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英ラッパーのストームジーとサッカー選手のウィルフレッド・ザハがサッカークラブを買収へ
アルバム3作連続全英1位に輝いた初の英国人ラッパー、ストームジー(Stormzy)が英プレミアリーグ・クリスタル・パレスFC所属の現役サッカー選手、ウィルフレッド・ザハ、そして元クリスタル・パレスFCのプレイヤー・ケア責任者のダニー・ヤングを加えた3人が共同事業体として、イングランドサッカー9部リーグのチーム、南ロンドンのAFCクロイドン・アスレチックを所有することになった。
何度かのミーティングを経て、新オーナーたちは、ソーントン・ヒースにある3,000人収容のメイフィールド・スタジアム(ザハがクリスタル・パレスのリザーブでプレーし、プロ初ゴールを決めた場所でもある)を有するチームとビジョンが一致することを、既存の委員会と理事会に納得させた。クラブ委員会の35人全員が買収に賛成して可決された。
クラブは、既存のオーナーと契約が交わされ、新たにオーナーとなる3人が“自身の幼少期を過ごした故郷のサッカークラブを所有し、運営し、発展させる”と発表した。
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3人は公式声明では次のように述べている。
「完成には立法手続きと統治手続きが必要ですが、3人の共同事業体のメンバーは、自分たちにチャンスを与えてくれた自治区の地域資産を発展させることに興奮しています。皆さんが、このエキサイティングな旅に地域社会全体を連れて行くことを望んでいらっしゃいます」
AFCクロイドンの監督であるポール・ピッカリングは、今回の買収についてガーディアン紙にこう語っている。
「みなさん興奮しているようで、信じられないという人もいます。“本当なのか?現実なのか? 4月1日じゃないのか?っていうような感じですよ」
現在30歳のザハはコートジボワール生まれだが、この地区で育ち、自身の財団やアカデミーを通じてこの地区のコミュニティ・プロジェクトに携わっている。彼は「旅を始めよう」とツイートしている。また、ストームジーも同じロンドン南部の出身だ。
この3人は、マイケル・B・ジョーダンやライアン・レイノルズに続き、有名人がイングランドのサッカークラブを購入するという最近のトレンドを続けている。映画『クリード』のスターであるジョーダンはプレミアリーグのAFCボーンマスの共同オーナーであり、レイノルズとロブ・マケルヘニーはフットボールリーグに昇格したばかりのレクサムAFCを所有している。
ストームジーは同じ英国のラッパーであるFREDOをフィーチャーし、ストームジーの親友として知られるサンタン(別名UKの人気ラッパー、デイヴ)がプロデュースを担当した新曲「TOXIC」を配信。ミュージック・ビデオも公開されている。
Written By Tim Peacock
ストームジー『This Is What I Mean』
2022年11月25日発売
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