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ニルヴァーナの「Smells Like Teen Spirit」が自身初、Spotifyで10億再生を突破
ニルヴァーナ(Nirvana)の代表曲「Smells Like Teen Spirit」のSpotifyでの総ストリーミング数が10億回を突破した。同曲を収録し、グランジ/オルタナティヴ・ロックムーヴメントを全米に広げ、ニルヴァーナを一躍全米屈指のバンドへと押し上げた1991年のセカンド・アルバム『Nevermind』は、今年9月24日に発売30周年を迎える。
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これにより同曲は150曲以上の歴史的ヒット曲を中心に構成されているSpotifyの“10億回(ビリオネア)クラブ”に加わった。20世紀に発表された曲としては、クイーンの「Bohemian Rhapsody」や「Another One Bites The Dust」「Don’t Stop Me Now」の仲間入りを果たした。また、現在9億7500万回近い再生数を記録しているガンズ・アンド・ローゼズの「Sweet Child O’ Mine」や、8億回再生を突破したAC/DCの「Back In Black」も近く仲間入りすることが予測されている。
ニルヴァーナ(Nirvana)の代表曲「Smells Like Teen Spirit」は、今回のSpotifyでの快挙達成以前にも、ミュージック・ビデオのYouTubeでの再生数が10億回を突破していた。
また、今月初め、ニルヴァーナのベーシストであるクリス・ノヴォセリックは、ドラマーのデイヴ・グロールと共にUncut誌のインタビューに応じ、アルバム『Nevermind』の30周年記念盤の発売や、レア音源を収録する可能性などについて次のように仄めかしていた。
「“Nevermind”30周年記念盤の予定はあるけど、まだ完成してません。ちょっと遅いですよね? 何が収録されるかって?それは聴いてのお楽しみ、ネタバレはしたくないです。このアニバーサリーは、紛れもなくファンの皆さんのためのものであり、このアルバムがそれぞれの方にとってどんな意味を持っているかということです。この機会に皆さんにそれに気付いてもらえたら、それは素晴らしいことです。でも、それは自分自身にしかわからないことですよね」
同インタビューの中でデイヴ・グロールは、彼を含めたニルヴァーナのメンバーは、誰ひとりとして『Nevermind』が発売直後には、これほど大きな成功を収めることを予期していなかったと明かしている。
「僕たちは皆、“え?何の話?”みたいな感じでした。L7のドニータ(・スパークス)が遊びに来て、“お前たちはどエラいことになるよ”って言ったんです。バージニア州で一緒に育った幼馴染みのバレット・ジョーンズは、ミュージシャンで、プロデューサーでもあるだけど、“Lithium”を聴いて、僕らがとてつもないバンドになるだろうと言ったんです。彼は“Lithium”をファースト・シングルにすべきだと思ってました。みんながそんな凄いことを言い出して、僕は“そう言ってくれるのはありがたいけど、そんなことは絶対にあり得ない”と思っていました」
また、デイヴ・グロールは先日、現存するニルヴァーナのメンバーが今でも定期的に集まってセッションを重ねており、それが“とてもクールな”レコーディングに繋がっていることを明かしていた。
Written By Tim Peacock
ニルヴァーナ『Nevermind』
2021年11月12日発売
(*国内盤Super Deluxeのみ12月1日発売)
国内盤:Super Deluxe Edition (5CD + Blu-Ray)
国内盤:2CD
輸入盤
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