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ケンドリック・ラマーとデイヴ・フリーが新たな人材育成プロジェクト「pgLang」を共同設立
ケンドリック・ラマーが、自身の新たなプロジェクトを紹介する4分半の謎めいた映像を公開した。この動画は新作アルバムの告知などではなく、「pgLang」と呼ばれる全てのクリエイターのためのプラットフォームの告知となっている。
この発表にあわせて公開されたプレスリリースによると、数々の受賞歴を誇るミュージック・ビデオ・プロデューサーで、ケンドリック・ラマーが所属するトップ・ドッグ・エンターテインメントの前社長でもあるデイヴ・フリーとケンドリック・ラマーが共同設立したこの「pgLang」は、人材育成を目的としたサービス事業を展開していくという。
デイヴ・フリーが監督を務め、ラッパーのベイビー・キーム、ジョルジャ・スミス、そして女優のヤラ・シャヒディが出演するこの映像の中で、「pgLang」の事業理念がビジュアル化されている。
オフィシャルサイトに掲載されている公式声明には、「pgLang」が多言語対応のプラットフォームになるとある。
「私たちのコミュニティーが創り出す音楽、映画、テレビ番組、アート、本、ポッドキャストが持つストーリーを分け隔てなく理解してもらうためには、時に異なる言語を使わなければなりません。それらのストーリーは多くの国や人種、世代を超えて語りかけるものなのです。だからこそ私たちとミッションを共にするライター、歌手、監督、ミュージシャン、そしてプロデューサーたちが、自らのアイデアを構想し、それを実現させる時に、型にはまることはありません。社会不適合者を生む意図はありませんが、私たちをより強くしてくれる無秩序で挑戦的なアイデアを受け入れていきます。pgLangは、皆が平等にアクセスできるストーリーを構築していくために、私たちの経験を活かしながら、多くのコラボレーターたちを育成し、それらを最も相応しいメディアで表現することに重点をおいています。私たちはクリエイターなのです」
プロモーション映像というよりも、アート・インスタレーションの装いを持つ、美しく示唆に富んだこのショート・フィルムは、ルールを無視し、レッテルを貼られることを拒絶するという同プロジェクトのテーマを映し出ている。
「自分が本来の自分ではない何かとしてみなされた時、それは常に苦しみや不幸につながっていく」と歪められた男の声が語る。またこのビデオでは、ベイビー・キームの未発表曲に加え、フローレンス・ウェルチやカマシ・ワシントンの新曲もフィーチャーされており、監督のデイヴ・フリーはプレスリリースの中でこう述べている。
「刺激過多なこの時代において、私たちは草の根的なパートナーシップから剥き出しの表現を養っていくことを重点的に取り組んでいきます。メディアの在り方が急速に変容していく中で、かつてない選択肢によってオーディエンスを力づけるためにこのプロジェクトを発足させました。ホワイトノイズや事前に割り当てられた市場シェアに臆することなく、時代にあわせて進化を続ける言語の話し方をわかっている現代クリエイターは極わずかなのです」
まさしくケンドリック・ラマーはルールを打ち破ってきたクリエイターだ。それこそが、革新的なラッパー、俳優、プロデューサーである彼が、現代における最も重要なアーティストの一人として広く評価されている理由でもある。これまでに13度のグラミー賞受賞歴を誇る彼は、2017年の最新アルバム『Damn.』を含む5作のスタジオ・アルバムを発表してきた。 NMEによると、彼の新たなアルバムが完成間近だという。再び彼の音楽が私たちの興味を駆り立ててくれそうだ。
Written By Sophie Smith
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