News
オズモンズの創設メンバー、ウェイン・オズモンドが73歳で逝去。その功績を辿る
兄弟音楽グループ、オズモンズ(The Osmonds)の創設メンバー、ウェイン・オズモンド(Wayne Osmond)が73歳で逝去した。ウェインの娘であるエイミー・オズモンド・クックは、2025年1月2日に自身のインスタグラムで次のような声明を発表し、父の死を報告した。
「最愛の夫であり父親だったウェイン・オズモンドが、昨晩、愛する妻と5人の子供たちに見守られながら安らかに息を引き取りました。彼がレガシーとして残した信仰、音楽、愛、そして笑いは、世界中の多くの人々の人生に影響を与えてきました。彼は皆に、イエス・キリストの福音が真実であること、家族は永遠であること、そしてバナナスプリットが最高のデザートであることを知ってほしいと願っていることでしょう。私たちは彼を愛しており、心から寂しく思っています」
<関連記事>
・2024年に亡くなったミュージシャン、音楽業界の関係者たち
・2025年海外アーティスト来日公演情報まとめ【随時更新】
追悼の言葉
同じくオズモンズの創設メンバーであるメリル・オズモンドは、兄ウェインが元旦に重度の脳卒中で亡くなったことを自身のフェイスブックで伝え、こう追悼している。
「私の兄は、この世に生まれる前から聖人であり、この世を去るときには、さらに偉大な聖人となるでしょう。彼ほど謙虚な人間を知りません。まったく裏表のない、誰に対してもすぐに許す心を持ち、無条件の愛を示すことができる人でした」
彼の弟ドニー・オズモンドは、“親愛なる兄”を追悼し、生前に病院で会えたことに感謝していると語った。
「ウェインは、彼を知るすべての人々、特に私に、たくさんの光、笑い、愛をもたらしてくれました。彼は究極の楽観主義者であり、皆に愛されていました」
その生涯
ウェイン・オズモンドは、1951年8月28日、ユタ州オグデンで9人兄弟の4番目として生まれた。幼い頃から、兄アラン、弟メリル、ジェイと共にバーバーショップ・カルテット(四重唱グループ)として歌い始め、ディズニーランドでその才能が見出された後に、ABCの“ローレンス・ウェルク・ショー”やNBCの“アンディ・ウィリアムズ・ショー”などのテレビ番組に出演するようになり、弟ドニーやジミーもメンバーに加わった。
ウェインは主にバック・ヴォーカルを担当しつつ、ギターやバグパイプなどの楽器も演奏する多才なミュージシャンだった。オズモンズは1970年代に大きな商業的成功を収め、全世界で7,500万枚以上のレコード・セールスを記録。彼らは、息のぴったり合ったヴォーカル・ハーモニーと明るいメロディで知られ、そのサウンドはカントリーやロックからバブルガムポップまで多岐にわたった。彼らの代表的なヒット曲には「Crazy Horses」、「One Bad Apple」、「Down By The Lazy River」、「Love Me For A Reason」、「Let Me In」などがある。
ウェインは10年前に脳腫瘍と診断され、健康上の問題から2007年にオズモンズを脱退。治療には成功したが、蝸牛が損傷し、聴覚が損なわれた。さらに2012年の脳卒中により、ギター演奏ができなくなっていた。
Written By Tim Peacock
- 2024年に亡くなったミュージシャン、音楽業界の関係者たち
- 後年カバーされてより有名になった楽曲50曲
- 音楽界の古参バンドたち:老いや時間の法則に逆い今も活動している数々のグループ
- 1972年の元旦にチャート・インしたジャクソン5の『Greatest Hits』
- ジャクソン5「I Want You Back」:片田舎の兄弟たちが全米1位を獲得するまで
- ニュース記事一覧
- 様々なランキング記事一覧
- コラム一覧
- プレイリスト一覧