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ストーンズのベロ・マークが“史上最もアイコニックなTシャツデザイン”の投票で1位に

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ザ・ローリング・ストーンズのベロ・マーク(“tongue and lip” logo)が史上最もアイコニックなTシャツ・デザインに認定された。最近イギリスで2,000人を対象にして行われた投票の結果により、この度ベロ・マークが、2位になったチェ・ゲバラの有名なシルエット型プリントや、3位のハード・ロック・カフェのロゴを押さえて見事1位を勝ち取ったのである(ランキングの全結果はこちらでご覧いただける

あの有名なナイキのスウッシュを抱えた座右の銘“Just Do It”は4位にランクイン。その他にも、スーパーマンのS字ロゴ、1980年代のバンド、フランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッドによる“Frankie Says Relax” のデザイン、そして定番の“I ♥ NY”プリントなどもTOP10に登場した。

それ以外の人気のTシャツ・デザインとしては、光を屈性させたトライアングルの絵柄で知られるピンク・フロイドの『Dark Side of the Moon』のアルバム・ジャケットやバットマン・ロゴ、レイヴ・カルチャーで愛され続けている黄色のスマイリー・フェイス、ハーレーダビッドソンのロゴ、そしてお馴染みの“…and all I got was this lousy t-shirt(お土産でもらったのはこんな酷いTシャツだけだ、というお土産店の定番Tシャツ)”のデザインなどもランクインしている。

今では世界的に知られているザ・ローリング・ストーンズのベロ・マークは、1970年4月にデザイナー、ジョン・パスケによって考案された。ミック・ジャガーの唇にそっくりなこのロゴは、バンドの反逆精神を象徴するものだとされている。

当時ジョン・パスケはロイヤル・カレッジ・オブ・アートに通う25歳の生徒で、以前にもバンドが予定していたツアー・ポスターを手掛け、ミック・ジャガーがそれをいたく気に入っていた。それがきっかけとなり、ミック・ジャガーは、バンドがデッカ・レコードを去り、新たに設立したローリング・ストーン・レコードで新作のリリースの準備を進める中で、ジョン・パスケに新会社のロゴを作って欲しいと依頼したのだった。

The Rolling Stones – Brown Sugar ft. Eric Clapton (Alternate Version)

 

元々の依頼は、「便箋やパンフレット、そしてプレスブックなどに使うためのロゴもしくはシンボル」、だったという。

ジョン・パスケは先日出演したRadio Xの番組で「多くの人から、あのロゴはミック・ジャガーの唇からデザインを考えたのかって訊かれるんですが、最初はそうではなかったです、と毎度答えています。でももしかすると無意識にそうしていたのかもしれないし、実際にデザインの基になったアイデアにぴったりはまるんです。ただ、そのアイデアの基は他にも沢山ありましたね」。

このベロ・マークは、1971年4月に発表されたアルバム『Sticky Fingers』で初お目見えして以降、ずっと使われ続けている。デザイナーのジョン・パスケはこのロゴが時代を超えて生き残ってきたのは、「舌を突き出すという行為が権力に対する抵抗や抗議を意味するものであり、様々な世代において使われてきた世界共通のステートメントであるから」だと信じている。

Written by Tim Peacock



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