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レッド・ホット・チリ・ペッパーズ、初期の名曲「Behind The Sun」のMV公開
今年5月、バンドの公式YouTubeチャンネルに初期のミュージック・ビデオ集を追加したレッド・ホット・チリ・ペッパーズ(Red Hot Chili Peppers)が、新たに「Behind The Sun」のミュージック・ビデオを公開した。
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「Behind The Sun」は元々、レッド・ホット・チリ・ペッパーズが1987年にリリースした3作目のスタジオ・アルバム『The Uplift Mofo Party Plan』に収録されていたが、発売当時にプロモーション用の12インチ盤が配布された以外は、大体的に宣伝が行われたことはなく、1992年にバンドのベスト・アルバム『What Hits!?』に収録された際に、あらためてシングルとしてプロモーションされていた楽曲だ。
1992年11月9日に初公開されたミュージック・ビデオがMTVで大規模に放映されたことが後押しとなり、同曲は最終的に米ビルボードのモダン・ロック・チャートで7位まで上昇した。
チャーリー・ポールが監督した 「Behind The Sun」のビデオは、1989年に公開された「Higher Ground」のビデオからのメンバーの映像をアニメーションと組み合わせたもので、その中にはクジラとイルカ保護協会の1989年の短編アニメーション 「Faroe Islands」からの重要な抜粋も含まれている。
メンバーのアンソニー・キーディス、フリー、ジョン・フルシアンテ、チャド・スミスがビデオに登場するが、ジョンとチャドは実際にこの曲では演奏しておらず、代わりに、バンド創設時のギタリストとドラマーであるヒレル・スロヴァクとジャック・アイアンズが参加している。
ヒレルの死後にシングルとしてリリースされた「Behind The Sun」は、彼がバンドに在籍していた時期の最大のチャート・ヒットである。彼の弟であるジェームス・スロヴァクは、1999年に『Behind The Sun』と題したヒレルの伝記本を発表している。
「Behind The Sun」は、レッド・ホット・チリ・ペッパーズの歴史の中で特別な位置を占めている。この曲はファンに愛されているにもかかわらず、バンドは過去のコンサートで一度もフル演奏したことがなく、曲の一部を披露するにとどまっている。この曲はまた、2012年から米ウェザー・チャンネルの「Local on the 8s」コーナーのサウンドトラックとしても使用されており、より広く知られるきっかけとなった。
Written By Sam Armstrong
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