Join us

News

カントリー界の伝説的バンド、アラバマのジェフ・クックが73歳で逝去。その功績を辿る

Published on

Jeff Cook - Photo: Jason Davis/Getty Images for The Country Music Hall Of Fame

カントリー界の伝説的バンド、アラバマ (Alabama) の共同創設メンバーで、マルチ・インストゥルメンタリストのジェフ・クック(Jeff Cook)が、2022年11月8日、フロリダ州デスティンの自宅で逝去したことが、バンドのスポークスパーソンであるドン・マリー・グラブスによって伝えられた。73歳だった。彼は、2017年にパーキンソン病を患っていることを公表していた。

<関連記事>
2022年に亡くなったミュージシャン、音楽業界の関係者たち
アメリカーナの下地を作った10人のカントリー・ヒーローたち

Alabama – Song Of The South (Official Video)

 

アラバマでの成功

1949年にアラバマ州フォート・ペインに生まれたジェフ・クックは、1969年にカントリー・バンド、アラバマを結成。バンドは、1980年の「Tennessee River」から1993年の「Reckless」まで、通算32曲のシングルで全米カントリーチャートNo.1を獲得。

その他、バンドの他の代表曲である「Jukebox In My Mind」「Feels So Right」「Love In The First Degree」など、51曲もの全米TOP10ヒットを放ち、1999年にはイン・シンクをフィーチャーした「God Must Have Spent A Little More Time On You」(1997年にイン・シンクが同曲をカヴァー)のセルフ・カヴァーで全米カントリーチャート3位を記録。

1986年の『Greatest Hits』と1998年の『For The Record』という2作のベスト盤と1982年の『Mountain Music』は、それぞれクインタプル(5x)プラチナ・ディスクに、他の3作のアルバムもクアドラプル(4x)プラチナ・ディスクに認定されている。

Alabama – God Must Have Spent A Little More Time On You (Official Video) ft. *NSYNC

 

カントリー界での大成功

バンドの全盛期となる1982年から1984年にかけて3年連続の“エンターテイナー・オブ・ザ・イヤー”を含む、1981年と1982年の“インストゥルメンタル・グループ・オブ・ザ・イヤー”、1983年の『The Closer You Get』での“アルバム・オブ・ジ・イヤー”など、バンドはこれまでに9度のCMAアワードを受賞した他、2005年にはカントリー・ミュージックの殿堂入りを果たしている。

さらに、アカデミー・オブ・カントリー・ミュージック(ACM)アワードで、1980年代の“アーティスト・オブ・ザ・ディケイド”も受賞している彼らは、同アワードの最多受賞グループでもある。ジェフ・クック自身は2019年にミュージシャンの殿堂入りを果たした。

カントリー・ミュージック協会の最高経営責任者であるサラ・トラヘルンは、こう哀悼の意を表している。

「今日のカントリー・ミュージック界において、アラバマほど広く知られたバンドはほとんどいません。ジェフは、アラバマのエネルギッシュなステージと本格的なカントリー・サウンドに欠かせない存在でした。ジェフのご家族、ご友人、バンドメンバーに心からお悔やみ申し上げます」

Alabama – Mountain Music (Official Video)

 

追悼の言葉

他にも、カントリー・ミュージック界内外から多くの追悼メッセージが届けられている。

「彼と何度か共演させていただく機会がありましたが、そのことは一生忘れません」(カントリー歌手のジェイソン・アルディーン)

「アメリカが誇る偉大なグループのひとつであるアラバマの創設メンバーが亡くなったことを知り、とても悲しいです。ジェフ・クックよ、安らかにお眠りください。あなたがいなくなって寂しいです」(ビーチ・ボーイズのマイク・ラヴ)

「アラバマのジェフ・クックのご家族、ご友人、バンド・メンバーに心からお悔やみ申し上げます。彼はとても素晴らしい人物で、とてつもないバスの釣り師でした。彼は、本当に惜しまれることでしょう」(トラヴィス・トリット)

「アラバマのジェフ・クックが亡くなったと聞いて、とても残念です。ジェフは彼らのサウンドに欠かせない存在だった。彼は素晴らしいミュージシャンであり、シンガーでした。古き友よ、安らかにお眠りください」(リッキー・スキャッグス)

「ジェフ・クックは、ランディやテディ同様に、長年の友人であり兄弟のような存在です。この訃報は、ジェフを知るすべての人にとって胸が張り裂けるような喪失です。アラバマに祈りを捧げます。ジェフ、安らかにお眠りください。また会える日まで。ジョー、デュアン、ウィリアム・リー、リチャード」(オーク・リッジ・ボーイズ)

Written By Paul Sexton





 

Share this story
Share
日本版uDiscoverSNSをフォローして最新情報をGET!!

uDiscover store

Click to comment

Leave a Reply

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

Don't Miss