News
“パーラメント・ファンカデリック通り”が地元ニュージャージー州に誕生
地元ニュー・ジャージー州ニューアーク市にある通りが、彼が率いるグループに因んで、“パーラメント・ファンカデリック通り(Parliament Funkadelic Way)”へ改名された。
<関連記事>
・ジョージ・クリントンのソロ第1作『Computer Games』
・【特集】ファンクの歴史と代表的ミュージシャン達
2022年3月17日、ニューアークの南西に位置する隣町のプレインフィールド通りの5ブロックが、同市によって“パーラメント・ファンカデリック通り”へと改名。プレインフィールドは、ジョージ・クリントンが1959年に先駆的ファンク・バンドであるパーラメントの母体となる“ザ・パーラメンツ”を結成した場所であり、彼が通っていたニューアークのエイボン・アベニュー・スクールの音楽室も“ジョージ・クリントン音楽室”と改名され、ジョージ・クリントンと彼の音楽パートナー企業であるフェンダー社、JBL社より5,000ドル相当以上の楽器が寄贈された。改名式に先立ち、ジョージ・クリントンは次のように述べている。
「本当にありがとうございます。パーラメントの多くのメンバーがこの場所で音楽を作っていたことを皆さんに知ってもらいたいです。プレインフィールド出身のバンドは、セカンド・ストリートにあったシルクパレス(理髪店)やこの学校で音楽を作り、約50年経った今、私たちはPファンクと共にここに立っています」
また今後、市内の鉄道駅にはPファンクをテーマにした壁画が描かれることも計画されている他、クリーブランド通りの芸術地区も改名される予定だという。
この改名を記念してPファンクの巨匠、ジョージ・クリントン(George Clinton)は、2022年3月18日、ニュージャージー・パフォーミング・アーツ・センターで2時間にわたる特別公演を行った。
この日のライヴには、彼が率いるパーラメント/ファンカデリックに加え、彼らの多くの曲でドラムを担当しているクエストラヴ、ノナ・ヘンドリックス、そしてアイス-Tらが参加。地元メディア“my central jersey”のクリス・ジョーダンは同イベントについてこう報じている。
「10代、20代の若い世代のファンから、年配のファンまでが集い、歩行器を使って通路を歩く人の姿もあった。2時間にわたるショーの後もパーティーは続き、NJPACのロビーでは、ファンや一部のPファンクのメンバーがDJに合わせて踊った。ファンは、厚底ブーツやシルクハット、フライデーに相応しいカジュアルな服装、そして文字通り羽が生えたスパンコールのジャケットなどを身に着けていた」
ジョージ・クリントンは、今年5月22日のノッティンガム公演を皮切りに、パーラメントとファンカデリックのイギリス・ツアーをスタートする予定で、同ツアーには、翌23日にO2フォーラム・ケンティッシュタウンで行われるロンドン公演も含まれている。
Written By Paul Sexton
- ジョージ・クリントン&パーラメント アーティストページ
- ジョージ・クリントンのソロ第1作『Computer Games』
- 【特集】ファンクの歴史と代表的ミュージシャン達
- 音楽史で最も有名な15人のオルター・エゴ(第二の自我)
- ディアンジェロ『Voodoo』解説:2000年代のブラック・ミュージックを定義した名盤
- ザ・ルーツ『Do You Want More?!!!??!』解説
- ジェームス・ブラウン『Live At Home With His Bad Self』解説
- ジェームス・ブラウンと政治:社会変革の中、黒人の自尊心と響き合ったソウルマン
- 偉大なる奇人、リック・ジェームスの波乱万丈な人生
- リック・ジェームスにまつわる驚くべき10の事実