News
テイラー・スウィフトがナッシュビル・ ソングライター・アワードで女性初受賞に
テイラー・スウィフト(Taylor Swift)が、2022年9月20日に行われたナッシュビル国際作曲家協会(NSAI)主催のナッシュビル・ ソングライター・アワード授賞式で“Songwriter-Artist of the Decade(この10年のソングライター=アーティスト)”を受賞した。
同賞を授与された初の女性ミュージシャンとなった彼女は、ナッシュビルのライマン公会堂で行われた授賞式で13分間のスピーチを行っている。
<関連記事>
・テイラー・スウィフト、新作アルバム『Midnights』を10月に発売
・テイラー・スウィフト『1989』解説:ポップという芸術の並外れた頂点
・テイラー・スウィフト最新作『Red (Taylor’s Version)』本人による楽曲解説
2007年から2015年まで過去7度にわたりNSAIの“Songwriter of the Year”を受賞している彼女は、観衆にこう語りかけた。
「私は今ここで、私の10年間の仕事に対してこのような美しい賞を受け取っていますが、それがどれほど素晴らしい気分なのか、言葉では言い表せないほどです。なぜなら私が思うに、この賞はこれまで様々な瞬間の集大成を祝う賞だからです。挑戦。乗り越えなければならなかった試練。誇りに思えるアルバム。勝利。運や不運の巡り合わせ。大声で叫びたくなるような恥ずかしい失敗と、その失敗の克服、そしてそれらすべてから学んだ教訓。この賞は、私の家族、共作者、そして私のチームを讃えるものです。私の友人たち、熱烈なファンの皆さん、厳しい非難者たち、そして私の人生に入ってきた人や去っていった人、すべての方々です。私のソングライティングと私の人生にとって、それらは全て一体だからなのです」
また、彼女は、自身の手掛ける歌詞を “羽根ペン”、“万年筆”、“グリッタージェルペン”というカテゴリーでジャンル分けしていることを初めて明かし、こう語っている。
「なんというか、なんだかまぬけな気がするので、今まで公の場でお話ししたことはなかったのですが、私は心の中で密かに、自分が書く歌詞をジャンル分けしてきました。具体的には“羽根ペン歌詞”、“万年筆歌詞”、“グリッタージェルペン歌詞”と呼んでいる3つのカテゴリーです。分かりにくいと思いますが、説明しますね」
「これらのカテゴリーは、私が歌詞を走り書きする時に手に持っていることを比喩的にイメージしている筆記用具に基づいているんです。実際には羽根ペンは今はもう使っていません。以前に怒りに任せて壊したことがありましたが。言葉や言い回しが古典的な時、シャーロット・ブロンテの小説を読んでインスピレーションを受けた時、登場人物が皆、詩人のようなシャツやコルセットを身につけている映画を観た後に書いた時などは、“羽根ペン”スタイルに分類されることがあります。もし私の歌詞が、エミリー・ディキンソンの曾祖母がレースのカーテンを縫いながら書いた手紙のように聞こえたら、それは私が“羽根ペン”で書いたものだからです」
テイラー・スウィフトはこの日のスピーチを「NSAIから表彰されることは、私のどんなジャンルの歌詞のメッセージよりも意味があることです」と締め括り、その後、ケルシー・バレリーニ、リトル・ビッグ・タウン、ルーク・コムズらも出演した同授賞式のステージで、ヒット曲「All Too Well」の10分ヴァージョン披露した。
Written By Tim Peacock
テイラー・スウィフト『Midnights』
2022年10月21日発売
CD / LP / カセット
- テイラー・スウィフト アーティストページ
- テイラー・スウィフト、新作アルバム『Midnights』を10月に発売
- テキサス大学がテイラー・スウィフトの楽曲に焦点を当てた新コースを開設
- テイラー・スウィフト新曲を公開。『ザリガニの鳴くところ』映画版への提供曲
- テイラー・スウィフト『1989』解説:ポップという芸術の並外れた頂点
- テイラーの20曲:ポップ界を制圧するスーパースター