くことだ。

Greta Van Fleet – Age of Machine (Official Video)

 

6. Tears Of Rain

「Tears Of Rain」は、人の魂とより高度な力との間のコミュニケーション。希望の枯渇に苦しめられた、原初の人々の話だ。アウトロのインスピレーションになったのは、僕らのソウルミュージックへの愛情。

Greta Van Fleet – Tears of Rain (Live)

 

7. Stardust Chords

何気ない閃きがエネルギーを放つ時がある。この曲は基本的なコード2つをくり返し弾くうちに生まれた。そこから進化したんだ。スタジオでは何度も形を変え、結局その半分をカットして重要なイントロを付け加えた。

Greta Van Fleet – Stardust Chords (Live)

 

8. Light My Love

「Light My Love」は情熱の複雑さについて。プロデューサーのグレッグ・カースティンとの相性を試すために最初に録音した曲だった。これを経て、僕らは彼と一緒にレコードを作ることになると確信した。

Greta Van Fleet – Light My Love (Live)

 

9. Caravel

「Caravel」は人間の探検好きな資質や好奇心の探求について。すべてを知り尽くすためには手段を択ばない、とでもいうような。パンデミックのさなかに、最後にアルバムに加えた2曲のうちのひとつ。

Greta Van Fleet – Caravel (Audio)

 

10. The Barbarians

最後にアルバムに入れたのが「The Barbarians」だった。これは無垢なるものの死について。戦争という産業に台無しにされる青春。

Greta Van Fleet – Built By Nations (Official Live)

 

11. Trip The Light Fantastic

「Trip The Light Fantastic」は最高次元における精神論。人は地上の存在であることを限定されてはいない、ということを改めて考えてみてほしい。無意識ながらこの曲に影響したのがキャット・スティーヴンスだった。

Greta Van Fleet – Trip the Light Fantastic (Live)

 

12. The Weight Of Dreams

「The Weight Of Dreams」は欲望の物語という形をとっている。19世紀半ばのカリフォルニアにおけるゴールドラッシュの状況に形を借りて。権力を求める人間の潤しきれない渇き。この曲のアウトロがアルバムの結びとなる。これは「black Flag Exposition」という愛称で長くライヴで演奏してきたもので、それを踏まえて、コンセプトはそのままに熟考して膨らませた。

Greta Van Fleet – The Weight of Dreams (Audio)

Written By uDiscover Team


グレタ・ヴァン・フリート『ザ・バトル・アット・ガーデンズ・ゲート』
グレタ・ヴァン・フリート『The Battle at Garden’s Gate』
2021年4月16日発売
CD / iTunes / Apple Music / Spotify / Amazon Music



 

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