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マイルス・デイヴィスを新たな視点で描いたドキュメンタリー映画『Miles Davis: Birth Of The Cool』予告編が公開
2019年1月にサンダンス映画祭でプレミア上映されたマイルス・デイヴィスの新たなドキュメンタリー映画『Miles Davis: Birth Of The Cool』が8月にニューヨークとロサンゼルスで劇場公開を迎え、劇場用予告編が公開となった。
スタンリー・ネルソンが監督を務め、アブラモラマとイーグル・ロック・エンターテイメントから配給される今作は、ニューヨークのフィルム・フォーラムで8月23日に、ロサンゼルスのランドマークで8月30日に、それ以外の全米各地の劇場では、9月から随時公開される予定となっている。
ドキュメンタリー映画『Miles Davis: Birth Of The Cool』は、2019年上半期に開催されたマイアミ、クリーブランド、アトランタ、シアトルなどの全米の各都市や、リスボン、クラクフ、シドニー、ミュンヘンといった世界各地の映画祭でも上映されており、インターネット・ムービー・データベース(略称:IMDb)の情報によると、9月12日には、オランダでの公開も予定されている。
この予告編映像では、マイルス・デイヴィスのビバップ時代から、1960年代の画期的なクインテットでの躍進、そしてその後のエレクトリック作品に至るまで、彼のキャリアの歩みが描かれている。マイルスの1989年の自叙伝から引用された文章を元に、俳優のカール・ランブリーがナレーションを務める今作には、彼の共作者であるハービー・ハンコック、クインシー・ジョーンズ、ロン・カーターに加え、カルロス・サンタナをはじめとする彼のファンを公言する人物、そして彼の最初の妻であるフランシズ・テイラー・デイヴィスらによる新たなインタビュー映像が収められている。
監督のスタンリー・ネルソンはこう述べている。「マイルス・デイヴィスの物語は、“麻薬に溺れた天才”として語られがちです。しかし、彼が自身の作品を作り上げるために並々ならぬ努力を注いでいたことや、クラシック音楽を深く研究して理解していたといった一面は、あまり知られていません。彼は、バラードで優しさを表現する上品さを持ちながら、自身の人生において常に直面していた人種差別への怒りを心に抱えていました」。
「彼がとても寛大な人物でありながら、気まぐれにその寛大さを排除していました。女性に対しては臆面もなくロマンティックでありながら、時にひどく残酷にもなった。彼は人生、愛、音楽、全てにおいて特異な人物であり、決して自分の人生を振り返ることはなく、ほとんど謝ることもありません。そのキャリアにおいては、幾度となく、私たちがジャズや音楽だと思っていたものを根本から変えました」。
「彼は絶え間なく進化していたんです。そして、それに追いつくかどうかは、世の中次第だった。彼にまつわる神話を、彼自身の言葉によって紐解くことで、マイルス・デイヴィスという伝説の男の裏側に潜む、決定的且つ、今までとは違った重要性を見出すことができるのだと思っています」。
Written By Paul Sexton
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