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史上最高のハード・ロック / へヴィ・メタル・ヴォーカリストBEST10
情緒たっぷりに歌う者から、壁を突き破るような凄いパワーで知られる者までと、へヴィ・メタル史上に残るさまざまなタイプのシンガー達が、何十年にも亘り、スタジアムを満杯にしては、毎晩大勢の人達からデビル・ホーンのジェスチャーを引き出してきた。しかしそんな熱狂を受けるのに最も値するのは、この中の誰だろう?
(本記事は海外uDiscovermusicの翻訳版です)
10: エイミー・リー(エヴァネッセンス)
エイミー・リーの機知に富んだ、センセーショナルでオペラの色合いを帯びた声の登場は、モダン・ロック史上最も大きな出来事のひとつだ。彼女はその歌で、99パーセントのロック・ヴォーカリストを”ぎゃふん”と言わせることが出来るだけでなく、同世代の女性達にたいして、創造的にも商業的にも、女性であってもロック界の頂点に立てることを証明した。
それは、エイミー・リーが闘いを開始させたエヴァネッセンスのマルチ・プラチナ作『Fallen』で、彼女達の先頭に立ちながらその扉を蹴り開いたからだった。これはもうとんでもない偉業だ。
9: デイヴィー ・ハヴォック(AFI)
華やかで謎めいたフロントマンは、そのキャリア中、さまざまな感情を見せつけてきた。デイヴィー・ハヴォックはAFIに常に何かプラス・アルファを与えてきたが、猛烈なベイエリア・パンクロックに心からの気持ちを込め、シアトリカルな刺激を提供してきた彼は、21世紀屈指の最高のハード・ロック/へヴィ・メタル・シンガーであり、現代を代表するバンドのヴォーカリストだ。
8: チノ・モレノ(デフトーンズ)
デフトーンズのフロントマンの声は、それ自体がカテゴライズ出来ないような不思議な力を秘めている。一聴すると、その男らしくない囁くような感傷的な歌声は、ヘヴィな分野には透き通り過ぎているが、そのパワーと魅力が全てに打ち勝っている。
いや、もしそうではなかったとしても、彼はその甲高くて遠吠えするような痛ましい悲鳴と叫び声で、世界を代表するヘヴィ・メタル・シンガー達と堂々と肩を並べる資格がある。彼がラップ出来るってことも言っただろうか? ああ、みんな彼を愛してやまない。なんてヤツなんだろう。
7: ジョーン・ジェット
生意気な口を利く、もったいぶって歩く、唇を歪め、ガムを吐き出し、トランクにジャンクを放り込むことが出来る。ポップとパンクをアリーナ・ロック級のアンセムに溶け込ませる根性のあるジョーン・ジェットは、どんな時代でも文句なしにここに居場所が用意されるだろう。スタジアム級の「I Hate Myself For Loving You」は、なんとなく有刺鉄線に包まれたキャンディという感じがする。
「Bad Reputation」は一時的に興奮状態にするサッカリン一杯のソーダ水のようだ。もしジョーン・ジェットが刺々しい声を発したり唾を吐いたりすることで、曲全体を刑務所の暴動のような雰囲気にしていなかったら、そのサウンドはシンディ・ローパーやそういった人達に似ていたかも知れない。総合格闘技MMAのスーパースターのロンダ・ラウジーはこれを数年間、色々な対戦相手をアームバーで責めて完璧にやり込める時のサウンドトラックに使っていた。
6: アクセル・ローズ(ガンズ・アンド・ローゼズ)
誰か他の人が「November Rain」を歌うのを想像してみよう。ここで一瞬だけ、あの最高にカッコいい不朽の金切り声を、他の誰かが言い放つのを想像してみよう。「Madagascar」に登場するあのくねくね曲がる鏡の壁は、年配には真似出来ないだろう。アクセル・ローズは音楽史に残る一連のアイコニックな曲を歌える唯一のシンガーだ。
5: トレント・レズナー(ナイン・インチ・ネイルズ)
オーセンティシティー(真正性)がロック・ミュージックの全てだ。これに満ち溢れていたら、リスナーはすぐに嗅ぎ取れる。人間の感情の深さを言葉と曲で伝える才能をもつトレント・レズナーは、まさに文字通り他に類がない。繊細で、痛々しくて、ニヒルで、傷つきやすい。彼は人間の力で可能なこと以上のものを、曲に表現してレコーディングすることが出来る。
“天才”という言葉を、愚か者達が方々で繰り返し言うのを毎日のように耳にするが、これがトレント・レズナーのような対象に使われない場合は、大抵この言葉に対して失礼ってもんだ。さあ彼の魅力を大いに楽しもう。
4: ブルース・ディッキンソン(アイアン・メイデン)
へヴィ・メタルを代表する最高の瞬間を担う地声による高音域を考慮すると、メタル界最強のバンドのフロントマンであり、“人間空襲警報”と呼ばれる男は、この史上最高のハード・ロック / へヴィ・メタル・シンガー・リストの重要な位置に名を連ねるべき人物だ。
彼の歩んで来た道を辿りたいという、ヘヴィ・メタル界のフロントマンが何世代にも渡って存在するだけでなく、その声は現在でもどんなスタジアムやフェスティヴァルも埋めることが出来る。向かうところ敵なしだ。
3: ジェイムズ・ヘットフィールド(メタリカ)
ジェイムズ・ヘットフィールドはギター史上屈指のリフの作り手である為に、彼がどれほど有能なヴォーカリストかということは見逃され易い。メタリカはヘヴィ・ミュージック界屈指の強力な勢力であり、その先頭に立ち、指揮を執っており、そのバンドで歌うジェイムズ・ヘットフィールドは、史上最高に重要かつ過小評価されているヴォーカリストだ。
2: クリス・コーネル(サウンドガーデン、オーディオスレイヴ、ソロ)
地獄からのバンシー〔訳注:家に死人が出ることを泣いて知らせる女の妖精〕のような叫び声をあげたり、群衆全体を熱狂させ、大人達に洪水のような涙を流させるクリス・コーネルの才能は、その声を聴いた者は誰もが認めざるをえない。クリス・コーネルは当初からあの声で生み出すどんなキャンバスにも、フィーリングや共感性を与えることが出来た。
彼はまた、マイクを手にした偉大なシンガー達と常々比較されるような音域の持ち主だった。実のところ、レジェンドと言われる人達の中でも、彼ほどロック史上で愛され、その死が早くも惜しまれる人物はそうそういない。
1: ロニー・ジェイムズ・ディオ(レインボー、ブラック・サバス、ディオ、ヘヴン・アンド・ヘル)
へヴィ・メタル・ヴォーカリストのパワーの基準を設けた人物と言えばこの彼。至って単純な話だ。ディオやレインボーでの全盛期から、ブラック・サバス史における重要な存在として、そしてレガシーを確実に残したヘヴン・アンド・ヘルと、ディオは自分達の見苦しい顔を図々しくも撮ろうとするカメラマンに向かい、デビル・ホーンを突き立てるきっかけを、もの凄い数の人達に与えただけでなく、軽快な足取りで登場した最も印象に残るヴォーカリストであり続ける。
活動中のベスト・へヴィ・メタル・シンガー達の、耳をつんざくようなパワーをその目で確かめるには、この『ヘヴィ・メタル・プレイリスト』をフォローしよう。
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