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全英TOP40に入るまでに51年もかかったエタ・ジェイムスによる代表的バラード「At Last」

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全英TOP40に入るまでに51年もかかったものの、完璧な最高傑作として広く認められている楽曲とシンガーがいる。その楽曲とは「At Last」。歌ったのは、エタ・ジェイムス。この曲は1961年1月16日、彼女の23歳の誕生日目前にアメリカのポップ、そしてR&Bチャートに登場した。

マック・ゴードンとハリー・ワーレンの曲のファンの多くは、エタ・ジェイムスのカヴァーが編曲版だと気付かないだろう。その曲は1960年にレコーディングした同名のデビュー・アルバムに収録され、その年の終わり頃にリリースされた。しかし曲として「At Last」はすでに20年近くも前の曲であった。

その曲は、レイ・エバリーとパット・フライデーがヴォーカルを務め、グレン・ミラーとオーケストラによって演じられた戦時中の映画『オーケストラの妻たち』のために書かれたものだった。1942年にBillboard誌のチャートにグレン・ミラーがチャート・インした21曲ものうちの一曲で、アメリカではビクター・レコードからリリースされ、第9位まで到達した。このカヴァーが人気リストの仲間入りを果たしたのは、エタ・ジェイムスが5歳の誕生日を迎える3ヶ月前のことだった。

エタ・ジェイムスがR&Bチャートに最初に登場したのは、若干17歳で、真剣に活動を始めたときだった。ハンク・バラードの「Work With Me Annie」に対するアンサー・ソングだった「The Wallflower」はトップの座に輝き、エタ・ジェイムスとピーチーズの評価を高めた。ポップ・チャートで首位の座を獲得したジョージア・ギブスのリメイクをリリースしたが、クロスオーヴァーな成功は認められず、R&Bのナンバー「Good Rockin’ Daddy」がトップ10入りしたあと、エタ・ジェイムスがチャートに再び登場するのに5年を要した。

再浮上したとき、彼女は失われた時間を取り戻した。1960年に彼女がソウルとポップのチャート入りを果たしたのは4曲、そのうちの2曲は「Spoonful」のカヴァーを含むハーヴィー・フークワとのデュエットだった。そして登場した「At Last」は47位と振るわなかったが、R&Bのチャートでは第2位に輝いた。

At-Last-Argo

当時、アメリカ以外での成功を収めることはできなかったが、その曲は1999年にグラミー殿堂入りなど幅広い露出により、今の世代からのリスペクトを得ることができた。2010年には初の全英チャート入りを果たし、2012年1月のエタ・ジェイムスの死去後すぐに39位へと最終的に上昇した。

Written by Paul Sexton



エタ・ジェイムスによる代表的バラード「At Last」エタ・ジェイムズ『At Last』

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