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グラミー賞の選考方法が変更。ノミネート候補の絞り込みを決定する匿名の投票委員会が廃止に
グラミー賞を主催する米レコーディング・アカデミーは、ノミネート候補の絞り込みを決定する匿名の投票委員会を廃止することを発表した。この委員会は1989年から設置され、外部からの影響を受けたり、ファンから直接攻撃されないために所属していたメンバーは、その身元が守られていた。
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その他の変更点としては、グラミー会員が投票できるジャンルのカテゴリー数が15から10に削減(すべての投票者は、一般分野の4部門[Record Of The Year、Album Of The Year、Song Of The Year、Best New Artist]にも投票することができる)。また、Best Global Music Performance (Global Music Field)とBest Música Urbana Album (Latin Music Field)の2部門が追加となり、全部で86部門となった。
これらの変更は、レコーディング・アカデミー会員および選出されたリーダーからなる特別小委員会が議論を行った結果であり、アカデミー評議員会の投票によって最終決定された。この変更は、2022年1月31日に開催される第64回グラミー賞授賞式から適用される。また、新型コロナの蔓延を受けて第64回グラミー賞のノミネート受賞資格期間は、2020年9月1日から2021年9月30日までの発売物が対象となる。
さらに追加のルール改正案は、今後開催されるレコーディング・アカデミーの会議で議論/投票され、第64回グラミー賞の完全なルールブックは5月に発表される予定だ。
今回の改正についてレコーディング・アカデミーの会長兼暫定社長/CEOであるハービー・メイソンJr.はこうコメントを寄せている。
「レコーディング・アカデミーにとって、今年は前例のない変革の年であり、受賞プロセスの改正によって成長の旅を続けられることを非常に誇りに思っています」
「音楽コミュニティのニーズを満たすために、行動を起こし、その取り組みを倍増させた新しいアカデミーとなりました。変化と進歩が私たちの行動の重要な原動力ですが、ひとつだけ変わらないことがあります。それは、グラミー賞が音楽界で唯一、同業者が主体となり、同業者の投票で選ばれる賞であるということです。私たちは、音楽コミュニティと協力して、賞のプロセスの整合性をさらに改善し、保護することを光栄に思います」
レコーディング・アカデミーのチーフ・インダストリー・オフィサーであるルビー・マーシャンはこう語る。
「今回のグラミー賞受賞プロセスの変更は、すべての音楽制作者を正しく代表し、刻々と変化する音楽環境に対応した活動を行うという、レコーディング・アカデミーの取り組みを示す好例となりました」
Written By Will Schube
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