News
The 1975、ヤングブラッドら、UK音楽シーンを牽引するアーティストたちが人種差別と不寛容に反対する緊急宣言に共同署名
The 1975、ヤングブラッド(Yungblud)、リトル・ミックス(Little Mix)、そしてジェシー・ウェア(Jessie Ware)他、UKの音楽シーンを牽引するアーティストたちが、人種差別と不寛容に反対する緊急宣言に共同署名した。
<関連記事>
・The 1975と社会問題:ジェンダー、環境など世界を変える行動とは
・「Black Lives Matter 2020」:繰り返される人種問題と抗議運動
アーティスト、マネージャー、プロデューサー、そしてユニバーサル ミュージック、ワーナー ミュージック、ソニー ミュージックなど英国のレコード会社が賛同しているこの緊急宣言は、2020年8月1日夜に「#NoSilenceInMusic」というハッシュタグと共に公開された。
今回の緊急宣言には、上記アーティストの他にも、リリー・アレン、ナイル・ロジャース、スポーツ・チーム、メイベル、エラ・エア、トゥー・ドア・シネマ・クラブ、ジェイムス・アーサー、クリーン・バンディット、ネイオー、MNEK、ゴールディー、イヤーズ&イヤーズ、ジェス・グリン、ノーティー・ボーイ、リタ・オラ、トム・ミッシュ、サーカ・ウェーヴス、DJヨーダらが署名に参加している。
#NoSilenceInMusic pic.twitter.com/4ehZE50CU6
— UMC (@UMCtweets) August 2, 2020
緊急宣言の内容は下記の通り:
私たちは、音楽業界の代表として、分裂や憎しみではなく、愛、団結、友情こそが、私たちの共通の大義であるべきであり、それはこれからもずっと変わらないという決意を表明し、実証していくためにここに宣言します。
ここ数ヶ月で、アンチ・ブラック・レイシストや反ユダヤ主義など一連の出来事や事件が起こり、さらにはイスラム嫌悪、外国人恐怖症、同性愛嫌悪、トランス嫌悪を擁護する人々は、私たちが失敗するように活動を続けています。それが、アメリカで繰り返されている警察による残虐行為によって浮き彫りになった社会に蔓延している人種差別や人種的不平等であろうと、オンライン攻撃によって広まっている反ユダヤ主義であろうと、その結果は同じことで、疑念や憎しみ、分断に繋がっていくのです。お互いを攻撃し合っている限り、私たちは最悪の状態に陥ってしまうのです。
様々な社会的背景や信仰を持つマイノリティの人々はもがき苦しんできました。奴隷制度からホロコーストまで、私たちには痛ましい集団的記憶があります。どんなかたちにせよ、全ての人種差別は、無知、教育の欠如、身代わりとなる犠牲という同じ根源を持っているのです。私たちイギリスの音楽業界は、誇りを持って声を上げ、責任を持ち、厳しい意見を述べ、共に立ち上がるために一致団結していきます。選択肢に沈黙なんてありません。
人種、宗教、セクシュアリティや性別に関係なく、音楽への愛は世界中に存在しています。音楽は私たちに喜びと希望をもたらし、私たちをひとつにしてくれます。音楽、教育、共感を通して、私たちは結束することができます。私たちは、今の世の中、そして来るべき世代のために、人種差別・人種主義について教育し、それを一掃するために、共に立ち上がります。
Written By Tim Peacock
- The 1975 アーティスト・ぺージ
- The 1975の新作『Notes on a Conditional Form』を海外メディアはどう評価したのか?
- The 1975がリスナーを魅了する5つの理由
- The 1975と社会問題:ジェンダー、環境、ペットボトル削減など世界を変える行動とは
- The 1975『i like it when you sleep~』:「世界はこの作品を必要としている」
- The 1975、4枚目のアルバムが発売決定。先行配信曲には16歳少女のスピーチを使用
- ヤングブラッド、ルックスも音楽性もジェンダーも全ての壁を破壊し続ける異色アーティストの魅力
- DJ/プロデューサーのマシュメロがヤングブラッドとブラックベアを招いた新曲「Tongue Tied」
The 1975『Notes On A Conditional Form』
2020年5月22日発売
CD / iTunes / Apple Music / Spotify / Amazon Music / Tシャツ