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パール・ジャムがファンとコラボしたワインを限定販売し12分で完売に
パール・ジャムがバンドの熱狂的なファンである、有名ワイナリーである“Mary Ryan Winery”のマーク・マクニーリーと同じくワイナリーの“Sleight Of Hand Cellars”のトレイ・ブッシュの2人と組んで、バンドのシグネチャー赤ワイン「Home X Away」を製造、このワインの収益はバンドが設立したチャリティ団体”Vitalogy Foundation”の基金に充てられる。
Pearl Jam’s wine sold out before most people even heard about it: https://t.co/4SpKkc6yEz pic.twitter.com/63lJhmOztq
— Food & Wine (@foodandwine) 2018年7月30日
このコラボレーション実現の経緯はわかりやすく、マーク・マクニーリーは過去に作った数種類のワインをパール・ジャムの曲から名付け(「The Dissident」や「Crazy Mary」 )、トレイ・ブッシュのワイナリーは2000年に発表されたアルバム『Binaural』の11曲目「Sleight of Hand」から名付けらている。
ここまでにこのチームは、パール・ジャムのアート・スタッフがデザインした、バンドが”Home X Away Tour”で巡る4都市(シアトル、ミズーラ、シカゴ、ボストン)がラベルに描かれているボトル4本入りの限定450セットを生産し、僅か12分で全セットを完売させた。
150ドルのボックス・セットから得た合計67,500ドルが、公衆衛生や環境、芸術と教育、そして社会的変革などに関わる様々な問題に取り組む非営利団体”Vitalogy Foundation”に寄付される。「熟したチェリーとブラック・プラムが重なり合い、樽熟成によるタバコとモカの香り、黒鉛のようなキャラクター」と記述されるこのワインは、パール・ジャムの「Corduroy」のような曲とマッチしそうだ。
「トレイと僕はここ数年、パール・ジャムのメンバーといろんな機会を通して会っていて、彼らのチャリティ活動にも参加したことがあるんですが、今回のような素晴らしいきっかけによって、さらに彼らの近くで一緒に仕事ができるのはもちろん嬉しいです」、とマーク・マクニーリーはワイン専門雑誌のワインスペクテイターにこう語った。「これからもパール・ジャムと協力して、慈善活動やチャリティに対する人々の責任などについて語り、広めていくために新たな舞台を見つけて、他人を助けることの責任について知ってもらうことができると思うんです」。
Walla Walla Union-Bulletinが報じるところによると、さらなる赤ワイン50ケース(9割のシラーと1割のカベルネ・ソーヴィニヨン1割)が8月8日に開催されるパール・ジャムの地元シアトルでのコンサート中に、Ethan Stowell Restaurantsで売られる予定だということだ。
Written By Tim Peacock
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