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ジュディ・ガーランドが「The Man That Got Away」のリミックスで74年振りにBillboard TOP10入り
今は亡きレジェンド、ジュディ・ガーランドの名曲「The Man That Got Away」がエリック・カッパーが手掛けたリミックスによって、Billboardダンス・クラブ・ソング・チャートで10位を記録し、彼女にとって実に74年振りのBillboardチャートでのTOP10入りとなった。
ジュディ・ガーランドが最後にBillboardチャートでTOP10入りしたのは、1945年に「On the Atchison, Topeka and the Santa Fe」をリリースした時だった。
ジュディ・ガーランドの代表作『Judy at Carnegie Hall』(1961年)に収録されている「The Man That Got Away」のリミックスは、2019年11月22日、レニー・ゼルウィガー、ジェシー・バックリー、フィン・ウィットロック、マイケル・ガンボンらが出演する彼女の伝記映画『ジュディ 虹の彼方に』の公開直後にリリースされていたもの。今年の夏にプレミア公開されていた同映画は、2020年1月に授賞式が開催される第77回ゴールデングローブ賞において、ジュディ役を演じたレニー・ゼルウィガーが主演女優賞(ドラマ部門 )にノミネートされた他、先日発表されたSAGアワード(全米映画俳優組合賞)でも、同じく主演女優賞(映画部門)にノミネートされている。
エリック・カッパーは、過去にもアレサ・フランクリン、セレーナ・ゴメス、アリアナ・グランデ、ホイットニー・ヒューストン、ジャネット・ジャクソン、ジェニファー・ロペス、ケイティ・ペリー、P!NK、ダイアナ・ロス他、数多くの大物アーティストたちのヒット曲をリミックスとして再構築してきたが、自身の名前が正式にクレジットされた作品でTOP10入りしたのは今回が初となる。
「僕の父親がジュディ・ガーランドの大ファンで、幼心に彼女の声が大好きでした」と彼はビルボード誌に語っている。「彼女の録音作品のひとつ、特にこの名曲を手掛けられたのは、この上ない光栄です。また、ここまで古い音源にリミックスを施す上で、技術面でのチャレンジもあって、すごく楽しかったです」。
このリミックスの成功は、2018年から2019年にかけて発表し、3曲連続でBillboardダンス・クラブ・チャート1位を獲得したダイアナ・ロスの「Ain’t No Mountain High Enough」「I’m Coming Out/Upside Down」「The Boss」らのリミックスで打ち立てた歴史的快挙をはじめ、これまでにエリック・カッパーが手掛けてきた120曲以上のNo.1リミックスの歴史にまたひとつ輝かしい功績として加えられる。
「The Man That Got Away」のリミックスは、Billboardダンス・クラブ・チャートで“No.1ブレイクアウト・トラック”としてデビューした後、41位で“ホット・ショット・デビュー”に、30位で“パワー・ピック”になっていた。そして12月14日付の同チャートで前週の15位から10位まで上昇し、TOP10入りを果たした。
1954年に公開された映画『スタア誕生(原題:A Star Is Born)』の中で、主演のジュディ・ガーランドが、ハロルド・アーレン作曲、アイラ・ガーシュウィン作詞によるこの主題歌をパフォーマンスして以降は、彼女の代表曲のひとつとなっていた。
Written By Laura Stavropoulos
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映画『ジュディ』 オリジナル・サウンドトラック
ジュディ・ガーランド『Judy At Carnegie Hall』
映画『ジュディ 虹の彼方に』
2020年3月6日より全国ロードショー
公式サイト: https://gaga.ne.jp/judy/