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クイーンのブライアンとロジャーが語るデビューアルバムの録音と混沌としたプロセス

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Photo: Courtesy of Queen Productions LTD

クイーン(Queen)の公式YouTubeで公開されていたミニ・ドキュメンタリー・シリーズ『Queen The Greatest』が、1973年のデビュー・アルバム『Queen』改め『Queen I』の最新リミックス&リマスター盤の発売を記念して、特別限定シリーズとして復活。そのエピソード2『デビューアルバムの録音と“QUEEN I”になった理由』が公開された。

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クイーンのディ・レーン・リー・スタジオでのデモ録音を振り返るエピソード1に続くエピソード2は、彼らのデビュー・アルバムのレコーディングに焦点を当てている。

1972年の春までに、バンドはトライデントとマネジメント契約を結び、それによりロンドンのスタジオへの立ち入りを許可されたが、ブライアン・メイとロジャー・テイラーが語っているように、彼らがセッションに利用できたのは深夜の時間帯だけだった。その混沌としたプロセスについて、ブライアン・メイはこう回想している。

「とても大変だった。次にいつスタジオに戻れるのかが全く分からなかったんだ。テープがごちゃごちゃになったり、紛失したり、途切れ途切れになったり、時には、以前の作業を知らない別のエンジニアが担当することもあった。本当にひどい有様で、まとめるのが大変だった。本当に大変な時期だった」

クイーンがデビュー・アルバムに対して抱いていたビジョンは、トライデントの意向と対立していた。バンドはその音質に不満を抱いていたが、アルバムはそのまま1973年7月13日にリリースされた。批評家からの反応は冷ややかで、テイラー曰く「全く反応がなかった」という。しかし、口コミと精力的なライブ活動のおかげで、アルバムは徐々に評価されていった。ブライアン・メイは、当時の状況についてこう説明する。

「最初のアルバムを出したことで、僕たちを理解し、本当に応援してくれる観客が現れた。外部から突如として勢いが生まれてきて、それは本当にありがたかった。そのおかげで必要なエネルギーをもらえたんだ」

まさに本来聴かれるべきかたちで、若きバンドのエネルギーと創造力を見事に捉えている『Queen I』の最新リミックス&リマスター盤について、ロジャー・テイラーは次のように語っている。

「実際のアルバムを僕たちが望んでいたサウンドに仕上げたんだ。基本的には今ある技術を使って、全体のサウンドも良くなったし、ミックスも良くなった」

ブライアン・メイもこう付け加える。

「当時のテープに戻って、サウンドを頭の中で思い描いていたままに再構築するのは素晴らしい体験だった。そしてこれは、僕やロジャーだけじゃなく、4人全員のものなんだ」

Written By Sam Armstrong


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2024年10月25日発売
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