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ポール・マッカートニー「Maybe I’m Amazed」MVがHDリマスターされて公開。ソロ・デビュー作『McCartney』発売50周年記念

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ポール・マッカートニー(Paul McCartney)の名曲「Maybe I’m Amazed」(邦題:恋することのもどかしさ)のミュージック・ビデオがHDリマスターされてYouTubeに公開された。本作は、1970年4月17日にリリースされたポール・マッカートニーのソロ・アルバム『McCartney』のデビュー50周年を記念して、2020年4月17日に発表となった。

ビデオには、故リンダ・マッカートニーの印象的な写真が使用されており、新たにリマスターされたバージョンでは、これまで以上にそれらの写真が鮮明に映し出されている。妻への愛を歌ったこの曲は、アメリカを中心に高い評価を得ていたにもかかわらず、当時はシングルとしてリリースされていなかった。というのもこのアルバムのリリースはビートルズの分裂を確認するかのように見えたので、マッカートニーはこのアルバムからシングルをリリースしないことを選択していたのだ。

Paul McCartney – Maybe I’m Amazed (Official Video)

 

「Maybe I’m Amazed」はファンの間で大人気となり、何十年にもわたって彼のライブ・セットの定番曲となっている。イギリスのポップス界で人気が高かったサンディ・ショー(Sandie Shaw)が1971年のシングル「Rose Garden」のB面として「Maybe I’m Amazed」のカバーを収録するなどカヴァー・ヴァージョンも数多く発表された。同年、ザ・フェイセスがアルバム『Long Player』にも収録されている。

Maybe I'm Amazed (2015 Remaster)

ついにシングルに

マッカートニーとウイングスが1976年の北米公演を収めた3枚組のライヴ・アルバム『Wings Over America』を発表し、1977年2月には「Maybe I’m Amazed」のライブバージョンが唯一のシングルとしてリリースされている(この時の邦題は「ハートのささやき」)。このシングルは、全米チャートで10位、全英チャートで28位まで上昇した。

Maybe I'm Amazed (Live / Remastered)

2013年にアルバム『McCartney』がポール・マッカートニー・アーカイブ・コレクションの一部としてリイシューされた際には、「Maybe I’m Amazed」のEPが、3500枚の限定12インチ版としてリリースされた。このEPには、1976年にラジオ・プロモとしてのみリリースされたライヴ盤のショート・バージョンとロング・モノラル・バージョン、ステレオ・バージョンが収録されていた。

後年、エルキー・ブルックス、カーリーン・アンダーソン、ナンシー・シナトラ、ジョー・コッカー、ベティー・ラベットなどのアーティストがこの曲のカバーを提供している。2014年のトリビュート・アルバム『The Art of McCartney』では、ビリー・ジョエルがこの曲をカバーしている。

Billy Joel – Maybe I'm Amazed

Written By Paul Sexton




ポール・マッカートニー『McCartney』
LP / Apple Music / Spotify


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