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ザ・クランプスを長年支えたドラマー、ニック・ノックスが60歳で逝去
2018年6月15日、ガレージ・ロック・バンドとして人気を博したザ・クランプスで長年ドラマーを務めたニック・ノックスが60歳で亡くなった。
本名ニコラス・ジョージ・ステファノフとして1958年3月26日に生まれたニック・ノックスは、1977年から1991年にかけて、ザ・クランプスに一番長く在籍したドラマーだった。ニックはオハイオ州のアクロンからニューヨークへ渡り、伝説的なフロントマン、ラックス・インテリアを中心に、ギタリストのポイズン・アイビーともう一人の不気味なギタリスト、ブライアン・グレゴリーからなるバンド、ザ・クランプスに加入。この時代に彼らを目撃した人たちは、ニック・ノックスのその漆黒の髪とサングラスからなるストイックな顔立ちが、サイコ・ゴス・ロカビリーのパイオニアとなったこのバンドの格好良さの鍵のひとつだったことを知っていただろう。
ニック・ノックスはBig Starのアレックス・チルトンがプロデュースを手掛けた1980年発表の『Songs The Lord Taught Us』や『Psychedelic Jungle』、バンドが商業的に最も大きな成功を収めた1986年の『A Date With Elvis』を含む、初期4作のスタジオ・アルバムに参加した。
1991年、ザ・クランプスと音楽シーンから退いたニック・ノックスは、故郷オハイオ州のガーフィールド・ハイツに戻り、身を潜めた。その後2013年には、チーズ・ボーガー・アンド・ザ・クリーブランド・スティーマーズのアルバム『Terminal』収録の3曲にドラムで参加している。彼の最後のライヴ・パフォーマンスは、2003年にロックの殿堂が主催したイベント”Ohio’s Punk Past”に出演した地元クリーブランドの有名バンド、ザ・ペイガンズでの演奏だった。
近年では、クリーブランドを拠点に活動するパンク・バンド、アーチー・アンド・ザ・バンカーズのシニア・アドバイザーを務め、1996年にミリアム・リンナが設立したノートン・レコードから2017年にリリースされたバンドのシングルに関わっていた。
ザ・クランプスの元メンバー、ミリアム・リンナとキッド・コンゴ・パワーズは自身のSNSでニック・ノックスを追悼している。ミリアム・リンナはFacebookにて、「ニッキーと友情を築けたことを、神様に感謝します。彼は本当に優しくて、楽しくて、素晴らしい人でした。彼の人生に関われてラッキーだったと思います」とコメントしている。
キッド・コンゴ・パワーズは自身のツイッターで「最高にカッコ良かったニック・ノックスよ、安らかに眠ってくれ。君の刻むリズムで演奏できたことを嬉しく思うよ。またどこかで会おう!ニックが俺に送ってきた最後のメールにあった”うまい話には騙されるなよ。俺たちの友人より”ってのがもう恋しいよ」とツイートした。
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