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ビーチ・ボーイズの「Fun, Fun, Fun」が、8月11日公開の映画『バービー』の予告編映像に起用
映画『バービー』の予告編映像で、ビーチ・ボーイズ(The Beach Boys)の1964年のアルバム『Shut Down Volume 2』に収録されている「Fun, Fun, Fun」が使われている。
公開されたばかりの予告編では、マーゴット・ロビー演じるバービーが、ライアン・ゴズリング演じるケンを誘惑しながら、ピンクのバービー色に染まったロサンゼルスを駆け巡る。
『レディ・バード』のグレタ・ガーウィグが監督を務める映画『バービー』は、全米では2023年7月21日に、日本では8月11日(金)に劇場公開される予定だ。
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「Fun, Fun, Fun」は、最も愛されているビーチ・ボーイズ楽曲の1つであり、過去50年間にわたり彼らの公演でのハイライト曲にもなっている。1964年2月3日にリリースされた「Fun, Fun, Fun」は、同年2月15日週の全米シングル・チャート(Billboard Hot 100)で69位を記録し、3月21日週には、ザ・ビートルズの「She Loves You」「I Want To Hold Your Hand」「Please Please Me」の3曲に加え、4位をキープしていたフォー・シーズンズの「Dawn (Go Away)」に上位を阻まれたものの、5位まで上昇した。当時のグループの勢いと人気ぶりからすると、「Fun, Fun, Fun」が全英チャート入りしなかったのは驚きとも言える。
またこの曲は、60年代当時、彼らがどのように録音を行なっていたかを知る上で興味深い例でもある。ビーチ・ボーイズが「Fun, Fun, Fun」を録音したのは、リリースのわずか6週間前となる1964年の元旦のことだった。
ハリウッドのユナイテッド・ウェスタン・レコーダーズで、ビーチ・ボーイズのメンバー全員に加え、ドラマーのハル・ブレイン、サックス奏者のスティーヴ・ダグラスとエド・ミグリオリ、ベーシストのレイ・ポールマンと共に昼過ぎから始まったレコーディング・セッションについて、後にブライアン・ウィルソンはニューズウィーク誌にこう語っていた。
「スタジオ入りして、3時間でレコードを完成させることができたんだ。“さあ、今夜は最高のレコードを作ろう”ってな感じでね。あの頃の私にはそういう気概があった。それがうまくいかなかったらちくしょうっていうね」
「Fun Fun Fun」は、当時のビーチ・ボーイズがニュー・アルバム『Shut Down Vol.2』のために録音した最初の曲で、当初はスローなヴァージョンで試し録りされた。最終的にはマイク・ラヴのリード・ヴォーカルがバッキング・トラックに加えられ、パーカッションとギター・パートが挿入された後、バッキング・ヴォーカルを19テイク録音し、カリフォルニア・サウンドの傑作として多くの人々に愛されることになる楽曲が完成した。
Written By Will Schube
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