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ジョナス・ブルーが語る、音楽の学び方やコラボ相手の探し方、忘れられないマックス・マーティンの言葉
ジョナス・ブルーは、ひとり3役以上をこなすそのマルチな才能で、今最もひっぱりだこのアーティストのひとりだ。イギリスを拠点に、DJ、ソングライター、アーティスト、プロデューサーとして活躍する彼は、ポップラップ・デュオのジャック&ジャックをフィーチャリングした「Rise」や、ジョー・ジョナスとのコラボ楽曲「I See Love」、そしてブレイク中のポップ・シンガーHRVYをゲストに迎えた最新曲「Younger」など、近年多くのヒット曲を発売している。常に世界中を飛び回る多忙なスケジュールの中、ラスベガスのダウンタウンで行われた“ライフ・イズ・ビューティフル・フェスティバル”に出演していたジョナス・ブルーが、次なる目的地マイアミへと旅立つ前にuDiscover Musicの独占インタビューに応じてくれた。
「人々にはいろんな音楽体験をしてもらいたいと思っています」とジョナス・ブルーは同フェスティバル会場で語る。「だから僕は、自分の曲をオリジナル・ヴァージョンで演奏することは滅多にありませんし、時にはアカペラを取り入れて、バカげたマッシュアップを作ったりもするんです」。
今や音楽フェスやクラブ・シーンの常連となったジョナス・ブルーだが、彼の音楽づくりへの愛は、様々なパソコンのプログラムを独学で学び、イビザ島のクラブ・ライフを描いたテレビ番組を見ながら過ごした自宅から始まったという。
「最初は安売りの箱に入っていたCDの中にあった“eJay”っていうプログラムで曲づくりを学びました」とジョナス・ブルーは当時を振り返る。「11歳か12歳ぐらいから始めて、それからは毎日欠かさず学校が終わって家に帰ると、曲作りに没頭していました。僕はちょっとしたパソコン・オタクでしたから、ありとあらゆるプログラムを習得したくなったんです」。
ジョナス・ブルー(本名:ガイ・ジェームズ・ロビン)は自身がクラブに行ける年齢になる前から、チャンネル4のテレビ番組“Club Reps”に夢中になり、自宅のリビングルームからエキゾチックなイビサ島のクラブの世界へと引き込まれていった。14歳の頃には地元のクラブでDJを始めるようになったが、実際に彼の人生が劇的に変化したのは、2015年の休日に訪れたイビサ島で敏腕音楽マネージャー、スクーター・ブラウンに出会った時だった。
トレイシー・チャップマンの1988年のヒット曲「Fast Car」をトロピカル・ハウス風にカヴァーしたデビュー・シングルで大ブレイクを果たしたジョナス・ブルーは、一躍シーンで注目の存在となる。「Fast Car」は彼の母のお気に入りの曲であり、彼にとっては“永遠の名曲のひとつ”である。
その後、様々なチャートで首位を飾るようになった彼は、共演する新人アーティストらと共に名声を獲得していった。さらにアーティスト/プロデューサーとして新人スカウトにおいてもその手腕を発揮し、新進気鋭のアーティストたちが彼とのヒット曲によって次々とブレイクしていく。
「自分を含めて誰もが大物アーティストとコラボレーションしたいと思うものでしょうが、僕が‘Fast Car’など手掛けていた頃には、僕の曲で歌ってくれるアーティストを見つけることすら難しかったんです」とジョナス・ブルーは明かす。「ですから、新人アーティストを見つけ出して育てていくことにしたんです。そうしてJPクーパーやレイ、ウィリアム・シングといった素晴らしい才能に出会うことができました」。
これからコラボレーションしてみたいアーティストにショーン・メンデスを挙げているジョナス・ブルーは、今後も自らが経営するレコード・レーベルと出版会社を通して、新人の育成に取り組んでいきたいと考えている。
ソングライティング面においては、彼にとって昔からのアイドルで、伝説的ソングライター兼プロデューサーであるマックス・マーティンが彼のインスピレーションであり続けている。
「マックス・マーティンが、“最初の7秒で、人々はそれが君の曲だってわかるはずだ”って言っていたのがずっと頭から離れないんです」とジョナス・ブルーは語った。「それこそが僕がこだわり続けているもののひとつで、再生ボタンを押した途端に、それが僕の作品だとわかるような曲づくりをしていきたいです」。
Written By Laura Stavropoulos
ジョナス・ブルー「Younger feat. HRVY」
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