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マントロニックスの作品で知られる女性ヴォーカリストのウォンドレスが56歳で逝去。その功績を辿る
女性ヴォーカリストのウォンドレスこと、ウォンドレス・ハッチンソン(Wondress Hutchinson)が2021年5月1日に56歳で逝去した。ウォンドレスの長年のコラボレーターだったカーティス・マントロニック(Kurtis Mantronik)が、自身のフェイスブック・ページでこの訃報を伝えている。
ウォンドレスのスター性溢れるヴォーカルをフィーチャリングした同曲は、全米シングル・チャートで82位、全米R&Bチャートで26位にランクインを果たし、当初の予想を上回る成功を収めた。この曲のリリース当時、ビルボードの評論家であるビル・コールマンはこう評していた。
「マントロニックスは、新人ウォンドレスの(成熟期のジョイス・シムズを思わせる)官能的なヴォーカル・パフォーマンスを携え、R&Bの質感を纏ったヒップホップ・トラックで本領を発揮した」
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その後、「Got To Have Your Love」が全英シングル・チャートで4位を記録するなど、イギリスでも人気を博したマントロニックスは、英人気テレビ番組「Top Of The Pops」に出演を果たしている。
ウォンドレスは、1990年にリリースされ、全米ダンス・チャートで15位を記録したマントロニックスのヒット曲「Take Your Time」にも参加しており、彼女の象徴的なヴォーカルが再びダンスフロアで人気をさらった。また彼女は、マントロニックスでの活動以外にも、エレクトロニック・ダンス・ミュージックとジャズ・フュージョンを融合させた作品を発表している。
レッドブル・ミュージック・アカデミーは、マントロニックスの特集記事の中で次のように記している。
「80年代半ば、ラップ、エレクトロ、ディスコといったあらゆるジャンルの波が、ダンサーやDJの注目を集めようと競い合っていた時代に、カーティス・マントロニックは、彼らに共通のグルーヴを見つける手助けをした」
1995年、ウォンドレスは、ジャズ・フュージョン・グループ、スパイロ・ジャイラのアルバム『Love and Other Obsessions』でバック・ヴォーカルを担当。その数年後の2001年と2003年には、ボルチモアを拠点とするハウス・ミュージック・アーティスト、DJスペンの『Solid Ground EP』でリード・ヴォーカルとバック・ヴォーカルを務めた他、ゴスペル/ハウス・ミュージックのグループのジャスパー・ストリート・カンパニーとも共作している。
カーティス・マントロニックは、この訃報を伝える中で、ウォンドレス・ハッチンソンの人々を惹きつける才能を讃え、こう記している。
「彼女はいつまでも私たちの記憶に残り、その歌を通して彼女の素晴らしい歌声は永遠に聴かれ続けるでしょう」
Written By Will Schube
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