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エメラルド・フェネル監督第2作『Saltburn』効果で、ソフィー・エリス・ベクスターの曲が急上昇中

Published on

1月 4, 2024

Sophie Ellis-Bextor - Photo: John Keeble/Getty Images

『プロミシング・ヤング・ウーマン』でアカデミー賞脚本賞を受賞した、エメラルド・フェネル長編監督第2弾であり、2023年12月22日からAmazon Primeで配信された映画『Saltburn』の劇中でフィーチャーされたソフィー・エリス・ベクスター（Sophie Ellis-Bextor）2001年のヒット曲「Murder On The Dancefloor」が話題となっている。

映画の劇中にて俳優のバリー・コーガンが、この曲に合わせてヌードで踊るシーンが話題となり、Spotifyでの再生数がデイリーで143万を超え、Spotifyグローバル・チャートに初めて130位でランクイン、UKのSpotifyチャートでは7位を記録している。

Sophie Ellis-Bextor – Murder On The Dancefloor

ソフィー・エリス・ベクスターが語る

NME誌のインタビューで、ソフィー・エリス・ベクスターは自身の楽曲の使用について次のように語っている。

「試写会で見るまで、映画の中でこの曲がどのような役割を果たすのかよくわからなかったけど、もの凄く気に入りました。とても賢くて、面白くて、スマートな映画だと思います。本当に楽しかった」

また彼女は、エメラルド・フェネル監督に自分の曲を使ってもらえて嬉しかったと次のように付け加えている。

「彼女は、映画のトーンに、ポップソングのある種の甘さと、歌詞のちょっとした刺々しさを結びつけていると感じたんです。20年以上も“Murder On The Dancefloor”を歌い続けてきたのに、いまだに私を驚かせる力があるなんて、本当に素敵です」

Sophie Ellis-Bextor – Murder On The Dancefloor (Radio 2 Piano Room)

映画『Saltburn』と使用曲

『Saltburn』は、エメラルド・フェネルが脚本・監督・製作を手がけ、バリー・コーガン、ジェイコブ・エロルディ、ロザムンド・パイク、リチャード・E・グラント、アリソン・オリヴァー、アーチー・マデクウィらが出演するブラックコメディな心理ドラマだ。2006年のUKを舞台に、オックスフォード大学の学生が裕福な学生に夢中になり、彼の風変わりな家族の豪邸で夏を過ごそうと誘われるという物語になっている。

この映画は2023年8月31日にカリフォルニアの第50回テルライド映画祭でワールドプレミア上映された後、2023年11月17日に英国で、同日米国にて限定劇場公開。同作品は11月22日に一般公開された後、12月22日にAmazon Prime Videoで配信がスタートした。また、第81回ゴールデン・グローブ賞で主演男優賞と助演女優賞の2部門にノミネートされている。

『Saltburn』の劇中には「Murder On The Dancefloor」のほか、ガールズ・アラウドの「Sound Of The Underground」、ブロック・パーティーの「This Modern Love」、ザ・キラーズの「Mr.Brightside」など、00年代のUKのヒット曲が使用されており、Spotifyでは使用楽曲の公式プレイリストが公開されている。

グレッグ・アレクサンダーとソフィー・エリス・ベクスターが作曲した「Murder on the Dancefloor」は、ソフィーが所属していたインディーズバンド、Theaudience解散後の2001年にリリースしたファースト・ソロ・アルバム『Read My Lips』からシングル・カットされた4曲の1曲。

2001年12月3日にリリースされたこの曲は、全英シングルチャートで2位を記録し、23週間チャートイン。その後、オーストラリア、ニュージーランド、ヨーロッパ4カ国でトップ3入りを果たし、世界中でトップ10ヒットを記録している。

Written By Tim Peacock

ソフィー・エリス・ベクスター『Read My Lips』
2001年8月27日発売
Apple Music / Spotify / Amazon Music / YouTube Music