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デフ・レパード『Diamond Star Halos』本人たちによるアルバム全曲解説
2022年5月27日に発売されたデフ・レパードの7年ぶりの最新アルバム『Diamond Star Halos』。日本のチャートでデイリー3位、母国UKでは26年ぶりのTOP5、全米では10位と好評なこのアルバムの収録曲について、メンバーそれぞれが1曲を解説するアルバム全曲解説を掲載。
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1. Take What You Want
リック・サヴェージ:この「Take What You Want」っていう曲の場合、曲の部分、あのギターのパートは俺が作ったんだけど、実のところあれは最初アコースティック・ギターだったんだ。うちのベッドルームあたりでアコースティック・ギターを引っ張り出して弾いていたら、ああいうフレーズが出てきた。
頭の中では、どちらかというとレッド・ツェッペリンのアコースティック系の名曲みたいにしようと思っていた。そのフレーズをスマホで録音して、そのあとは忘れていたような感じだった。やがてニュー・アルバムを作り始めることになって、それを聞き直したときに突然思いついたんだ。これを全部エレクトリック・ギターで弾いたらどうなるだろう……ってね。
やってみたら、思っていたよりもずっと良い感じになったんだ。そうやって弾いたギターが、このアルバムの幕開けになっている。ああいう感じになって、本当に気に入ったよ。でも今回のレコーディングは全員リモートで別々にやったから、ほかのメンバーの邪魔をせずにいろいろ試すチャンスがあった。時間の制約もなかったしね。
そうこうするうちにこう思ったんだ。「このギター・パートの一部をヴォーカルで歌ってみたらどうなるだろう?」ってね。ちょっと突飛なアイデアだったよ。これは前に一度、『Pyromania (炎のターゲット) 』の「Die Hard the Hunter」で試したことがある。というわけで、これが「ア・ア・ア…」というヴォーカルになって、それをステレオにして、既に録音済みのギターに被せてみたら、途端にドカーン!って大爆発。ものすごく映画的で、ものすごくドラマティックで、全体が本当にグッと良くなったね。
そこから本格的に動き出して、それをジョーに引き継いだ。リレーのバトンを渡すような感じだったな。こちらの仕事は終わり、続いてジョーが基本的にヴォーカルをパッと入れて、それが戻ってきたら1曲でき上がっていた。こういう新しい環境でやるレコーディングの素晴らしい実例だと思ったよ。
2. Kick
フィル・コリン:「Kick」は今回のアルバムの収録曲の中で最後にできた曲だった。あの曲はデイヴ・バセットというアメリカのソングライターと俺が共作した曲で、1970年代っぽい感じを出そうとしたんだ。いわば、ほとんどパンクみたいな、グラム・ロック・バンドっぽいロック・アンセムという感じ。前からずっと、「We Will Rock You」を新たに作ろうとしていんだよ。ああいうタイプの曲をね。
「Pour Some Sugar On Me」のときは、ああいう曲を作れた。そういうのができるのは、もう滅多にないことなんだ。でもそういう狙いで、この曲を作り始めた。そうして俺がサビを作り、デイヴ・バセットがその前後を作った。デイヴは、あのグラム・ロック時代のデヴィッド・ボウイとかT.レックスっぽい感じをすごく出してくれたよ。
そうしてできた曲をジョーに聞かせたら、あいつは「おいおい。これは俺たちがやらなきゃダメだよ。これはデフ・レパードの曲にしなきゃ」という反応だった。それでほかのメンバーにも聞かせると、みんな「絶対やろう」となった。サヴなんか、「砂糖 (シュガー) が欲しい人いる?」って言っていたよ。というのも、『ヒステリア』のとき、アルバムが完成したと思ったあとで「Pour Some Sugar On Me」が最後にできたからね。あれと似たような感じ。すごくぴったりはまるロック・アンセムだった。
曲そのものはシンプルだけど、そういうのをわざとらしくなく、ダサくせずに作るのはものすごく大変なんだ。でもこれは質の良い曲になったし、カッコいいロック・ソングのように聞こえるよ。
3. Fire It Up
フィル・コリン:「Fire it Up」は曲……何ていうか、ジョーと組んだ曲作りは昔からやっていた。だけど「Fire It Up」は、ほかのソングライターと共作してみたんだ。サム・ホランダーって人がいて、この人はパニック・アット・ザ・ディスコと組んで「High Hopes」を書いている。あの凄い曲をね。そのサムと組んで作ったのがこの曲だった。
そのときも、いわゆる”ロック・アンセム”を作ろうとしていて、実のところデフ・レパードのために書いた曲ってわけじゃなかったんだ。だけどそれをジョーに聴かせてみたら、あいつがこんな風に言ったんだ。「ほかのメンバーにも聴かせなきゃだめだ。これはデフ・レパードの曲だ!ほかの誰かにあげるなんて罰当たりにもほどがある!いったい何考えてるんだ」ってね。それでこういうことになったわけだ。
サムとの曲作りは、ハリウッドにある小さなスタジオで行った。エド・ウッドという映画監督は知っているかな?1960年代に安っぽいB級映画をいろいろ作っていた人でね、俳優のベラ・ルゴシが出る映画なんかを撮影していた。俺たちが使ったスタジオは、そのエド・ウッドが映画の撮影で使っていたスタジオだったんだ。元は売春宿で、今はスタジオになっているんだ。
つまりこの曲を作った場所は、ちょっと謂われがある場所だった。そんな風にして作った曲だったけど、出来ばえはすばらしかったし、俺たちの予想を超えるものになった。本当に、本当に超クールなロック・アンセムでね。そういう曲はなかなか簡単には作れないものなんだよ。
4. This Guitar
フィル・コリン:「This Guitar」は面白い例だね。これは友達のCJ・ヴァンストンと組んで作った。CJはアメリカのスタジオ・ミュージシャン。キーボードを弾くスタジオ・ミュージシャンで、シカゴではトップクラスの人なんだ。
そのCJとふたりで、長年にわたって何曲も共作してきた。本当に本当に超親しい友達でね。この曲を作ったときは、ずっと身近にあるものについての歌にしたかった。まるで生き物というか、人間みたいに感じられて、自分のそばから離れないもの。
その例としてCJはキーボードを挙げていたけど、何だってそういうものになり得る。ギターでも何でもね。ショックを受けたり悲しくなったりしたときに、手に取りたくなるもの。ことによると、それは芸術的な表現かもしれない。何だって当てはまるけど、この曲ではギターがそういうものになっている。ジョーは前からずっとこの曲を気に入ってくれていた。
「なあ、これは俺たちが録音すべきだよ!」って。15年~16年くらい前から、あいつは何度も何度も「“This Guitar”をやるべきだ」って言っていたけど、以前は全然しっくりこなかった。ちょっとカントリー色が強すぎるように思えたり、ちょっと俺たちの流れや狙いにはまらない感じだったりしてね。やがて今回のアルバムを作り始めたとき、ジョーが「“This Guitar”をやらなきゃ」と言ってきた。俺が「カントリーっぽさが強すぎない?」というと、「いや、俺が歌って、俺のヴォーカルが乗れば、デフ・レパードっぽいサウンドになる」という。やってみると、まさにその通りだった。
本当におかしな話で皮肉な展開なんだけど、そうやってカントリーから離れた途端にアリソン・クラウスに参加してもらうことになったんだ。アリソンは昔からの知り合いでね。友達だし、今まで聞いた中でもトップクラスの歌手のひとり。コンサートを見に行ったこともあるし、あの歌声を聴くと鳥肌が立っちゃうね。
そのアリソンがジョーと素晴らしいデュエットを吹き込んで、もう信じられないくらい凄かった。だから当然アルバムに入ったし、タイミングも良かった。今まで録音せずにおいて良かったよ。この曲の究極のファンだったジョーも長年にわたって推し続けてくれたし、ついに発表できて嬉しいよ。
5. SOS Emergency
フィル・コリン:2016年にニュー・アルバムの準備を始めたとき、最初にアイデアを練り始めた曲は、「This Guitar」を除けば「SOS Emergency」だった。俺がサビを作って、ヴァースも部分的に考えて、それをジョーに送ったんだ。実のところ、ずいぶん昔の話でね。この曲はずっと作りかけだった。それがうまくハマった感じ。
これはロック・ソングで、ちょっとエネルギーがあふれている。なんというか、「フー・ファイターズ+デフ・レパード」みたいな感じ。ちょっとすごい感じがあった。まあ、最初に作った曲というより、初めのころにできた曲のひとつだね。
既にジョーは「Angels」を作っていたし、俺は「Angels」と「Goodbye For Good For This Time」がすごい曲になると思っていた。これもデフ・レパードの曲になる予定だったけど、いつ出来上がるかはわからなかった。
そういうわけで、2016年に俺がちょっとデモを作って、結局それがピッタリの曲になった。アルバムのほかの曲とうまく馴染んだからね。アルバムを作るときはいつもそうなんだけど、ジグソーパズルのようなものでね。
まあ、そうなるのが当たり前なんだけど、ピースを1つ手に入れたら、「よし、足りない部分を補って仕上げるにはどうしたらいい?」となる。アルバム作りで調子に乗りすぎると、適当にバンバン曲をでっちあげたりするけど、俺たちはそういうことはしないし、プライドとかそういうものもある。だから、これがジグソーパズルの完璧なピースのひとつになったってわけだ。
6. Liquid Dust
フィル・コリン:「Liquid Dust」というのは人間のことなんだ。人間は流動性の液体 (liquid) でいっぱいになっていて、それが塵 (dust) になるというわけだ。この曲はインドの考え方から少し影響を受けている。というのも、これは輪廻転生をほのめかしている曲だと思うからね。何事も川から海へと流れていき……とかその手のやつ。そういう考えにちなんだ部分がいろいろ入っている。
おかしな話だけど、歌詞の狙いが定まったりまとまったりしてくると、たいてい曲のほうもできてくるんだ。俺の場合はそうだし、ほかのアーティストの中にもそういう人がたくさんいる。だからこの曲も結局ああいう風になったね。
ちょっとインドの弦楽器みたいなフレーズが入っているし、メロディの一部にもそういう雰囲気があって、まさにワールド・ミュージックっぽいリズムというか、ワールド・ミュージックっぽいパーカッションのリズムになっている。
これもアルバムのほかの曲とは全然違っていて、独立した個性がある。というわけで「Liquid Dust」はロックの曲なんだけど、ちょっとエッジが効いていて、ちょっと変わった展開になっている。
7. U Rok Mi
フィル・コリン:「U Rok Mi」は、今回のアルバムでは「Liquid Dust」に続いて登場する曲だ。この2曲はどちらもワールド・ミュージック風のサウンドになっていて、いつものデフ・レパードとはずいぶん違う。こういう曲はアルバム『Slang』でやり始めた感じだね。
でもこの曲の場合、ウクレレで始まる。ウクレレは俺が最初に入手して、それからメンバーみんなが手に入れて弾くようになった。俺は入手するまで一度も弾いたことがなかったな。やがてこのリフが生まれて、それが曲の始まり。実はツアー中にデモを作っていたんだ。
確かカナダにいたときにホテルの部屋で弾いて、それをライアンが録音したんだと思う。でも俺は、これをビッグなロック・アンセムみたいな曲にしたかった。「U Rok Mi」って曲だしね。そういう曲だからビッグにしなきゃいけない。でも最初は妙な感じで始まって、だんだんと曲の真の姿が現れて、ビッグなロック・ソングに変身していくわけだ。
だからこの曲も、アルバムのほかの曲とは違った本当にカッコいい味わいがあるんだけど、「Liquid Dust」から違和感なく続いていく。というのも、どちらもパーカッションやワールド・ミュージック的なものと関係した曲だからね。
8. Goodbye For Good This Time
ジョー・エリオット:「Goodbye For Good For This Time」も、「Angels」と同じように俺がピアノで作った。デフ・レパードがあまりやらないタイプの曲だね。「Angels」でもそうだったけど、生き生きとした曲にするために彩りが必要だった。そういう仕事ならマイク・ガーソンに任せるのが一番だよ。
個人的にはこの2曲が本当に抜群の出来で、そのおかげでこのアルバムにはほかのレパードのアルバムにも増して深みが出ている。ピアノだけでなくストリングスも入って分厚いオーケストレーションが楽曲に加わることで、アルバム自体がすごく多彩な印象になっているからね。
9. All We Need
ジョー・エリオット:似たような話の繰り返しになるけど、「All We Need」もフィル・コリンと共作した曲だ。例によって曲作りはリモートでやっている。今回のアルバムは全体的にほぼそういうやり方だった。フィルが作ったバッキング・トラックは、昔ながらのデフ・レパードって感じだね。『Hysteria』のような雰囲気があって、本当にうまくまとまっていたよ。
いつも俺は、歌詞のアイデアをカタログにまとめているんだ。あとで引っ張り出しやすくするためにね。そうしておけば、曲を聴いて、その曲のテンポやキーや拍子に合ったものを見つけて、曲にうまく当てはめるだけで済む。
そうして車の中とかキッチンの椅子に座って、穏やかに静かな時間が過ごせるときにひたすら歌詞を仕上げていくわけだ。これはアルバム中盤の美しい曲で、絶対に間違いなくレパードの傑作だと思う。
10. Open Your Eyes
ジョー・エリオット:「Open Your Eyes」は、言ってみれば昔からレパードのアルバムにつきものの大作ってやつだ。これはものすごく長いわけじゃない。「大作」と言っても、必ずしも「10分もある長い曲」を意味するとは限らない。
今回の場合、ただ単に曲がそういうスタイルだというだけのことだよ。3分や4分の曲でも大作になり得るんだ。この曲は本当にどんどん盛り上がる曲だし、リモートでの曲作りの好例だね。完璧にうまくいっている。
まずフィルがギターのヘヴィなパートだけを弾いたデモを送ってきたから、返信のメールで「それをヴァース用にガンガン弾いてくれくれないか」って頼んだ。というわけで、時差が8時間あるから、こちらが寝ているあいだに向こうがギター・パートを弾いて送ってくれて、それにこちらがいろいろ加えていく。
向こうが寝ているときは、こちらが曲作りをしてそれを向こうに送り返す。そういうやり取りを2日ほど続けて、曲を仕上げた。ひとつ言っておかなきゃいけないんだけど、この曲の最後のソロはこれまでフィルがデフ・レパードで弾いた中でも最高のソロだと思う。フィルと長年一緒にやってきて、演奏をずっと聴いてきた上で、そう思ったんだ。
11. Gimme A Kiss
ジョー・エリオット:この曲のタイトルを省略せずに書くと、「Gimme A Kiss That Rocks」ってことになる。俺とフィルがリモートで共作したのは確か5曲だったと思うけど、これもそのひとつ。
もうみんな知っているだろうと思うけど、フィルはカリフォルニアにいて、俺はダブリンにいた。そのあとは一時期ふたりともカリフォルニアにいたけど、それでもまだ数百マイル離れていたから曲作りはリモートでやっていたんだ。
そうしてフィルが「バッキング・トラックができたし、曲名のアイデアもある」というから、「わかった、それを送ってくれ。こちらで仕上げられるかどうか確かめるから」と頼んだ。フィルが既に作り始めていたから、それが歌詞の方向性のヒントになったんだ。
この曲は、「Start Me Up」みたいな感じだね、ローリング・ストーンズっぽい雰囲気にしたかったんだ。厚かましい感じの歌詞を入れてね。そもそも曲名が「Gimme A Kiss That Rocks (ステキなキスをしてくれよ) 」だから、政治的な主張の曲になんかなりっこない。というわけで、これは楽しい曲だ。今回のアルバムの中でも特にノリのいい曲のひとつだね。
12. Angels
ジョー・エリオット:この「Angels」は、曲名を省略せずに書くと「Angels (Can’t Help You Now)」になる。今回のアルバムには、素晴らしく才能に恵まれたマイク・ガーソンがピアノを弾いた曲がふたつあって、これはそのひとつ。
マイク・ガーソンの演奏は、1973年にデヴィッド・ボウイのアルバム『Aladdin Sane』で初めて聴いた。特に俺とフィル・コリンはあのアルバムの大ファンだったね。「Angels」は、俺がとても素人っぽくピアノをポロンポロンと弾いて作った。だから、曲を生き生きと表現できる腕利きの人が必要だった。その役割をマイク・ガーソンが見事にこなしてくれたよ。
13. Lifeless feat. Alison Krauss
ジョー・エリオット:今回のアルバムには、ちょっとカントリーっぽい曲が2曲入っている。その2曲には、少し彩りを加えられるんじゃないかと思った。「Angels」と「Goodbye For Good For This Time」でガーソンにピアノを弾いてもらったようにね。それでアリソン・クラウスに声をかけた。
アリソンは長年のレパード・ファンだし、こちらも前々から向こうのことを知っていたからね。そうして、このふたつのうちどちらかに参加してもらえないかと頼んでみた。すると向こうは、「どちらにしたらいいか決められない」という。
それで「両方で歌ってみる?」と言ったら、向こうも「それ最高!」ってなった。というわけで、この「Lifeless」にあの素晴らしいアリソン・クラウスが参加してくれたんだ。
14. Unbreakable
ジョー・エリオット:「Unbreakable」は、今回のアルバムで俺が作った3つ目の曲。実のところこれはギターで作った。イントロはガンガン鳴らすギターで、少し暗い感じ。やがてもっとパンクっぽい1980年代のタイトなギターになる。つまり、AC/DCっぽく始まるけど、シンプル・マインズとかINXSとかみたいな感じになるんだ。
これはポップ・ソングなんだけど、「Open Your Eyes」でのフィルと同じように、この「Unbreakable」でもヴィヴが素晴らしいソロを弾いている。これまでレパードでヴィヴィアンが弾いた中でも、俺が一番好きなソロだと思う。とにかく見事だよ。とてつもなく見事。
15. From Here To Eternity
リック・サヴェージ:「This Guitar」は2000年代初めに作ったけど、それを除けば、このアルバムで一番古い曲は「From Here To Eternity」だろうね。言うなれば、これは最初の新曲だった。最初のうちはちょっとビートルズっぽい曲だったね。
繰り返しになるけど、俺の場合、歌詞を書くのが本当に本当に大変なんだ。ギター・パートを考え出すほうがずっと簡単。だから曲作りでは、いつもギター・パートが出発点になる。そのあとでメロディーを考えるんだ。
この曲の場合、なかなかのヴォーカル・ラインとなかなかの歌詞ができたと我ながら思った。時々そうなる場合があるんだけどね。でもジョーは全然そんな風には思わなかった。それも当然の反応だよ。というのも、結局これを歌わなきゃいけないのはジョーであって、俺じゃないからね。
だから向こうは、ずっと注文をつけてくるんだ。「いや、もっと良くする必要がある。もっと良いものにしなきゃ」って。だから、完全に仕上げるまではちょっと大変だった。そのうちフィルがアイデアをいくつか出してくれた。ほんのちょっとしたアイデアだったんだけど、そのおかげで突然、歌詞の面から見て筋が通るようになった。
というわけで、この曲をちゃんと完成させるまでには本当に手間暇がかかっている。つまり音楽的な面じゃなく、歌詞をきちんとするためにね。最終的には、ジョーのヴォーカルも素晴らしい出来になった。つまり、完成した歌詞は俺が最初に考えた平凡な歌詞よりもずっと良いものになっていたわけだ。
次善のもので手を打つことなく、できるだけ良いものにするように誰かひとりがほかの人間に要求し続けるんだ。レパードの活動ではずっとそういうことをやってきた。この曲もその良い例だよ。
Written By uDiscover Team
最新アルバム
デフ・レパード『Diamond Star Halos』
2022年5月27日発売
CD / iTunes Store / Apple Music / Spotify / Amazon Music / YouTube Music
1CDデラックス収録曲
1. Take What You Want
2. Kick
3. Fire It Up
4. This Guitar (featuring Alison Krauss)
5. SOS Emergency
6. Liquid Dust
7. U Rok Mi
8. Goodbye For Good
9. All We Need
10. Open Your Eyes
11. Gimme A Kiss
12. Angels
13. Lifeless (featuring Alison Krauss)
14. Unbreakable
15. From Here To Eternity
16. Goodbye For Good This Time – Avant-garde Mix *
17. Lifeless – Joe Only version *
*ボーナストラック
*限定盤デジパック仕様
1CD通常盤
1. Take What You Want
2. Kick
3. Fire It Up
4. This Guitar (featuring Alison Krauss)
5. SOS Emergency
6. Liquid Dust
7. U Rok Mi
8. Goodbye For Good
9. All We Need
10. Open Your Eyes
11. Gimme A Kiss
12. Angels
13. Lifeless (featuring Alison Krauss)
14. Unbreakable
15. From Here To Eternity
16. Angels – Striped Version *
17. This Guitar – Joe Only version *
*ボーナストラック
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