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伝説的スーパーバンド、ザ・トラベリング・ウィルベリーズの「End of the Line」MVが4Kで公開

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Photo: Dave Hogan/Getty Images

ジョージ・ハリスン、ボブ・ディラン、トム・ペティ、ロイ・オービソン、ジェフ・リンが結成した伝説的スーパーバンド、ザ・トラベリング・ウィルベリーズ(The Traveling Wilburys)の「End of the Line」ミュージック・ビデオが4Kリマスター版で公開された。

「End of the Line」は、1988年にリリースされるや否や批評的にも商業的にも成功を収め、1990年のグラミー賞で“年間最優秀アルバム”にノミネートされた彼らのデビュー・アルバム『Traveling Wilburys Vol. 1』の収録曲だ。

蒸気機関車に引かれる客車の中で、5人の音楽家が演奏する姿を映し出したこのビデオは、1988年12月にロサンゼルスで撮影されたものだ。撮影直前に亡くなったロイ・オービソンを偲び、彼のギターは揺り椅子に置かれ、傍らには彼の写真が飾られている。

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The Traveling Wilburys – End Of The Line (Official 4K Music Video)

 

トラベリング・ウィルベリーズは、1980年代後半、ジョージ・ハリスンのアルバム『Cloud Nine』のレコーディング中に突如として結成された。バンド名は、このアルバムの制作当時、ジョージと共同プロデューサーのジェフ・リンが、レコーディング中のエラーを「ミックスの中に埋めてやる(We’ll bury them in the mix)」という意味で「ウィルベリーズ」と呼んでいたことに由来する。

ジョージ・ハリスンとジェフ・リンは以前から他のメンバーと仕事を共にしていた。ロイ・オービソンはザ・ビートルズとツアーを行い、ボブ・ディランとジョージはそれぞれの輝かしいキャリアの中で友情を育んできた。ディランとトム・ペティもまたかねてからの友人、コラボレーターであり、1986年にはザ・ハートブレイカーズがディランのバックバンドを務めたこともあった。一方、ジェフ・リンはトム・ペティ(『Full Moon Fever』)やロイ・オービソン(『Mystery Girl』)のソロ・アルバムの制作にも関わっていた。

このバンドの結成時には、各メンバーがそれぞれユニークなニックネームを持ち、さらにそれに付随する細かなバックストーリーも用意された。ジョージ・ハリスンはネルソン・ウィルベリー、ジェフ・リンはオーティス・ウィルベリー、ロイ・オービソンはレフティ・ウィルベリー、トム・ペティはチャーリー・T・ウィルベリー・ジュニア、そしてボブ・ディランはラッキー・ウィルベリーと名乗った。

事の発端は、ジョージ・ハリスンがアルバム『Cloud Nine』からのヨーロッパ盤シングル「This Is Love」のB面曲を必要としていたとき、たまたまその場に居合わせた彼らが「Handle With Care」を制作し。結果的にこの曲はB面曲にしておくには惜しいと判断され、トラベリング・ウィルベリーズの最初のシングルとなったことにある。

The Traveling Wilburys – Handle With Care (Official Video)

『Traveling Wilburys Vol. 1』のレコーディング・セッションも同様にリラックスした雰囲気で行われた。ギタリスト兼共同プロデューサーのジェフ・リンは当時をこう回想している。

「コーヒーを飲みながら、誰かが“これどうかな?”と言ってリフを弾き始めるんだ。するとみんなも加わって、何かが始まる。夜中まで作業をして、休憩しながらロイがサン・レコードやエルヴィス・プレスリーと過ごした素敵な話を聞かせてくれることもあった。そして次の日にまた戻ってきて別の曲に取り掛かる。(完成した曲について)後からとやかく言ったり、吟味したり、やり直したりすることもなかったから、曲はすごくいいし、新鮮なんだ」

Written By Sam Armstrong




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