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4回目を迎える『ディズニー・ワールド・ビート 2025』:音楽監督&出演者インタビュー

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総勢21名の豪華ビッグバンドが多彩なリズムで奏でるディズニー音楽。4回目を迎える『ディズニー・ワールド・ビート』は4月5日の東京公演から10都市13公演の全国ツアーをスタートします。

これに先駆け、バンドリーダー兼指揮者のブラッド・ケリーさん、出演歌手のマンディ・ディクソンさんに今回のコンサートの注目曲、聴きどころや楽しみ方をうかがいました。

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― 4月、遂に4回目の「ディズニー・ワールド・ビート 2025」が、全国10都市13公演開催されます。

ブラッド:もうすぐ日本に戻れることを、とてもうれしく思います。昨年のツアーが終わってからずっと待っていました。長い期間をかけて準備をしてきましたので、懐かしい場所を訪れ、皆様とお会いできることがとても楽しみです。

マンディ:最初に日本を訪れた頃は、こうして何度も日本でパフォーマンスをできることを想像していませんでした。夢が叶い、幸せに思います。特に、「ディズニー・ワールド・ビート」は、とてもクリエイティブで素晴らしいショーなので、再びステージに立てることをうれしく思っています。

― 昨年の公演以来、変化はありましたか?

ブラッド:新しい孫が生まれました!これで、3人の孫のおじいさんです。また、今、新しいスタジオを作っています。

マンディ:私は、昨年の公演後、インドネシアの映画で歌唱を担当したり、ディズニーのアルバムに参加したりしていました。今年は、よりアクティブに行動しよう!と心がけて生活しています。


― 今年の「ディズニー・ワールド・ビート」はどんなショーになるのですか?

ブラッド:今年のテーマは「ストーリー・オブ・ジャズ」。2019年、三都市(東京・大阪・愛知)の公演で始まった「ディズニー・ワールド・ビート」の初演に立ち返りつつ、ジャズを通して、アメリカの様々な都市を“ロード・トリップ”さながらに巡ります。ジャズが生まれたニューオーリンズを起点に、カンザスシティやシカゴ、ニューヨーク、そしてロサンゼルスまで、ジャズの歴史を辿る音楽の旅をご一緒しましょう!

私は、アメリカの中西部にあるミシガン州の出身です。若い頃、プロの音楽家を目指して、バスを乗り継ぎ、まさにロード・トリップをして西海岸に向かいました。道中にはグランド・キャニオンや、とうもろこし畑がどこまでも広がる大平原もあり、観光にもぴったり。

マンディ:公演では、映画『カーズ』から、「ルート66」を演奏します!アメリカでロード・トリップといえば、ルート66。かつて、中東部にあるイリノイ州シカゴから、西部のカリフォルニア州サンタモニカまでを結んでいた、アメリカを横断する国道です。私も、サンタモニカにあるルート66の標識の前で家族と写真を撮った思い出があります。

ジャズと一口にいっても、土地ごとに、時代を彩ってきた様々なジャンルがあるんです。そんな多様な表現や歴史についても触れていただけると思います。そして、ヴィランズ(悪役)の歌も登場します!

ブラッド:マンディさんは、ヴィランズが大好きなんですよ!

マンディ:王子様ももちろん好きですが、ヴィランズの楽曲には楽しいものが沢山!例えば、今年公開した『モアナと伝説の海2』の楽曲を、生のビッグ・バンドで演奏しますので、楽しみにしていただきたいです。パーカッションがかっこいいんですよ!

― ジャズに詳しくないお客様でも楽しめるでしょうか?

ブラッド:もちろんです!ジャズは特別な音楽ではないんです。例えば、『アラジン』や『101匹わんちゃん』の楽曲は、元々ジャジーなものばかり。それに、『プリンセスと魔法のキス』や『ラマになった王様』のサウンドトラックは、ジャズ満載です。実は、ウォルト・ディズニー氏の時代から、ディズニーとジャズの間には深い関係があるんです。映画『メイク・マイン・ミュージック』に登場するベニー・グッドマンの「みんなジャズがお好き」をはじめ、ディズニー作品にはジャズ界の巨匠とのコラボレーションが沢山存在しています。

マンディ:とても楽しい曲ですよね。他にも、皆さんが大好きな曲も含めて、様々なタイプの楽曲を演奏しますから、ジャズに親しみがない方含め皆様に楽しんでいただけると思います。例えば、『わんわん物語』の「ベラ・ノッテ」は、アコーディオンが似合うオリジナルとは一味違う、ブラッドさんのR&Bテイスト溢れるオリジナル・アレンジで登場します。

― ブラッドさんは、どのように編曲をなさるのですか?

ブラッド:「ディズニー・ワールド・ビート」の名の通り、ニューオーリンズで生まれた初期のジャズも、実はワールド・ミュージックに影響を受けて生まれたものなんです。そして、そんなジャズも、世界の音楽に影響を与え続けています。私も、以前『ジャングル・ブック』の「君のようになりたい」をジャズ・アレンジした時、インドのタブラと電子シタールを登場させました。インドを舞台とする作品ですからね。すなわち、様々な文化やバンド奏者の多彩な音楽性を上手に組み合わせて、発展させていくのがジャズのアレンジと言えるかもしれません。同時に、パフォーマーの感性にお任せする部分も多分にあります。こうして、その瞬間にしかない音楽が生まれていくんです

マンディ:世界の音楽を取り入れるなんて、素敵ですよね。昨年の公演では、ラテン音楽も登場しました。今年も、サルサやポリネシアン・ミュージックを楽しむことができます。ジャズの懐の深さ、そして、楽しさを感じていただけると思います。

― 同じ歌でも、オリジナル・バージョンとジャズ・バージョンでは、歌い方に違いがあるのですか?

マンディ:はい。例えば、「美女と野獣」を「ディズニー・オン・クラシック」で歌う際は、オーケストラの音色に合わせ、ミュージカルのようにビブラートをきかせてレガートで歌い上げます。一方で、ジャズ・バージョンになると、自由に声のトーンやスタイルを変えたり、時には楽譜から離れて歌ってみたり、毎日異なる表現をすることもあります。

― ジャズでは、即興演奏をすることもありますよね。

ブラッド:そうなんです。ジャズでは、バンドメンバーやシンガーたちはそれぞれ、その時々の感情に合わせて、自由に音楽を表現します。ですから、毎日同じメンバーで演奏していても、毎回違うショーになるんです。指揮者の私が、「額」をセットすると、パフォーマーたちがショーごとに異なる「絵」を描いていく。それぞれのパフォーマーの個性がにじみ出て、どんな演奏が生まれるかを想像できない楽しみが、毎度あるんです。

― 今年の注目曲は何ですか?

マンディ:毎年、素敵な楽曲が選ばれるのですが、今年のセットリストは特にお気に入りです!中でも、ブラッドさんとアレンジした『101匹わんちゃん』の「町のクルエラ」には注目していただきたいです。『モアナと伝説の海』は、1作目と2作目双方の楽曲が登場しますので楽しみにしていて下さい。今回は映画からだけでなくテーマパークから「レッツ・ダンス・アット・ディズニーランド」もお届けします。ノスタルジックで楽しい楽曲でおすすめです!

ブラッド:私は、『アラジン』より「ひと足お先に」の新アレンジを楽しみにしていただきたいですね。これまでも、「ディズニー・ワールド・ビート」では、『アラジン』のジャズ・バージョンを積み重ねてきているんです。『ヘラクレス』の「ゼロ・トゥ・ヒーロー」は、ブギウギ・バージョンで演奏します。楽しそうでしょう?『メリー・ポピンズ』の「2ペンスを鳩に」では、制作のバック・ストーリーもお話しします。「Cジャム・ブルース」では、パフォーマーみんなでセッションをしますし、全ての曲がおすすめなんです!

― 一瞬も目が離せませんね!

ブラッド:眠る暇などありませんよ!そして、アメリカのディズニーランドにあった「カーネーション・プラザ・ガーデン」はご存じでしょうか。開園約1年後から30年以上に渡って存在したカフェなのですが、毎週末、ショーを開催していたんです。ありとあらゆる著名なビッグ・バンドが登場して、カップルが踊ったり、家族がくつろいだりしていたんですね。踊る人々の中には、ウォルトの姿もあったそうです。演奏を担当したのは、カウント・ベイシー、デューク・エリントン、バディ・リッチ等、錚々たる面々。パークとジャズも長く深いつながりがあるんです。ディズニーランドのオープニングでも、レス・ブラウンというレジェンドが演奏したんですよ。

今回は、このパークとジャズとの長い歴史にオマージュを捧げるということで、ディズニーランド・ジャズ・メドレーをお届けします。

― 今回は、10都市を訪れますね。

ブラッド:東京、大阪、神奈川、愛知のような大都市も、地方の都市も、再び訪問できることを楽しみにしています。静岡では、おいしいウナギを食べにいったことを思い出します。神戸では、ディズニー・オン・クラシックも含めると17回公演をしましたが、実は神戸牛を食べたことがないんです。今回は食べられるとうれしいですね。山口ではフグがおいしいと聞きましたが、こちらも未体験。前橋がある群馬には素敵な温泉がありますよね。熊本では、ディズニー・オン・クラシックでチャリティ公演をしたことを深く覚えています。どの都市にも興味深い方々がいらして、お客様の反応もそれぞれ素敵。今から訪れる日を楽しみにしています。皆さんには、現地のおいしいご飯のおすすめがあったら、是非教えてほしいです(笑)

マンディ:私は、以前、他の出演者と一緒に神戸牛を食べにいきましたよ!最高においしかった。温泉に行くのも大好き。単にリラックスできるだけでなく、音楽家としてもありがたいんです。歌手は、体が楽器なので、温泉につかって筋肉を緩めたり、のどを温めたり、マッサージを受けたりできることは大切。ダンスも踊りますので、体が癒されて、翌日のステージ・パフォーマンスの助けにもなっています。

― 今年も、セットリストの一部を、プレイリストで予習することができるようになりました。

ブラッド:ディズニー・ジャズに親しんだ上で、いらしていただけるのが素敵ですね。ジャズをあまり聴いたことがない方にも、ジャズは決して遠いものではなく、楽しいものだということを前もって実感していただけると思います。

マンディ:プレイリストを楽しんだ上で公演に来ていただけると、違いを感じられるのも素敵だと思います。また、プレイリストで聴いたイメージと、ダンスや映像と共に生で体験するのと、比べてみるのも楽しそうです。

― 最後に、日本の皆様にメッセージをお願いします。

ブラッド:もうすぐ日本に戻って、「ディズニー・ワールド・ビート」で皆さんにお会いできることを楽しみにしています。ディズニーの音楽が好きな方たちと楽しい時間をご一緒できることを心待ちにしています。

マンディ:日本のお客様は最高です!今年も素敵な歌が沢山登場しますので、是非いらして下さいね。そして、気に入った曲や感想をSNS等でお聞きできたらうれしいです。皆さんにお会いできる日を楽しみにしています。

Written by 井筒節


『ディズニー・ワールド・ビート 2025』
2025年4月 全国10都市13公演開催!
公式サイト


『ディズニー・ワールド・ビート 2025』
公式プレイリスト
好評配信中
Spotify



 

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