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クイーンのメンバーが語る伝説的イベンド、ライヴ・エイド

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Queen photo: Neal Preston

バンドの結成50周年を記念して毎週1本ずつ全50本の動画がYouTubeで公開されているクイーンのミニ・ドキュメンタリーシリーズ「Queen The Greatest」の第30弾のエピソード「Queen:1985年 運命の“ライヴ・エイド”」。この記事ではその内容を紹介しよう。映像は以下から日本語字幕付きでご覧いただける。

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Queen 1985: Live Aid (Episode 30)

1985年1月にブラジルで行われたRock In Rioでのコンサートから半年後の7月13日は、ウェンブリー・スタジアムの観衆と世界中の視聴者の脳裏に、クイーンによるパフォーマンスが刻み込まれた日だ。

エチオピアの飢餓救済を救うために、1984年12月に発売されたバンド・エイド(Band Aid)による「Do They Know It’s Christmas?」。このシングルに続いて実施されたチャリティ・コンサート、ライヴ・エイドでは、信じられないほどのトップ・スターたちが同じ目的のために集合した。そして数多くのアーティストのパフォーマンスの中で、クイーンが行った21分間のショーは、間違いなくこのイベントのハイライトとなった。

今回公開されたミニ・ドキュメンタリーの中でブライアン・メイが説明しているように、主催者のボブ・ゲルドフが最初にライヴ・エイドへの出演を打診したとき、バンドはこのイベントが成功することができるのかどうか、疑問を抱いていた。

「(ブリット・アワードの前身である)BPIアワードで僕たちが受賞した時、ゲルドフが近くのテーブルにいたんだ。彼は僕らのほうにきて “でてくれないか?”って。彼は “これ、これ、これ、これをやるから”って言ってきてね。その時は“もちろん” って答えたけど、本心はそんなに集まることは無理だって思っていたよ。でも “いいよ、やってみたい” って言ったんだ。それから少したって、彼が電話してきて“ブライアン、言質とってるからね” というので詳細を話し合って、僕たちも皆やろうってことになったんだ」

その後、クイーンのメンバー間では、短い持ち時間で何を演奏するかが話し合われた。ブライアンは「選ぶのはかなり難しいよ」と言い、ロジャー・テイラーは心境をこう伝えている。

「ヒット曲をやるのか、それとも新しいことをやるのか、どうしたらいいのかよくわからないよ。でも、20分という時間なら、みんなが知っていて、トルコでもどこでも見ている人が知っているような曲を演奏しなければならないとは思う。願わくばね」

そしてフレディはこのイベントをこう予想していた。

「カオスになると思うし、それが必然だろうとも思う。だって僕たちはみんな行儀の良い子どもじゃないだろう? 実際はそれが良い部分でもあるし、たくさんの摩擦があってみんながお互いしのぎを削りあうってことだよね」

しかし当日、同じ目的のために集まった世界中のトップ・アーティストの間には、エゴやライバル意識は消え去っていた。そんな中、クイーンの綿密なショーの計画とパフォーマンスのエネルギーは、この日のハイライトの一つとなった。

Queen – Bohemian Rhapsody (Live Aid 1985)

クイーンがショーをかっさらっていった

ラジオ司会者でもあるポール・ガンバチーニは、当時のクイーンのパフォーマンスについて「ステージ裏のアーティスト全員が、まるで犬笛を聞いたかのように頭を振り回し、”クイーンがショーをかっさらっていった”と身震いさえ感じていたよ」と語り、ライヴ・エイド共催者のミッジ・ユーロは「あの人だかりを見て、鳥肌が立たなかった人は絶対にいない」と回想している。

ロジャーも「顔を上げると、会場全体が一斉に熱狂していて、”ああ、これはうまくいっている”と思ったのを覚えている」とコメントし、ブライアンはこう付け加えた。

「僕たちは優位な部分があった。というのもサッカースタジアムでもやったことがあるからね。特にフレディは広いサッカースタジアムで、みんなを巻き込む魔法のような方法を知っていたから、観客が一体感を感じるような気持ちにさせることができたんだ」

バンドの自信となったイベント

イベントでのパフォーマンスが大きく評価されたことについてロジャーは「みんなはあれが転機だったっていうよね。まあ転機ではないと思うけど、けれど皆の心の奥ではそう思っていたかもね」と言い、ベーシストのジョン・ディーコンは「(現場の)ウェンブリーでも観客の反応が素晴らしかったし、テレビの視聴者の反応も良かっただから実際グループにとっても大きな自信となったよ」と語っている。そしてミニ・ドキュメンタリーの中で、クイーンのマネージャー、ジム・ビーチはこう締めくくった。

「あのようにライヴ・エイドを制覇したことで、バンドに新しいエネルギーが吹き込まれたことは間違いない」

Written By Paul Sexton


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