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ブレンダ・リー「Rockin’ Around The Christmas Tree」解説:3年連続全米2位のクリスマスの名曲
ブレンダ・リーによる1958年に発売された「Rockin’ Around The Christmas Tree(ロッキン・アラウンド・ザ・クリスマス・ツリー)」は、2500万枚以上の売り上げを記録している。
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歌ったのは13歳の女の子
ブレンダ・リーのクリスマス・ソング「Rockin’ Around The Christmas Tree」は、マイリー・サイラス、ビル・ヘイリー、キム・ワイルドなど、さまざまなアーティストによってカバーされているが、ブレンダ・リーのオリジナル・ヴァージョンは究極のものだ。
ボブ・ムーアのベースラインがダンス的にも魅力的な「Rockin’ Around The Christmas Tree」は、ブーツ・ランドルフの素晴らしいサックスと、エルビス・プレスリーやウィリー・ネルソンなどと共演したベテラン・セッション・マン、バディ・ハーマンの目の覚めるようなドラミングも特徴的だ。
しかし、ブレンダ・リーの歌声がこのレコードの歴史的な名曲にならしめている。1958年にデッカ・シングルがリリースされたとき、彼女はまだ13歳の少女だった。
この曲を書いたのは、音楽史上最も成功した祝祭的なヒット曲の作曲家の一人である故ジョニー・マークスである。パリで音楽を学んだジョニーは、「Rockin’ Around The Christmas Tree」のほかに、チャック・ベリーで有名な「Run Rudolph Run(ラン・ルドルフ・ラン)」も作曲している。
バール・アイヴスの「A Holly Jolly Christmas」、ビング・クロスビー「I Heard The Bells On Christmas Day」、そしてジーン・オートリーが大ヒットさせた「Rudolph, The Red-Nosed Reindeer(赤鼻のトナカイ)」は、ジョニー・マークス本人が「史上最悪の曲のひとつ」と断じたにもかかわらず、大ヒットを記録した。第二次世界大戦で第26特務中隊の隊長として活躍し、その勇気が認められてブロンズスターを受賞したマークスは、まさに特別なソングライターだった。
当時を振り返るブレンダ・リー
アトランタ出身のブレンダ・リーは、この楽曲を歌うことになった背景を2019年にこう振り返っている。
「ジョニーは、松の木がたくさんある浜辺に寝そべって、この曲を書き始めました。モーテルに戻って曲を完成させ、音楽出版社に電話して『この曲をブレンダ・リーに歌ってほしい』と言ったんです。どうして私に声がかかったのかはわかりません。(依頼があった)当時、私はまだ12歳で、歌手として成功していなかったので、神が与えてくれたものなのかもしれません。なぜか彼は私の声を聞いて、私にやってほしいと思ってくれました。本当に素晴らしい曲なので、祝福なんだと思っています」
この楽曲をレコーディングした時には、ブレンダ・リーは、ナッシュビルのプロデューサー、オーウェン・ブラッドリーとの仕事を楽しんでいた。「オーウェンは、スタジオをエアコンで冷やし、クリスマスツリーを飾って、ちょっとしたムード作りをしてくれました。とても楽しかったですよ」と2006年のシカゴ・トリビューン紙に語っています。
「Rockin’ Around The Christmas Tree」は、発売から60年以上たった今でも根強い人気を誇っている。2017年には復刻版がイギリスのシングルチャートで9位を記録し、約50年ぶりの最高位を記録。全米シングルチャートでは2019年、2020年、2021年と3年連続全米シングルチャートで最高位2位を記録している。
Written By Martin Chilton
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