News
スティング、「Russians」のギター/チェロVer.を配信。収益は「ヘルプ・ウクライナ・センター」に寄付
2022年3月6日、スティング(Sting)は自身のInstagramで、ロシアによるウクライナ侵攻を取り上げ、1985年に発表した楽曲「Russians(ラシアンズ)」をギターとチェロで演奏した動画を投稿、3月25日にはこの動画のヴァージョンが正式に配信された。
この楽曲の収益金は、ウクライナの企業家たちによって設立され、世界中から人道支援や医療支援を募るボランティアの倉庫センターである「ヘルプ・ウクライナ・センター/Help Ukraine Center」に、ドイツのチャリティ基金「Ernst Prost, People for Peace – Peace for People」を通じて、寄付される。
「Russians」は、1985年にスティングが発表したソロ・デビュー・アルバム『The Dream of The Blue Turtles(ブルー・タートルの夢)』に収録されたもので、当時の冷戦に触発されて書いた楽曲。ロシアのウクライナ侵攻が続く中、スティングは再リリースに踏み切った。
<関連記事>
・スティング、『The Soul Cages』30周年記念版配信
・『Duets』発売記念!クイズ:スティング【全10問】
・ソロ・アーティストとして自らを確立した80年代のスティング
Instagramで、スティングは次のように語っていた。
「この曲が書かれてから何年もの間、僕はこの曲をほとんど歌うことがなかった。というのも、この曲が再び意味を持つとは思っていなかったからだ。しかし、たった一人の男の、残虐で痛ましいほどに見当違いな決断により、平和に暮らしていた、なんの脅威もない隣国が侵略されたことを考える時、この曲は再び人類共通の願いである人道的なものへの嘆願となる。この残忍な専制政治と戦っている勇敢なウクライナ人のために。そして逮捕や投獄の脅威にさらされながらも、この暴挙に対して抗議の声をあげている多くのロシア人のために。僕ら人間は全員が子どもたちを愛しているのです。戦争をやめてください」
1985年6月、『The Dream of The Blue Turtles』に収録された「Russians」は、その後同年11月にシングルとして発売。この曲は、当時のアメリカとソ連の冷戦外交政策と相互確証破壊(MAD)ドクトリンを批判するものだった。スティングはその後、1986年のグラミー賞でこの曲を演奏もしている。
Written By Tim Peacock
スティング「Russians (Guitar / Cello Version)」
2022年3月25日
iTunes Store / Appel Music / Spotify / Amazon Music / YouTube Music
最新アルバム
スティング『The Bridge』
2021年11月19日発売
CD+DVD / CD / iTunes Store / Apple Music / Amazon Music
日本盤ボーナス・トラック1曲収録/日本盤のみSHM-CD仕様/スティングによるライナーノーツ・日本語訳付
- スティング アーティスト・ページ
- スティング関連記事
- 「見つめていたい」が今も愛される理由とは?
- スティング新作『My Songs』と初来日時のインタビュー
- 【インタビュー】スチュワート・コープランドが語るポリスとスティング
- ポリスの名作ドキュメンタリー『ポリス・インサイド・アウト』がブルーレイ化