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ロックン・ロールの草分けの一人、リトル・リチャードが87歳で逝去
1932年12月5日ジョージア州に生まれ、1950年代のロックン・ロール草創期に「Tutti-Frutti」でデビューを飾り、本国だけではなく、ザ・ビートルズやザ・ローリング・ストーンズといったイギリスの若者たちにも多大な影響を与えたリトル・リチャード(Little Richard)が2020年5月9日に亡くなった、87歳だった。彼の息子であるダニー・ペニマンによってその死が伝えられた。現時点で死因は明らかになっていない。
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リトル・リチャードは「Tutti-Frutti」「Long Tall Sally」といったヒット曲で知られ、1986年にはロックの殿堂入り、1993年にはグラミー賞の功労賞を獲得。“ジョージア・ピーチ”の呼び名でも愛される唯一無二の存在でもあった。
ザ・ビートルズが1964年にリリースしたEPには、リトル・リチャードの「Long Tall Sally」が収録されたほか、ザ・ビートルズは1969年のゲット・バック・セッションでも彼の「Slippin’ and Slidin’」を演奏、1975年にはジョン・レノンがカヴァー・アルバム『Rock ‘n’ Roll』の1曲としても録音しており、ポール・マッカートニーがヴォーカルで裏声を多用するのは、リトル・リチャードの影響であると言われている。
当時のリトル・リチャードの魔法にかけられた数多くの未来のスターたちの中に、後にザ・バンドのメンバーとなるロビー・ロバートソンもいた。彼はリトル・リチャードについてこう語っていた。
「僕が自分のこづかいで初めて買ったレコードが『Here’s Little Richard』でした。彼の‘Rip It Up’に完全にハマってしまったんです。最も素晴らしいシャッフルの曲だった。今現在においてもね」
『Here’s Little Richard』は2003年にローリング・ストーン誌が選んだ“史上最も素晴らしいアルバム500”にも選ばれている。
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