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ザ・フー、25周年を記念した1989年ツアーの『Tommy』の演奏

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ザ・フーは1989年8月24日、バンドの25周年を記念してのツアーでロサンゼルスのユニバーサル・アンフィシアターを訪れ、『Tommy』やその他の作品の楽曲を披露した。

ポスターからわかる通り、このLAでのライヴには大物ゲストが数々出演した。ピート・タウンゼント作のロック・オペラ『Tommy』の演奏にはエルトン・ジョン(ケン・ラッセル監督の映画版『トミー』でも同じピンボール・ウィザードを演じた)にフィル・コリンズ、ビリー・アイドル、スティーヴ・ウィンウッド、そしてアシッド・クイーン役としてパティ・ラベルが参加した。ポスターにはロバート・プラントの名前もあるが、彼が当日出演することはなかった。

公演のチケット価格(売上は被虐待児童やロックの殿堂に寄付された)はもともと75ドルだったが、最終的には1,500ドルまで高騰する事態となった。バンドはこのカリフォルニア公演で、いよいよ1989年の大規模な再結成ツアーの終盤を迎えようとしていた。

ツアー日程はニューヨークのグレン・フォールズで6月21日に始まり、彼らは9月3日まで北アメリカ中のスタジアムを回った。こうして10月にバーミンガムでの4公演、ウェンブリー・アリーナでの4公演、そしてロイヤル・アルバート・ホールでの最終2公演が行われ、ツアーは終わりを迎えた。

ユニバーサル・アンフィシアター公演では『Tommy』の全編が演奏された後、そこまでの北アメリカ・ツアーを踏襲したヒット曲連発のセットリストが披露された。そこにはピート・タウンゼントのソロも3曲(「Face The Face」「Dig」「Rough Boys」)含まれ、締めくくりはアンコールの「Who Are You」と「Summertime Blues」だった。

LA公演の楽曲の一部は、1990年の春ツアーを追ったライヴ盤『Join Together』にも収録された。同作はアメリカでチャート圏内ぎりぎりの188位に入り、イギリスでは59位となった。そしてピート、ロジャー率いるバンドが再始動した50周年ツアーの28日程も、最高潮を迎えたのは12月13日のカリフォルニア州オークランド公演だった。

Written By Paul Sexton



ザ・フー『WHO』
2019年12月6日発売
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