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女性の名前がタイトルに含まれる名曲100選
人が曲を書いている歴史の長さだけ、女性のことを書かれた曲は存在するし、もっとはっきり言えば、他のどんなテーマよりも女性に関する曲の方が多いことをここで賭けても良いほどだ。この中の多くの曲は、歌詞中に女性の名前が含まれるが、女性の名前がタイトルに含まれるのはそれよりも遥かに少ない。中には特定の人物についての曲も幾つかあるが、例えばデレク・アンド・ザ・ドミノスの「Layla(邦題:いとしのレイラ)」のケースのように、相手の気品を守る為に名前を変えてある曲もある。
「Layla」はクラプトンが、当時ジョージ・ハリスンと結婚していたパティ・ボイドに送ったラヴ・ソングだ。彼女はその後1979年にクラプトンと結婚する(パティはその他大勢の女性よりも多くの曲の題材になっている)。クラプトンは人から貰ったペルシャ人古典詩人ニザーミー・ギャンジェヴィーの著書に影響を受け、この曲の最初の部分を書いている。曲を完成させたクラプトンは、スタジオに戻りドミノスのドラマー、ジム・ゴードンが弾いていたピアノのパートを即気に入り、「Layla」を完成させる為にこのピアノを入れることを決める。このメロディー、実はゴードンが元ガールフレンドのリタ・クーリッジから拝借したものだった。裏話の詳細は何であれ、この曲はロック史上最も愛され続けているラヴ・ソングである。
ある特定の女性へ送った曲は、多くの場合は恋が始まる頃に書かれており、その良い例がリック・ネルソンの「Hello Mary Lou」やバディ・ホリーの「Peggy Sue」だ。
それと同時に、拒絶についての名曲もある。例えばザ・ダムドの「Eloise」(元々はバリー・ライアンのヒット作)、トム・ジョーンズの「Delilah」、あるいはエヴァリー・ブラザーズの「Cathy’s Clown」。それから報われぬ恋についての曲もある。その中でベストなものを聴きたければ、フランク・シナトラの「Elizabeth」か、ブライアン・ウィルソンの「Caroline No」がお勧めだ。
もうひとつ女性の名に言及した素晴らしいロック・ソングといえば、オールマン・ブラザーズ・バンドの「In Memory of Elizabeth Reed(邦題:エリザベス・リードの追憶)」がある。ディッキー・ベッツが、ボズ・スキャッグスのガールフレンドであり、自身も関係を持っていた女性について綴ったものだ。ベッツ曰く:「彼女はヒスパニックでちょっと浅黒くて神秘的。それを見事に利用し、その強みを完璧に生かしていた。」ベッツは、バンド・メンバーが初期の頃に寛ぎ、曲を書く為に度々訪れていた、ローズヒル墓地で墓碑銘を見かけ、曲を書いた。
その他に名前を引用した素晴らしいロック・ソングとして今回選んだのは、例えばCCR(クリーデンス・クリア・ウォーター・リバイバル)の「Proud Mary」及びデイル・ホーキンスの「Suzie Q」のカヴァー、ジ・オザーク・マウンテン・デアデヴィルズの「Jackie Blue」、ザ・ローリング・ストーンズの3曲「Angie」「Ruby Tuesday」「Lady Jane」、そしてグランド・ファンク・レイルロードの過小評価されている曲「Sally」。そしてこのようなリストは、ダイアー・ストレイツの「Romeo & Juliet(邦題:ロミオとジュリエット)」やボストンの「Amanda」抜きには完成しない。
モータウンの代表的作も幾つか入っている。例えばフォー・トップスの「Bernadette」、デバージの「Who‘s Holding Donna Now」、そしてライオネル・リッチーの「Penny Lover」。記録を塗り替えた曲のひとつ、マイケル・ジャクソンの「Billie Jean」も加えた。
リトル・リチャード、エディ・コクラン、ファッツ、ドミノ、チャック・ベリー、そしてジーン・ヴィンセント等、女の子についてのロックン・ロール・ラヴ・ソングもある。
ジェリー・ベックリーの「Now Sue」、リー・リトナーの「Linda」、それからリチャード・ハリスの「Gayla」等、あまり知られていない曲も入れた。
マデリン・ペルーがカヴァーしたザ・ビートルズの「Martha My Dear」は、マーサについての曲だが、これはポール・マッカートニーが自分のオールド・イングリッシュ・シープドッグにインスパイアされて書いたもの。
これが我々の選んだ100曲だが、あなたなら何を足したいと思うだろうか?
Written By Richard Havers
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